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モブ商人は生き残りたい  作者: わたがし名人


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第30話 モブ商人は反省する



「へぇ〜、ここがレオンハート領なのね。初めて来たけど中々いいところじゃない」


 リリィに窮地を救われたヘンソンたちは無事街まで戻ってきた。


 グリフォンを倒したリリィはそのままヘンソンたちと同行していた。



 ヘンソンが王都を出発して以降、リリィはヘンソンが渡した杖を使いこなせるように修練に励んでいたとのこと。そしてひと月足らずで杖を使いこなせるようになったという。


 その後リリィはヘンソンが渡した杖の試運転として手頃なモンスターを探して少し遠出をしていたらしい。


 そして見つけたのが先のグリフォン。追い回していたらいつの間にかここまできていたとのこと。


 つまりヘンソンたちがピンチになった原因はリリィにあったのだ。


 助けられた直後はリリィに感謝したヘンソンではあったが、理由を聞いた今では気持ちは複雑だった。


 今回の騒動の直接の原因はリリィであるが、回りまわってきっかけを作ったのはヘンソンだったのだ。そもそもヘンソンがリリィに杖を渡していなければこんなことにはならなかった。



 やはりメインヒロインには関わらない方がいいとヘンソンは改めて思った。



 そして今回のグリフォンの件もだが、リリィの成長速度にもヘンソンは脅威を感じていた。


 リリィには特に助言などを行なっておらず、彼女だけの力で杖を使いこなせるようになっていた。


 ヘンソンがリリィに渡した杖は現時点でのリリィには簡単に扱えるものではなく、ヘンソンの見立てではもっと時間がかかると思っていた。


 しかしリリィはひと月足らずで杖を使いこなせるようになっていた。魔法の才能がずば抜けていたのは知っていたがまさかここまでとはヘンソンでも予想できなかった。


 迂闊なことをしたとヘンソンは反省した。




 そしてもう1つ。今回のことを受けてヘンソンは自身が慢心していたことに気付いた。


 今まで順調に物事が進んでいたこともあり、危機感が薄れていたのだ。


 今回の件もよく考えてみればマルコとヴァイスが競い合い暴走してしまうことは予見できたし、何より護衛であるミーナを連れて行かなかったのも問題だ。


 ミーナを雇ったのはこういう時のためなのに、連れて行かなかったのは完全にヘンソンのミスだ。


 実際ミーナにもその事を注意された。今回ヘンソンはビビたちにはちょっと出かけてくるとしか伝えておらず、街の外に出るとまでは言っていなかった。


 しばらくの間、出かける時はミーナがヘンソンに付くことが決まった。




 一段落はついたが、ヘンソンは考え込んでいた。


 今後もヘンソン1人だけの時にピンチに陥る場面があるかもしれない。


 今までは気楽に考えていたがそんな気持ちは今回の件で吹き飛んだ。


 改めてヘンソン自身が戦う手段が必要だと感じた。


 以前にも試みて上手くいかなかったが、今なら新たな発見があるかもしれない。


 ヘンソンは自身の強化計画を立てることに決めた。





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