人生初のバトルイベント〈二日目〉2
また読んでいただけると幸いです。
こんちは!新塚澄春…じゃなかった、バルです!昨日始まったバトルイベント夏戦、一日目は師匠もシュナも全勝してていい感じだったんですけど、二日目の今日でなんと師匠が最強の職業の一つ、竜使いと遭遇してしまいました!しかも、その竜使いとても傲慢な性格で、なんとも頭に来ます。アオを渡せと言ってきているのですが、生憎アオは街の外で待っているし…あと倒した相手のモンスター貰えるなんてシステムないっ!!つまり、仮に師匠を倒せたとして、アオが手に入るわけじゃないんですよ。以上、バルでした!
「…って何独り言呟いてんだろ俺…」
〜〜〜〜〜
その頃ティーア
「うわわわわ!」
「あはははっ!死ね死ね〜!」
「こわっ!」
私は今三体のドラゴンの攻撃を必死にガードしている。(防御力がMAXなので意味はない。)
「どうすりゃいいのよこれー!」
私が堪らず叫ぶと竜使いが…
「守備硬すぎ…でも、やっといい具合に死んでくれそうなやつが見つかった!」
「火!雷!風!殺っちゃって!!」
え、待って!?なんかやばいのくんじゃないのこれ!?大丈夫!?私生きてる!?
「アメイジングスキル!"元素の大牙"!!!」
様々な属性を帯びた大牙が迫ってくる。やばい、避けれない…!
砂浜に轟音が響いた。
「ふぅ…流石に死んだでしょ!あ〜!久々にいい相手だった!イベ終わったらフレンドなろうかな〜いつでも呼び出せるし。またいい具合に死んでもらお〜」
竜使いがルンルンとその場を立ち去ろうとした時、私は大きな声で言った。
「誰が、フレンドになんか、なるかよおお!!」
「はぁ!?うそ、さっき死んで…」
「残念でした!守備MAX舐めんな!!」
「なんでよ…守備関係無しにダメージ与える技なのに…」
「だって私、HP999あるし」
「なっ…!」
「レベルが高いと守備関係無しの貫通技でも耐えられるとは…やっぱ凄いわLv1000…」
「1000!?そんなのすぐにできるわけない!ぼくに出来ないのにお前にできるわけ無いだろ!?リューンさえアプデ後にやっと1000になれたのに!!」
「なんでかわからんがあんたらアルオンプレイヤーが散々馬鹿にしてきた絵描きはねぇ…」
「竜使いよりもっと!強いわよ!!!!」
怒りの念を竜使いに向け、
「願います。私に、元素の大牙を使わせてください…」
そう呟き、一欠片の願いを握りしめる。石が輝く!
「アメイジングスキル、元素の大牙!!!!」
攻撃力が最大の状態で技をうたれてはひとたまりもないはず。竜使いは急いで自分の持つ全てのドラゴンを使って護らせたが、一瞬でドラゴン達がやられていく。最後の一体がやられ、大牙は竜使いの目の前に。
再び砂浜に轟音が響き、そこにいたのは、HPがギリギリ1だけ残っている竜使いだった。
「はっ…はっ…はっ…」
「マジか…やっぱ最強の職業すげえ…」
「おい、お前!なぜその技を知ってる!その技は、竜使いしか手に入れられない技のはず…」
はっとした竜使いが一欠片の願いを見た。
「もしかして、それ、アイテムか!?」
「うん。勇者ってNPCに貰ったの」
「勇者…聞いたことない…なんか…」
「お前面白い!!」
「は!?」
「ぼくを倒したやつ、お前が始めてだ!」
「え?戦ったことなかったの?」
「ぼく、現実で虐められてて、あいつら、揃いも揃って馬鹿にするから、アルオンを買った後、ずっとモンスターと戦ってて…竜使いになった後で、あいつらを何度も倒して楽しんでたんだ!でも、一瞬でやられるあいつらに飽きちゃって…」
「それで、自分といい具合に戦ってくれる相手を探してた…」
「うん!だから、始めてなんだ!プレイヤーに負かされるの!なんか楽しいんだな!負けるのもたまにはいいな!」
パチパチと少し瞬きをした後、ティーアは笑った。
「あははは!なにそれ!つまりあれ?孤高ってやつ?」
「うん…」
「そっかそっか!なんか私もあんたのこと気に入ったわ!フレンドなろっか!戦う相手じゃなく、一緒に遊ぶ相手として!」
「……うん!」
「じゃあ、体力が残ってる内に〜」
ティーアがパネルをさっさと操作すると、
ピロンッ
『ティーアからフレンド要請が届きました。フレンドになりますか?』
「イエス」
ピッ
ピロロンッ
『ティーアとフレンドになりました。』
「じゃ、よろしくな。ティーア」
「よろしく。えーっと…」
「シエルだ」
「よろしく!シエル!」
「おう!」
「じゃあ早く仕留めてくれ」
「ちょっと心苦しいけど…わかった」
「ていっ」
ティーアがシエルに向かってデコピンをすると、シエルにノイズがかかり、やがて消えてしまった。
「ふ〜…よし!後の戦いも頑張ろ!」
ティーアの二日目:全戦勝利
シュナの二日目:全戦勝利
読んでくださりありがとうございました!ここからのバトルイベントで、ティーアにはあまり大きなことは起こらないです。そう、ティーアには…




