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Grand Guignol with sizuki 9

Grand Guignol with sizuki 9

グランギニョルウィズシヅキ



シヅキ

あれ?なんなんだよ、ここは?



どこを振り返っても闇の中にいるような状態だった。だが、その正体はある者が現れる事で事態は急変する。



?????

ここは夢幻の境界、つまり精神世界のようなものだよ


シヅキ

だれだ!?


カリオストロ

私の名はカリオストロ、永遠を終わらせる錬金術師と思ってもらえると助かるよ


シヅキ

カリオストロ、、、、、、でも、この声って、、、、うぐっ!



突然の頭痛、そして、シヅキの頭の中に声が入ってくる聞いた事がある声。

誰かに似ている、だが、その名前を出そうとすると頭にモヤがかかってるようだ。



"メルクリウス"



この名前が出てこない、なぜだ!



カリオストロ

ふふふふ、君は今こう思っているのではないかい?




"誰かに似た声、そして、その者を思い出そうとするとモヤのようなものに包まれて、わからなくなる、まるで水銀の陽炎のようにと"


シヅキ

っ!?


自身の思った事を当てられる。まるで"全知全能を司る神"のように。シヅキは困惑する。だがしかし。



シヅキ

その通りだよ。だけど、それは今はどうでも良い。


カリオストロ

ほう?



シヅキは今この状況の中で心配事は一つ

今、戒の兄貴とベア姉がヴィルヘルムと戦っているのではないかと。



シヅキ

カリオストロ、俺をここに連れてきた目的はなんなんだ?


シヅキ

手短に話してもらおうか。


カリオストロ

ふふふ、なるほど、なるほど


カリオストロ

我が身はどうなろうと構わないが、今最前線で戦をしている者たちが心配であると、、、、実に興味深い。


シヅキ

、、、、、、



シヅキは怒りが込み上げてくる、このままだと、手のひらで踊らされ続けるのではないかと。まるで"あいつ"みたいに。

こうしてる間にも、あの二人はいつ命を落とすかわからない状態だ。一刻も早く出たい、ただそれだけを願うのだった。



カリオストロ

それほど焦る必要はない、この刹那、我々以外は動いていないのだから


シヅキ

なに?


カリオストロ

見たまえよ



カリオストロがそう言うと、景色が一変する。そこは先ほどまで戦っていた場所である。そして、シヅキがこの世界に迷い込んだ時のままである。つまり、時が止まっているのだ。



シヅキ

まじかよ、、、、


カリオストロ

ふふふ、故に君が心配する必要はないのだよ、"対極するもう一人の吸血鬼、メトシェラになりうる者よ"


シヅキ

メトシェラ?


カリオストロ

然り、メトシェラは吸血鬼の王にしてノアの方舟で知られるノアの祖父、つまり君はその資格を得たのだよ。


シヅキ

俺が、吸血鬼、、、、そしてノアの方舟の末裔に、、、、そんな、、、、ばかな、、、


カリオストロ

おやおや、気づいていないのかね?


カリオストロ

君はあの吸血鬼(ヴィルヘルム)と戦った時、杭が刺さったのではないかね?


シヅキ

っ!?


カリオストロ

その時に彼の"聖遺物"と同調したのだよ。あぁ、君にわかりやすく且つ簡単に言えば、精神世界で君と彼の意識が通じ合ったのだ。こう言えばわかるかね?


シヅキ

俺とヴィルヘルムが、、、、、、


カリオストロ

左様、そして、君は"超人に近い存在となった。その兆候は身の回りに起こっているのではないかね?


シヅキ

っ!?


そう、ヴィルヘルムとの初戦を終えてからリアルと仮想世界でのシヅキの身体に異変が起きていた。それは周りより成長速度や身体的肉体の強度などが上がっている事だった。



シヅキ

そうか、だから、ヴィルヘルムと戦ってから、みんなより、成長速度やレベリング、スキル練度の上がりが異常になっていたわけか、、、、、


カリオストロ

然り、そして君はこの戦場で次の段階である"位階"に覚醒しつつある。私は"その手助け"をするためにこの場に現れたのだよ。


シヅキ

、、、、、、、、



シヅキはそこで黙り込み少し考える、そして



シヅキ

カリオストロ、聞きたいことがある。


カリオストロ

何かね?


シヅキ

位階とはなんなんだ?



シヅキの問いにカリオストロは不適な表情をしながら応える。



カリオストロ

君にわかりやすく言うのであれば、一種のスキル練度やレベルと言ったところだな


カリオストロ

位階には第一、第二、第三段階があり、第一段階を活動位階、第二段階を形成位階、第三階位を創造位階と言い、そのすべての能力をエイヴィヒカイト(永劫破壊)と言う。あぁ、現時点での君はAssiahアッシャーつまり、活動位階だ。それは超人としての入門段階と言ったところだ。


シヅキ

なるほど、て事は俺はヴィルヘルムとの同調で第二段階の形成位階に辿り着く寸前であると言いたいわけだな?


カリオストロ

ふふふ、然りだ。


シヅキ

そして、お前はその手助けをしてくれるんだよな?


カリオストロ

それもまた然りだ、しかし、、、、、



カリオストロは少し不適な笑みを浮かべながらシヅキに伝える



カリオストロ

君が位階を上げていくにつれて、"君の今の現実が無くなり"、君が今まで関わってきた者たちとの別れを意味する。


シヅキ

っ!?


カリオストロ

この意味がわかるかね?



シヅキの苦渋の選択はこうだ。

この事を知らずに怒りの日にみんなと共に消えて新世界に向かうか、それとも、今まで築き上げてきたものを捨てて、怒りの日を阻止するために抗うのかと言う事だ。



そして



シヅキ

、、、、、、、


カリオストロ

さて、どうするかね?平凡な日常を取るか、覇道の道を進み修羅道に挑むか。


シヅキ

一つ確認させてくれ、カリオストロ


カリオストロ

何かね?


シヅキ

お前は俺たちの味方なのか?それとも敵なのか?


カリオストロ

ふふふふふふ



不適な笑、それは"あいつに似ている"、だったらどう答えるのか



カリオストロ

私は傍観者に過ぎぬが、一つ言えるのは



シヅキに向かってこう発言した。



カリオストロ

"君たちにとって不幸を招く存在ではないとだけ言っておこう''


シヅキ

、、、、、、、、



そう、"あいつ"もこう言うに違いない。しかし、これも"あいつ"の策略かもしれない。だが、シヅキは決心した。



シヅキ

良いだろ!お前が俺たちをもて遊ぶんだったら!



シヅキは剣を抜き、カリオストロ(メルクリウス)に剣を向けて言う



シヅキ

俺は全力でお前たち(聖槍十三騎士団)と戦ってやるよ!カリオストロ!いや!



シヅキの渇望は凄まじい勢いを見せた、そしてカリオストロ(メルクリウス)の予想を上回るほどに



シヅキ

"メルクリウス!!"


??????

ふふふふふふ、くくくくくく


メルクリウス

ふはははははははははははははははははははは


メルクリウス

さぁ、ようこそ、我々の世界へ、シヅキ殿、いや



高笑いを見せ、歓喜に満ち溢れるが故にとばかりにメルクリウスは本性を見せつつあった



メルクリウス

"メトシェラ"よ、そして、君こそが私を、、、、、、



そして、意識は現実へと呼び戻される。




つづく



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