人生初のバトルイベント〈五日目〉
遅くなりました
「復活したぁー!!」
「良かったねー」
シュナ、復活。
「おんなじエリアで良かったー」
「で?で?今回は何を手に入れたの?スキル?アイテム???」
シュナがわくわくした顔で近づいてくる。いや近い近い0距離やん。
「武器…かな?えっと、これだよ」
「どれどれ…イメージブラシに、インフィニティキャンバス…名前そのまんまだなー…て、んん?」
「どったの?」
シュナがいきなりブツブツ言い始めた…なんか怖い…
「えぇ?いやいやいくらティーアでも流石にここまでとは予想してなかったじゃん?つかなんで王の上あるのよ…」
「何ブツブツ言ってんの?それよりこれ使おうと思うんだけど、どうかね」
「いやあんたさ、それのレベルわかってる?神よ?神。王様超えて神様よ?つまりあんたこのゲームで一番強い武器持ってるんよ?」
「へー……へ?」
「ほんっとに今回のアプデなんか変。全体的に変わってるというか…千を超えるレベルのが出てきたり、神レベルの武器があったり…こんなの公式サイトに載ってなかったよ?」
「アババババ…いちばん…いちばん…つまりは獲物…」
ガタガタ震えながら私がブツブツ言い出した。仕方ないじゃん!一番強い武器だよ!?すなわち私今獲物だよ!?怖いって!!
「シュナお願い助けて!!」
「一番レベル高いのあんたなんだから大丈夫よ!」
「私ゲーム慣れてないのに!!」
泣きついたけど無駄だった…やだぁ…怖い…
ピロリンッ
「あ、公式から何か来た。なになに…」
『準決勝、決勝戦の事前告知』
「ああ、事前告知ね」
シュナは知ってるかもだけど私は知らないのよ…
「決勝戦の事前告知ってつまりもう少しで決勝戦が始まるってこと?」
「うん。あんたまだ一回も死んでないでしょ?事前告知が送られてくるのは五日間一度も死ななかった参加者だけ。明日から二日間は準決勝、決勝戦として、一度も死なず、生き残っている参加者を集めて行われるのよ」
「どんなふうに…?」
「今だとだいぶ減って…ティーア合わせて10人人位じゃない?」
「え、少な!」
思った以上に少なくてビビった。始めの頃は五百人以上いたのに…
「準決勝は、ランダムで2チームに別れて戦うの」
「な、なるほど…」
「奇数人の場合は残った一人は審判となるわ」
「え!?戦えないじゃん!」
「公式からちゃんと報酬が出るから大丈夫!まあ戦いたくて仕方ないって人はドンマイしか言えないけど…」
「ええ〜…じゃあ私審判がいいなあ…」
「それは公式のルーレット次第よ。そんなことより、今日のミッションは?」
「え?えーと…これかな?」
もう一つのメールを開くと、またもやホログラムのプリンセスが飛び出してきた。
『はぁい!ティーアさん!バトルイベント、楽しんでいらっしゃるかしら?そして、改めてミッションのクリアおめでとうございますわ〜!』ドンドンパフパフドンドンパフパフ〜
「ああ〜プリンセス〜私の癒しよぉ〜」
「はは…」
もはや慣れたものだ。
『ティーアさん、準決勝、決勝戦についての説明はお聞きになられます?』
YES NO
「あ、なんとなくシュナから聞いたからいいや」
パネルの選択肢からNOを選ぶ。
『了解いたしましたわ!では、ルーレットを開始いたしますわね!残ったのはこの6人のプレイヤーですわ〜!』
準決勝まで残ったプレイヤーそれぞれの名前が表示される。
リューン
ライズ
ミサキ
カゲロウ
ウォテルート
ティーア
「ああ〜!審判なし確定…」
「残念だったわね」
シュナは残った者達の名前を見ると、驚いた。
「うわ、今回はリューンもいるのか…キツイな…」
「リューン…あ、シエルが言ってた!リューンでさえアプデ後にやっとレベル1000になったのにって…」
シエルとの対戦を思い出す。めっちゃ強かったなとしみじみしていると、
「リューンはアルオンの中で最も強いプレイヤーよ。発売した日から今日まで休まずログインしていて、努力で最強の座を勝ち取った。世のプレイヤーからは勇者とか言って、勝手に崇めだすプレイヤーもいるのよ」
「ふーん……当たりませんように…」
「頑張れ〜」
次回、準決勝!お楽しみに!




