勇者が落とした石の能力がヤバすぎる
5話目!ちょっと遅くなっちゃたかも…ちなみにティーアが前回急にスキルを使えたのは、ティーアの発言に反応して、技を想像した、と認識され、一番それに近い技を撃てたってことです。意味分かんないよね!私も書いてて意味わかんなくなってきた。
「ティーアー!心配したんだよ!良かった!勝ったんだね!」
「心配したのはこっちよ!勝手に戦闘任せて死んだりなんかして…」
「ごめんて!レベル1300は勝てんよ…」
「でで?どうやって勝ったの?」
「えーと…あいつが使ってきた技あるじゃん?波ざばー!ってやつ」
「あれか。そうだね」
「水属性って言ってたから氷で凍らせれないかなって思ってやってみたらなんかスキル?がでて…」
「ふーん。どんなスキル?スキルスペース見せてよ」
「スキルスペース?」
「ほら、ステータスみたときにない?スキルスペース」
「そんなのな…あれえ!?ある!」
「ほら!」
「前までなかったのに…」
「……あんたもしかしてモンスターと戦ったの初めて?」
「うん」
「は!?なにそれ!冗談もほどほどにしなさいよー…」
「いやいや冗談じゃないよ!ほんと!」
「スキルスペース早く見せて!それでハッキリするわ!」
「ん」
ステータスの中にスキルスペースと書いたボタンがあった。押してみるとそこには先程使ったスキルがあった。
スキルスペース
『氷の嵐』レアレベル・至高
「ほら!これしかないでしょ?」
「……………」
「あれ?シュナ?」
「至高ってどうゆうこと!?」
「え」
ティーアはシュナの言っている意味がよくわからなかった。
「至高…?ああ、このレアレベルってやつね」
「至高はスキルの中で一番強くて珍しいんだよ!?私だって一個しか手に入れたことないのに!!」
「ええ!?マジ!?うそ…」
「ううー…羨ましい…」
「なんかごめん…」
「や、まぁいいけどさ。今更。それより、経験値は?」
「あ、経験値経験値…」
経験値42006
「「あらまー…」」
「多分娯楽で余った分も入ってるから…とりあえずどれにいれる?」
ステータスにおいて入れられるのは、攻撃、守備、HP、MP、スピード、想像力だ。
「うーむとりま想像力あげよ」
「私だったら絶対MPだなー。賢者だし」
「大賢者でしょ。賢者より偉いのでは?」
「ま、多分ね」
経験値をとにかく想像力に注いでいくティーア。結果!
「見事に想像力、カンストいたしました!いえーい!」
「いえーい!じゃない。ま、いっか…で、その首につけてるのは何?」
シュナはティーアがつけている石を指さして言った。
「あ、これ?勇者ってNPCが落としてったの」
「NPCが落とし物?んなわけないでしょ機械なんだから。なんか理由があってティーアに預けたのよ」
「そう…なのかな?」
「とりあえず性能見てみたら?」
「どうやって見るの?」
「自分のアイテムストックからその石選んで押したら見れる」
「ほーほー」
アイテムストック
スキルアイテム『一欠片の願い』
「…スキルアイテム?」
「スキルアイテムは、つけてるとスキルを覚えた時に覚えたスキルに変化をもたらしたり、一定の敵を倒すと貰えるスキルの威力を上げたりしてくれるの」
「へー…便利…」
「で、性能は?」
「えー…性能は…」
『一欠片の願い』
性能:想像力が高いプレイヤーのみの能力だが、自分が使いたいと願ったスキルを使うことができる。どんなに困難なスキルでも思い浮かべれば使うことができる。
・・・
「「いやチートアイテム!!!!」」
流石にこれには驚いた。自分が使いたいと願ったスキルを使うことができるとはつまり、どんなスキルも使い放題ということだ………
「ええ〜〜……」
「あんたなんてもん手に入れてんのよ!」
「私に言われても!」
どうしようどうしようと混乱している中、風を斬る翼の音が聞こえた。
バサッバサッバサッ…
「え?え?なんの羽音!?」
「羽音では無くない?」
二人が振り返るとそこには…
「「ぎゃああああああ!!さっきのドラゴンんんんんんん!!!!」」
ギャオオ!
「ひいいい!なんでいんのよ!お願い許して…」
「……!」
「違う!」
「え?」
「この子に敵意はない…」
「え?え?え?なんでわかんの?あんた竜使いじゃないでしょ?」
「わかんない…なんとなく…?」
「なんとなく…?」
「なんとなく」
「まあいいか…本当にその水ドラゴンに敵意は無いのね?」
「うん!ない!」
くるるる…
「わっ!」
いきなりドラゴンがティーアに頬擦りをしてきた。一瞬攻撃かと思って杖を構えたシュナはゆっくりと杖をおろした。
「なんだ…てか懐かれてんね。ティーア」
「えマジ?」
「マジマジ」
「そっかぁ…君、私のこと好きになってくれたの?」
グルアア!
「そうかそうか!じゃあ私達の仲間になる?」
グワ!
「ちょっとティーア!確かにモンスターを仲間にできない訳では無いけれど、でもドラゴンを竜使いがいるわけでもないのに仲間になんて……」
「できるわよ!こんなに懐いてくれてるんだもの!」
「………まいっか。ドラゴンを倒したのはティーアだし。私はとりあえず見守っとくよ」
「そ?わかった」
「んじゃ名前付けな」
「え?名前ないの?この子」
「モンスターは基本名前無いよ」
「そっかー…じゃあ……」
少し考えた後、ティーアはひらめいたとばかりに指を鳴らした。
「よしっ!今から君の名前はアオだ!」
「そのまんま過ぎない!?」
ギャ!
「いいんか!?本当にいいんか!?青よ!?あんたの体の色からしかアイデア貰って無いよ絶対!」
「まあまあ〜…いいじゃん〜」
「はあ…やっぱこの絵描き変わってる…」
(ま、それが絵真だけどね)
とこっそり思ったシュナだった。
友情が深まった(?)かもしれない二人から一旦離れて、澄春の方へ行こう。
伯父さん伯母さんから貰った人気らしいゲーム、アルライト・オンラインを早速やってみた澄春だが、初めてゲームなんて物をやった澄春はもうなにがなんだかわからない状態だった。
「わからん…モンスターと戦うって俺何もしてない生き物殺すの嫌なんだよな…はあ…いやあいつらプログラムだし生きては無い…よな?あああああ!どうすればいい!?」
そんな迷っていた澄春の下に、あるしらせが届いた。ティーアは知らないが、レベル1000になったティーアは一役有名プレイヤーになっていた。
「ティーア…レベル1000って絶対このゲームやり込んでる人だ!よし!この人の下へ行って色々教えて貰おう!」
そう、澄春は心に決め、ティーアとシュナが向かったという山へ向かったのだった…
次回!(多分)
「ティーア、弟子ができる!?」
お楽しみに!
読んでくださりありがとうございました!また次回もよろしくお願いいたします!