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馬鹿ですねぇ

乃斗は詠唱を終えたあと床に倒れていた。呼吸は荒々しく、すぐにでも死にそうであった。それもそのはず彼は神に触れてしまったのだから。




「やぁ、少年よ。調子はじゃ?」




乃斗の部屋の扉の奥から聞き慣れたあの店主の声が聞こえる。




「ぜぇ…ぜぇ…そ…それどころじゃグハッ!?」


「入るぞ」




店主がはいってきた。店主は意外と落ち着いていた。なぜだかとても落ち着いている。




「少し寝るのじゃ」




そう言うと乃斗の首元に衝撃が入り目の前が暗転する。




―――――――――――――――――――――――「こいつも、馬鹿だなぁ。クトゥルフに対抗そのまま深きもの60%とハイドラ、ダゴンを一体ずつ潰したのは凄いことだ。クトゥルフは次の星辰がそろう100万年後まで寝てるし。この子には報酬を当てないとな。」




店主の顔が褐色肌のイケメン野郎に変身した。




「やはり、私はこうでないと。さて、君と魔導書全部もらってうちで看病するか」




そう言うと褐色肌のイケメン野郎は乃斗を担ぎ机の上に乗っけている2つの魔導書を持ち『古書 斎藤』へと向かった。




乃斗と魔導書を下ろして褐色肌のイケメン野郎は応急手当を始めた。応急手当を終えて呪文を唱える。


―――――――――――――――――――――――


「ここは?」


「やぁ!少年よ。大丈夫かい?」




乃斗は声がする方向を見ると褐色肌のイケメン野郎が話していた。乃斗はすぐに立ち上がり、拳を構えた




「何のようだ!ニャルラトホテプ!」




そう。『古書 斎藤』の店主はニャルラトホテプが化けた姿だった。そしてニャルラトホテプは褐色肌の男性に化けることが多いため乃斗は警戒態勢を取ったのだ。




「いかにも、私はニャルラトホテプだ。それにしても、その態度はひどくない?一応命の恩人なんだけど?」


「どういうことだ!」


「なぜ君が死にかけていたかと言うと君の魔力がとても少なく体力までも消耗しないと完成しなかったからである。普通の人が唱えたら余裕で成功します。誰も死にません」




乃斗は自分を呪いそうになった。




「なぁ?少年。手を組まないか?私は今あらゆる事に暗躍をしているんだがそのサポートをして欲しいんだ。君のショットガン捌きを見ていてライフルでも君は出来そうだと思ったから君には私の代わりに現場に出て欲しいのだ。私は一応神だから人に気安く触れれないんだ。」


「対価は?」




乃斗は恐怖している。ニャルラトホテプとは外なる神と呼ばれる邪神であり唯一外なる神の中で感情を持っている。だが、ニャルラトホテプの行動原理は恐怖、畏怖した顔を見たいというふざけた行動原理なため慎重になっているのである。




「対価はそうだな〜三食床寝付き、お小遣い月収800万円、君の生命活動の完全回復までのフルサポートでどうだい?今の君は自分の体力を全て失っているからね。」




乃斗は迷う。乃斗は死を覚悟したはずだった。なのに今は生きたいが勝っている。人間の性なのだろうか。必死に生きたいと思えている。




「わかった、のもう」


「そう言ってくれると思っていたよ〜それならまだ寝てな。」




乃斗はそう言われると寝てしまった。




こんな事があった日の6年後




「ニャル!今日この組織潰せばいいんだよな?」


「合ってるよ〜僕の天敵で忌み嫌うクトゥグアの教団だからね遠慮せずぶっ壊して〜」


「了解。飯頼んだよ」




才賀 乃斗は神に触れてしまったが故に人類最強になっていた。だが、その存在は認知できない。それは影だから。もう死んでいる存在なのだから。

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