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Grand Guignol with sizuki 6

Grand Guignol with sizuki 6

グランギニョル  シヅキ



櫻井戒

シヅキ、彼をどう思った?


シヅキ

どうって言われてもな、強いて言えば"恐ろしかった"よ。


シヅキ

仮想世界なのにまるで"本当の痛みを与えられて死んでしまうんじゃないか"って思ったからね


櫻井戒

だろうね、実際、本当の苦痛を与える事は可能だよ


リウビア

ちょっと待ってよ、シヅキ!、本当に痛むって、どう言う事?ここは仮想世界なんだぞ!?


シヅキ

俺にもわからないよ!攻撃をくらった時、なんでって思ったからさ


櫻井戒

まあ、それが普通の反応だろうね、僕たちのような、"異質の者"がこの世界に来ているからね


シヅキ

え?、それってどう言う事?戒の兄貴?ベア姉?


ベアトリス

私たちはシヅキ君たちとは違う方法でログインしてるのよ


シヅキ

別の方法?


リウビア

これはやばい情報だったりするのかい?



その瞬間櫻井戒の目つきが怖くなり、鋭くなる。



櫻井戒

リウビア、ここからの話は誰にも他言無用で頼む


リウビア

う、うん、わかったよ、元々こう言う話があるんだろうなって、思ってたから


ベアトリス

ごめんね、リウビアくん


リウビア

気にしないでくれ、いつも二人にはご贔屓にしてもらってるからね


櫻井戒

ありがとう


ベアトリス

話を戻すけど、みんなが使ってるアミスフィアってあるわよね


シヅキ

うん、あるよ、実際それを使ってログインしてるからね


ベアトリス

それってさ、意識だけが仮想世界に入るって事なんだけどね、私たちはとある扉を通って"魂と魔術"を仮想世界に転送つまりフルダイブして、アバターに乗り移るって言う仕組みなのよ


シヅキ

っ!?、、、ある扉を潜ってって、、、、


ベアトリス

その扉の名前は地獄(リンフォン)の扉、とある人物が生み出した異界の扉よ


リウビア

い、異界の扉?


櫻井戒

そう、そして、僕たちはとある騎士団の一員なんだ。


リウビア

え?


シヅキ

それって!?


ベアトリス

そう、シヅキくんとPKをしたヴィルヘルムの所属している騎士団、"聖槍十三騎士団黒円卓の一員"なの。


ベアトリス

私が聖槍十三騎士団黒円卓の第五位、そして、戒が第二位なの


シヅキ

そ、そんな、、、、し、信じられない、、、、、


リウビア

まじかよ


櫻井戒

信じられないと思うけど、事実だよ



櫻井戒はリウビアに近づいて、顔のど真ん中にデコピンをした



リウビア

っ!!、いっ、、、、た、い、、、え?なんで?


櫻井戒

この痛みが証拠なんだよ、シヅキ、君は体感したはずだ、ヴィルヘルムからの攻撃で


シヅキ

っ!


櫻井戒

すまない、リウビア、でも、わかっただろ?これが"魂と魔術"を仮想世界にフルダイブしている状態なんだ。


リウビア

いてぇ〜、うん、身に染みたよ


櫻井戒

これは概念兵器に近いんだ、実際、あのsaoにその扉でフルダイブしていたからね


シヅキ

そうだったんだ、でも、良く、無事だったね?


シヅキ

普通だったら、管理者やカーディナルシステムが反応するはずだけどね?


リウビア

あ、確かに


ベアトリス

その事についてはあまり伝える事はできないんだけど


ベアトリス

確実に言えるのは、私たちは黒円卓の首領閣下、副首領閣下の命令でのみ、行動していたに過ぎないって事


シヅキ、リウビア

、、、、、、、、



シヅキとリウビアはあまりの事に言葉が見つからなかった。実際、信じれない話とあまりの情報量の多さについていくのが必死なのが現状なのだ。そして、シヅキがどうして良いかわからないのは、ベアトリスと櫻井戒がその聖槍十三騎士団に所属していたと言う事だ。



ベアトリス

今まで黙ってごめんなさい。


ベアトリス

でもね、シヅキくん、決して君たちを騙していたわけじゃないの。


ベアトリス

少なくとも私と戒は、あの時君たちと一緒に過ごした日々はかけがえのないものよ


櫻井戒

ああ、君たちに出会えて本当に嬉しかったよ


シヅキ

戒の兄貴、ベア姉


ベアトリス

そして、ここからが本題なんだけど、シヅキくん、私たちもヴィルヘルムと闘うことにしたの


シヅキ

えっ!


