第48話 モブ商人は聖獣から相談を受ける
時は少し遡ってヘンソンたちがアトランティスを出発する数日前。
「ヘンソン君、ちょっといいかな?」
アクアに連れられ向かった場所はアトランティスの中央にある巨大なサンゴの下。
「あのアクアさん、ここは外部の人が入ってはいけないんじゃないですか?」
「大丈夫、ちゃんと許可はもらってるから♪」
アクアはそう言うと先に進んでいく。
その後に続くヘンソンとマルコ。
呼び出した人物はヘンソンだけでなくマルコにも用があるらしい。
「エメ様連れて来たよー♪」
到着したのは聖獣エメ様の居住。
エメ様はヘンソンたちが出会った時よりも小さくなっており、手のひらに収まるサイズになっていた。
「えっと、エメ様は僕とマルコに何の用件があるのでしょうか?」
ヘンソンは早速エメ様に用件を聞く。
「えっとね、うんうん。エメ様はね、マルコみたいなカッコいい必殺技が欲しいんだって」
「えっ?」
どうやらエメ様は先のクラーケン戦を見ていたらしく、その時マルコみたいな派手な必殺技が欲しくなったそうだ。
アトランティスを守護する聖獣であるエメ様はどちらかというと防衛向きのスキルが多く、派手な攻撃スキルは持っていない。
そこでアトランティスに数々の変革をもたらし、またマルコの主であるヘンソンに相談することにしたのだった。
「なるほど…」
ヘンソンは考える。一応騎獣や聖獣も新たにスキルを覚えることは可能だ。
その中からエメ様の希望に添えるようなものがないか思案して、
「ではこんなのはどうでしょうか?」
とあるスキルを提案した。




