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モブ商人は生き残りたい  作者: わたがし名人


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31/60

第31話 モブ商人は新スキルを習得したい



「それじゃあマルコ、始めようか」


 翌日。ヘンソンとマルコは訓練場にきていた。


 マルコも思うところがあったのか、ヘンソンが訓練場に向かうのを知ると一緒についてきた。



 ヘンソンとマルコは各々訓練をはじめる。


 ヘンソンはまず昔挑戦してみて習得できなかったスキルを再び試すことにした。最初は攻撃系スキルから一通り試してみる。


 しかし、


「う〜ん、やっぱりダメかぁ」


 結果は以前と変わらずスキル習得には至らない。やはりモブ商人であるヘンソンでは新たにスキルは習得できないのだろうか。



 ヘンソンは一度視点を変えてみることにした。


 ヘンソンが欲しいのはあくまで自衛手段であり、それは何も攻撃スキルである必要はない。要は身を守ることできる方法なら何でもいいのだ。


 となると別にスキルにこだわる必要もなく、アイテムや魔具でもいい。


 ヘンソンは頭の中で考えを巡らせながら銀貨をピンと指ではじく。



 すると脳内にスキル習得のアナウンスが流れる。


 ヘンソンは慌てて自身のステータスを確認する。


 ステータスには『銭投げ』という新たなスキルが表示されていた。


 ヘンソンが習得したスキルは『銭投げ』。その名の通りお金を投げるスキル。一応攻撃スキルに分類されるがゲーム時代ではいわゆるハズレスキルとされていた。


 ハズレスキルの理由は使用したお金は消費され戻らない上に大した威力がないからだ。


 ゲーム時代このスキルを主に使用していたのはゴブリンシーフなどのモンスターやNPCの敵ばかりでプレイヤーで使用している者は極一部の物好きだけだった。


 しかし今のヘンソンにとっては喉から手が出るほど欲しかった念願の攻撃スキル。贅沢など言っていられない。



 『銭投げ』スキルの習得条件は一定以上の所持金を持っている上で硬貨を投げ続けること。


 しかし何故今のタイミングで習得できたのか?


 ヘンソンは王都にいた頃にも当然『銭投げ』スキルの習得にも挑戦していた。しかしその時は上手くいかなかった。


 その時と今の違いを考える。


 まず一つは当時は所持金はマーリンに預けていて、今は手元にあること。


 あとは投げ方だろうか。


 当時はボールを投げるようなフォームだった。


 正解は今みたいなコイントスだったのかもしれない。


 色々考えられるが、検証はあとにしてひとまずは新しいスキルを習得を喜ぶことにしよう。



 早速練習してみる。


 的に向かい銀貨を指で弾く。


 銀貨は矢を射るスピードくらいで的に当たる。的には小さな穴が空き銀貨は消えている。


 当然レールガンのような威力が出ることなどない。


 正直コスパがいいとは言えない。


 それにお金を無駄にする行為は商人としてどうかと思うがこの際贅沢は言ってられない。


 今は練習して精度を上げることに集中しよう。




 一方、マルコはというと訓練場をひたすら走り回っていた。


 ヘンソンにはマルコの意図がわからないが、きっと意味のあることなのだろう。


 休憩しているヘンソンがしばらく様子を見ていると、マルコの足元が燃えはじめる。


 よく見るとマルコの足が炎に包まれていて、マルコが通った後は焦げた地面が道のようになっていた。


 マルコの速度はだんだん速くなっていき、そしてマルコの体は徐々に宙に浮かんでいく。


 そしてマルコは空を駆けることに成功する。



 ゲーム時代でもフレイムボアが空を飛ぶなんてことは聞いたことがない。当然この世界でもだ。


 マルコが世界初の空飛ぶフレイムボアとなった。





 こうしてヘンソンとマルコは無事自身の強化に成功する。



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