リウビア

思い切ったね、、、、


????

へぇー、それはおもしれぇーな、ベアトリス、そしてトバルカイン


全員

っ!?



その瞬間扉がいきよい良く開かれた。


シヅキ

お前は!?、ヴィルヘルム!


リウビア

こいつが!


ヴィルヘルム

よぉー、小僧、また会ったな〜



そこに立っていたのはシヅキを襲った張本人、ヴィルヘルムだった



ベアトリス

ベイ!、貴方がなぜここにいるんです!


櫻井戒

どう見ても僕たちを追いかけてきたわけでもなさそうだけどね。


ヴィルヘルム

あぁ?なぜって言われる筋合いはねぇよ


ヴィルヘルム

俺が用があるのはそこの小僧だ。


櫻井戒

なに?


ベアトリス

まさか、ベイ!、またこの子に手をあげるんじゃないでしょうね?


ヴィルヘルム

くくくくく、ああ、そうだぜ


ベアトリス

っ!


櫻井戒

やっぱりか


ヴィルヘルム

てぇめーらも、召集の時に聞いてただろ?"俺たちの話をよぉ"


ベアトリス

っ!?


櫻井戒

そう言うことか



ベアトリスと櫻井戒はヴィルヘルムとハイドリヒとメルクリウスとの話を聞いていた

その時ハイドリヒは言っていた"かの(シヅキ)との戦を楽しむが良い"と

その言葉にベアトリスと櫻井戒はなぜと思っていた



ヴィルヘルム

つぅーわけで、俺の邪魔をするなら容赦はしねぇーよ



その瞬間、リウビアがヴィルヘルムの目の前に立つ



櫻井戒

リウビア?


シヅキ

っ!危険だ!下がって!


リウビア

安心して、俺はただ聞きたい事ががあるから


シヅキ

え?



リウビアはヴィルヘルムに問いを投げかける



リウビア

ヴィルヘルムって言ったね?、どうして、シヅキをそこまで狙うのか教えてもらえないかな?


ヴィルヘルム

はぁ?


ベアトリス

リウビアくん?


櫻井戒

、、、、、、


リウビア

だって、側から見てたらターゲットを狙うハンターみたいなんだよね


ヴィルヘルム

、、、、、、


リウビア

それって、"シヅキを狙う"事で何かが起こるって事じゃないのか?、そして、それを"そそのかした誰かがバックにいる"違う?


ヴィルヘルム

っ!?


ベアトリス

っ!?、ベイ、まさか!?


櫻井戒

双首領閣下に極秘任務でシヅキを狙うように命令が下された。それはシヅキを使って、dies irae(怒りの日)のためのスワスチカ(黄金錬成を成す錬成陣のための生贄)を開こうとしているのか?


ベアトリス

っ!?、そんな!?


ヴィルヘルム

くくくくっ!


ヴィルヘルム

ひゃーーはははははははははははは!


ヴィルヘルム

おもしれぇーなー、小僧!?



ヴィルヘルムが高笑いをした、次の瞬間



櫻井戒

っ!?、リウビア!下がって!


リウビア

え?



その瞬間、"黄金の槍"がリウビアに直撃する

そして、リウビアは壁に激突した



リウビア

ぐっ!はっ!


シヅキ

リウビア!!


ベアトリス

はっ!貴方は!?


ヴィルヘルム

っ!、ちっ!、てめぇー


????

おやおや、これはこれは、もしかして、私の手助けは、いりませんでしたかな?



ヴィルヘルムの後ろから男性の声が聞こえる

彼はヴァレリア・トリファ神父、ヴィルヘルムと同じ、黒円卓のメンバーである。



ヴィルヘルム

てぇめー、何しに来やがった?、邪魔すんじゃねぇーよ!


ヴァレリア

ベイ中尉、今のは仕方がない事だと思いませんか?


ヴィルヘルム

あぁ?


ヴァレリア

彼は私たちの計画について、余計な詮索をしたまでの事、今のはその口封じですよ


ベアトリス

くっ!?


ヴァレリア

おやおや、貴方まで、そんな怖い顔なさらないでくださいよ、キルヒアイゼン卿?


ベアトリス

ふざけないでください!今のは卑怯じゃないですか!?


ヴァレリア

ふふふふ、これは面白い冗談ですね?


