使い方によってはぶっ壊れ、絵描き
よろしくお願いします!
最近はVRゲームとやらが今のゲーム社会の主流らしい。なんてこと、私は興味無い。なぜなら私は絵一筋だから!心を静かにして一つのことに集中する。最高だ!まあ友達の茜はゲームやりまくってるけどね。茜は文武両道、スタイルバッチリ顔も良いときたもんだからモテるモテる。多分漫画とかの主人公ってこんな感じ何だろうな〜…つまり私は主人公の友達ポジション。正直美味しい役割だ。多分これからイケメンと出会って恋でも育んで行くんだろうか…応援するぞ友よ!
「なーに親指立ててんのよ?絵真」
「あ、茜!いんや?ただ茜の恋を応援しようとしてるだけです!」
「あ〜…少女漫画的なアレ?」
「アレ」
「あんた、バカなの?」
「へ?」
「このド田舎にイケメンが越して来ると思う?」
「………」
ピーヒュルルと鳶が鳴く。ここは兵庫県ド田舎中のド田舎、篠山市!あと何百人か出てったら町になるかもしれない。スーパーとかしか無い!電気屋が最近出来た為、夏の暑さ凌ぎは出来るがそれでもキツい。行ってみたいなデパ地下。遊んでみたいなボウリング……
「そういやそうだね…」
「恋より〜!ゲームよゲーム!」
「恋よりゲームより絵でしょ」
「それはあんたの理論ね。ゲームはいいぞお?」
「ええ〜?」
「あんた持ってんじゃない!ゲーム機とゴーグル!」
「あれ親戚の人に貰っただけだから!」
「絶対何かの縁よ〜!ねね、お願い!一緒にゲームやろうよ〜!去年発売された最新のゲーム!あれ神作で1年位じゃレベルマックスにもならないよ?凄いんだよ!モンスターやNPCにランクがあって、一番凄いのじゃ王って言って、ゲーム内にたったの3体しかいないんだよ!NPCも同様3体、しかも隠しミッションや隠しモンスターまで…」
「嫌です」
「ええ〜…ここまで説明したのに…」
「嫌。私は絵があればそれでいいんです〜」
茜は、うーむ…と悩むと、ひらめいたように指を鳴らし、
「あ!職業に"絵描き"あるよ!」
「絵描き!?」
つい机を叩いてしまった。
(お、食いついた)
「そ!おすすめ出来る職業じゃないけど、絵描きもあるよ〜ってこと。私が使ってるのは魔法使いから進化した…あれ?」
「もうチャイムなるからバイバーイ!」
「あ!待ちなさいよこの裏切り者ー!」
最近出来た電気屋にて
「えっと去年発売のゲーム…あれ?どれだろ…」
「それそれ!アルライトオンライン!」
「どうゆう意味?」
「意味は知らん。とりま買いなよ」
「へいへい」
アルライトオンラインお買い上げ
「意外と高かったな…」
「まあ人気作だし?」
「ふーん?」
「んじゃ、家に帰ったらやってみなよ!グループ作って待ってるから!」
「わかったー」
そして家に付いた。
「やってみっか……え〜本体にデータを差し込んで、コントローラーを腕に装着します。その後、ゴーグルをかければ本作品をプレイすることが出来ます…ふむふむ」
説明書に書いてあった通りにコントローラーを装着し、ゴーグルをかけた。すると、どこからか声が聞こえてきた。
『アルライトオンラインへようこそ。』
「わ、喋った」
『まず貴方の性別、見た目、職業を選んでください。』
目の前に男か女かの選択肢が出てきた。
「おお〜!えーと、性別女…見た目………」
沢山のパーツが出てくる。絵真は適当に一番右にある髪型を選び、目も最初の色や形にした。
「こんなもんでいっか。それより…」
職業の選択肢が出てきた。思っていたよりも多い。
「え〜…絵描き絵描き……あった!」
選択肢の中の一番下にひっそりと絵描きがあった。
「目立って無いな〜…人気ないんかな?」
「ま、いいや。選択っと」
ピロンッ
可愛らしい効果音がしたと思うと、貴方は絵描きです。という表示が出てきた。
「やった!絵描きになった!」
『では、ログインします。ゴーグルを外さないで下さい。』
「はーい」
一瞬、体が引っ張られる様な感覚が絵真を襲ったが、すぐに治まった。
『目を開けて下さい。』
「ん…」
ぱち、と目を開けるとそこは見慣れないオシャレな町だった。
「わぁぁぁ…!」
まさかここまでリアルだとは。最新技術恐るべし。
「とりあえず…何しよう?」
そういえば、入ったらまずステータスを見ると良いらしい、と説明書に書いてあった。
「よし、ステータス!」
ブンッ
すぐに自分のステータスが出てきた。このゲーム凄い。
「え〜…攻撃25、守備10、HP20、MP45、スピード30…想像力?だけ120ある。なんだろ想像力って」
『想像力
戦闘においてはあまり必要ない。娯楽を楽しむ際、経験値が想像力の数だけ上乗せされる。』
「娯楽?」
『娯楽
プレイヤーが戦闘以外にする買い物や、修行などのミニイベントのこと。その職業にあった娯楽がある。』
「ふーん…ま、いいや!娯楽じゃ娯楽!」
まずは森の絵を描きに行こう。森へ出発!
緑の森
「めちゃくちゃ良い!!アルライトオンライン最高!めっちゃ景色綺麗だし動物も可愛いし最高!よーし描くぞ描くぞ〜!?」
3時間後
「しまった…3時間ぶっ続けで描きまくってしまった…でもなんて幸せな疲れ!このままもう3時間行けそう!」
「あ、そだステータス見てなかったや。想像力上がってるかな?」
攻撃40
守備32
HP36
MP68
スピード42
想像力900
レベル1
「なんか想像力上がり過ぎじゃない?…って」
経験値27000
「経験値27000!?何!?バグ!?どういうこと!?」
『絵描きの能力は絵を描けば描くほど想像力が1.5倍に上がって行く効果を持っています。なので、5枚程描いた時にはこうなっていたかと。』
「ええ…」
「あの〜ヘルプ。ちなみにステータスってみんな最高どれぐらい?」
『全て999です。』
「レベルは?」
『1000までです。』
「私の経験値全部均等にぶっこむとレベル何?」
『レベル1000になっても充分残ります。』
「……まあめんどくさいし、全部に入れちゃえ!」
数分後
「………………」
攻撃999
守備999
HP999
MP999
スピード999
想像力999
レベル1000
「やってしまった!レベルMAXになってしまった!!どうしよう!?ガチで!!」
このあとすぐにログアウトするも、オートセーブだったことを知らず、データの消し方もわからず、落胆する絵真だった。
見てくださってありがとうございました!