第二回 分類型
これはビジネス、企業分類の場合ですがそのまま「なろう」やネット小説全般にも当てはまります。
下手をすれば小説界隈全般、今は飽食気味なので当て嵌まってしまうやも知れません。
○あらゆる企業は4種類に分類できる。
1)リーダー
2)チャレンジャー
3)フォロワー
4)ニッチャー
まず、「リーダー」というのは、そのものズバリの「トップグループ」の事です。大きく枠を取った小説全般ならばベストセラー作家やら有名作家がここに入ります。なろう限定とする小さな枠なら、ランキング常連とか知名度の高い作者たちです。彼等は、マーケットの大半を占めています。なろうの読者層の大半は、彼らの支持者で占められているということです。
次に「チャレンジャー」ですが、これは文字通りの挑戦者、すなわちリーダーに挑む者です。それなりに知名度があり、トップに迫る地位につけています。彼等は常にリーダー群に食い込み、取って代わるための努力をしているということになります。その為の方法論は"差別化"と言います。彼等はシェアの拡大が課題となります。
で、その次の「フォロワー」ですが、これが曲者だったのですよ、皆さん。
このフォロワーというのは、全体における大半の企業であり、一握りのトップとNo.2の「後追いをする模倣化群」のことなんです。彼等は、逆説で言えばトップを諦めている企業なのです。そのままの路線を取っている限り、永遠にトップにはなれない企業です。けれど需要はある。トップとNo.2が走り続ける限り、枯れない需要が常にあります。安泰ですが成長はない。普通、企業ではなく企業の抱える商品ごとのカテゴリ分けでしょうが。
商業ラノベで考えてみましょう。トップの、誰もが題名くらいは聞いたことのある超有名売れ筋ラノベと、対抗馬、そしてその二つのグループの模倣品が溢れかえっている状態のはずです。これは読者という買い手が、トップの類似品を求める限り市場は形成され続けます。代替え品としての需要です。
もう一つ、模倣品ではない作品も思い浮かびませんか?
知名度は、トップやNo.2とは比べるべくもないが、コアな読者を掴んでいる……。
これが、第四のグループ「ニッチャー」です。文字通り、ニッチ、専門分野に特化しており集中的です。市場におけるシェアは小さいけれど、狭い範囲の名声ならトップに並びます。頑固おやじの店です。読者の中にも、模造品ばかりで辟易する!とボヤいている人が居るでしょう、彼らが買い手となります。
小説も、売り手買い手の市場原理が働く以上、この分類は有効でしょう。
まず、あなたという作者がどのグループに属しているのか、どのグループを目指すのか、そこから始めましょう。