ベアトリス

くっ!


シヅキ

お前ら!!良くも俺の友達を!



その瞬間、シヅキは剣を構えた、その目はまるで"修羅"のようになっている



ヴィルヘルム

へぇー


ヴァレリア

ほぉー



そして、その刹那、一つの斬撃がヴァレリアに降り注ぐ



ヴァレリア

おやおや、貴方まで私に牙を向くとは、トバルカイン


櫻井戒

、、、、、、


ヴァレリア

貴方も黒円卓の一人ならわかるでしょ


櫻井戒

だまれ



おそらく、櫻井戒はこの中で強いと言える、だが、ヴァレリアは櫻井戒の斬撃を軽々回避する



ヴァレリア

ふふふ、貴方はそこまでして、キルヒアイゼン卿と彼らを守りたい、そう思ってらっしゃるのでしょ?


櫻井戒

、、、、、、、、、



威嚇とも言える、櫻井戒の太刀筋にヴァレリアはあざ笑う



ヴァレリア

ふふふふふ、ふははははは



その瞬間



ヴァレリア

っ!



ヴァレリアは衝撃を受けのけぞる

それはヴィルヘルムが裏拳をヴァレリアに向けて放ったからである



ヴァレリア

おやおや、なんのつもりですか?ベイ中尉


ヴィルヘルム

てぇめー、助太刀するなって言っただろうが!


ヴァレリア

ふふふ、これはこれは、悪い事をしましたね、では私はこの辺で退散するとしましょう、"彼とともにね"



そして、ヴァレリアの背後から、蜘蛛の糸のようなものがリウビアに襲いかかる。



シヅキ

え?


ベアトリス

っ!しまっ、


ヴァレリア

いけませんね、キルヒアイゼン卿?


ベアトリス

っ!?



ベアトリスがリウビアの元へ駆けつけようとした時、ヴァレリアがベアトリスの真横に迫りよる。そして、ヴァレリアはベアトリスに手をかざし、衝撃を放つ。



ベアトリス

ぐっ!ぐあああ!


櫻井戒

っ!ベアトリス!


シヅキ

ベア姉!



ヴァレリアが撃ち出した衝撃波はベアトリスに命中し、吹き飛ばされる。



ヴァレリア

戦争の真っ只中、敵に背を見せるとは、貴方も落ちたものだ。


ベアトリス

くっ!


櫻井戒

ベアトリス!大丈夫かい?


ベアトリス

ええ、私は大丈夫よ


シヅキ

はぁ、ベア姉が無事で本当に良かったよ



ベアトリスの元に駆け寄るシヅキと櫻井戒、そして、そうこうしているうちに、リウビアは蜘蛛の糸のようなもので拘束されるのだった。そして



????

やれやれ、これほど、友情と愛が混じり合った場面をこの目で観れるとは、わたくし感動のあまり、鳥肌が立ってしまいますね。



櫻井戒

やはり、お前だったか


シヅキ

え?



ヴァレリアの背後から現れるのは骨のように細い身体で文字通りの蜘蛛男と言う言葉がよく似合う男だったのだ。



ヴィルヘルム

ちっ!、おぉい、シュピーネ、てめぇも来てたのかよ、まさか、お前も俺の邪魔をするつもりじゃねぇーだろうな?


シュピーネ

おやおや、とんでもない!ベイ中尉の邪魔はいたしません。あくまでわたくしが来たのは別件ですよ。



この男の名前はシュピーネ、聖槍十三騎士団黒円卓の第十位、紅蜘蛛(ロートシュピーネ)の通り名で知られる人物である。



ヴィルヘルム

あぁ?別件だと?


ヴァレリア

そう、私が呼んだのですよ。"私と共に別の場所に移動していただくプレイヤーを運んでいただくためのね?"


ヴィルヘルム

あぁ、そう言うことかよ


シヅキ

そんな事させてたまるか!!



そう、ヴァレリアがシュピーネを呼んだ理由はリウビアを運ぶためである。そして



櫻井戒

、、、、、、、、、


シュピーネ

おっと、トバルカイン、それ以上動くと危険ですよ


櫻井戒

なに?


シュピーネ

トバルカイン?私がどういう人か、理解しておいででしょう?


櫻井戒

くっ、汚い手を使うな、シュピーネ



そう、こういう状況では櫻井戒が行動し、殲滅するので、シュピーネはそれをさせないために、ベアトリスとシヅキの身体中に糸を張っているのだ。この糸に触れると鋭い刃物のように全てが切れる。つまり、身体が粉々になると言う状況と化すのだ。



ヴィルヘルム

くっはははは、相変わらず小ずるいやり方だな?


シュピーネ

それは褒め言葉と受け取っておきますよ。


ヴィルヘルム

でもよ、俺の獲物のこいつらをあんまり、雑に扱うなよ?


シュピーネ

ええ、もちろん承知しております。ですが、我々が移動する少しの間だけ、どうか、ご容赦ください。


ヴィルヘルム

はっ!わぁーったよ


ヴァレリア

ふふ、話がまとまりましたね。ではわたくしたちはこれにて失礼させていただきます。皆様に神の祝福を。


ヴァレリア

ふふふふ、ふはははははははははは



そして、ヴァレリアとシュピーネは姿を消した。



ヴィルヘルム

あのやろぉー、なに考えてやがる、、、、、


櫻井戒

、、、、、、



櫻井戒も怒りを沈めた、だが、シヅキは後悔と怒りと悲しみに自我を失いかけていた。



シヅキ

っ!!、、、、、あ、、、


ヴィルヘルム

はっ!こいつ、やっと"本気"になりやがったか



シヅキの怒りが限界値を突破しそうになった、その瞬間、ベアトリスと櫻井戒はシヅキの肩に手を当てた


ベアトリス

シヅキくん、冷静になって


櫻井戒

シヅキ、今、君には僕たちがいる、それを忘れないでくれ


シヅキ

ベイ姉、戒の兄貴



そして、櫻井戒はヴィルヘルムの目の前に立つ



櫻井戒

ベイ、シヅキに戦いを挑むって事は僕たちにも挑む事になるが、君はそれで良いのかい?


ヴィルヘルム

へぇー、おもしれぇー



その瞬間、空気が殺気と闘気で満ちていくのを感じた



ヴィルヘルム

おい、小僧(櫻井戒)、ベアトリス、ならよ、、、、、



そして、ヴィルヘルムの目が黒色に変色していく



ヴィルヘルム

てぇめーらも、"本気"で来いや、、、、


ベアトリス

ええ、元よりそのつもりよ、ベイ!


櫻井戒

行くよ、シヅキ


シヅキ

ああ!



そして、ヴィルヘルムvsシヅキ、ベアトリス、櫻井戒の戦闘が始まった。

そして、先手を切ったのはヴィルヘルムの方だった。



ヴィルヘルム

かつて何処かで そしてこれほど幸福だったことがあるだろうか

Wo war ich schon einmal und war so selig


あなたは素晴らしい 掛け値なしに素晴らしい しかしそれは誰も知らず また誰も気付かない

Wie du warst! Wie du bist! Das weiß niemand, das ahnt keiner!


幼い私は まだあなたを知らなかった

Ich war ein Bub', da hab' ich die noch nicht gekannt.


いったい私は誰なのだろう いったいどうして 私はあなたの許に来たのだろう

Wer bin denn ich? Wie komm' denn ich zu ihr? Wie kommt denn sie zu mir?


もし私が騎士にあるまじき者ならば、このまま死んでしまいたい

Wär' ich kein Mann, die Sinne möchten mir vergeh'n.


何よりも幸福なこの瞬間――私は死しても 決して忘れはしないだろうから

Das ist ein seliger Augenblick, den will ich nie vergessen bis an meinen Tod.


ゆえに恋人よ 枯れ落ちろ

Sophie, Welken Sie


死骸を晒せ

Show a Corpse


何かが訪れ 何かが起こった 私はあなたに問いを投げたい

Es ist was kommen und ist was g'schehn, Ich möcht Sie fragen


本当にこれでよいのか 私は何か過ちを犯していないか

Darf's denn sein? Ich möcht' sie fragen: warum zittert was in mir?


恋人よ 私はあなただけを見 あなただけを感じよう

Sophie, und seh' nur dich und spur' nur dich


私の愛で朽ちるあなたを 私だけが知っているから

Sophie, und weiß von nichts als nur: dich hab' ich lieb


ゆえに恋人よ 枯れ落ちろ

Sophie, Welken Sie


創造(ブリアー)

Briah―


死森の薔薇騎士!!!

(ローゼンカヴァリエ・シュヴァルツヴァルト)

Der Rosenkavalier Schwarzwald!!!



ヴィルヘルムは本気を見せた、なぜなら3人を相手にするからである



つづく

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