Grand Guignol with sizuki16
Grand Guignol with sizuki16
グランギニョルウィズシヅキ
ヴァレリアの創造、神世界へ翔けよ黄金化する白鳥の騎士(ヴァナヘイム・ゴルデネ・シュヴァーン・ローエングリーン)である
それは聖槍十三騎士団黒円卓第一位ハイドリヒが使用する聖遺物、聖約・運命の神槍を一時的に召喚できるのだ
そして
今まさに、ヴァレリアがその"黄金の聖槍"を召喚し、放ったのだ
リウビア
キ、キリト!!、なんでここにいるだ?
キリト
説明は後だ!、、、ぐっ!!!
キリトはヴァレリアの創造で放った、聖約・運命の神槍を二刀流で受け止めていた
現状はとても悪い
キリトは黄金の聖槍に押されている
そして、キリトの装備している剣が悲鳴をあげているのがわかる
このままでは、キリトの剣は壊れて、黄金の聖槍がキリトに刺さってしまう
だが、キリトはここで終わるプレイヤーではなかった
キリト
っ!!!、、、、アスナ!!、クライン!!
キリトは2人の名を呼んだ
そして、キリトの背後から2人が飛び出していく
アスナ
ええ!はああああああ!フラッシングペネトレイター!!!
クライン
ああ!おおおおおおお!鷲羽!!!
キリトの掛け声で呼ばれたのはアスナとクライン
彼らはその合図でキリトの左右から黄金の聖槍の矛先に向けてソードスキルを放った
そして、ヴァレリアの放った黄金の聖槍はアスナとクラインのお陰で威力が弱まったのだ
そして
アスナ
キリトくん!
クライン
キリの字!
キリト
ああ!!!
キリトはその威力が弱まった隙をつき、聖槍を少し跳ね返すように、お仕返した、そして、キリトのソードスキルが発動する
キリト
ジ・イクリプス!!!はあああああああ!
キリトはジ・イクリプスを使い、黄金の聖槍に攻撃した、そして
キリト
はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!はあ!!!
聖槍はキリトのソードスキルによる攻撃により、軌道を外れた、そして、その聖槍はそのまま、遠くの木々にぶつかり、衝撃が起こる
キリト
うっ!!
アスナ
くっ!!
クライン
うお!!
リウビア
うっ!!
そして、黄金の聖槍が衝突した場所から約半径100kmが半壊する状態となった
アスナ
う、嘘でしょ、、、、、
リウビア
なんなんだよ、、、、これ、、、、
クライン
こんな事ってあるのかよ、、、、、、
キリト
やっぱり、菊岡から聞いた通りか、、、、、、、、、
アスナ
ええ、そうね、それに
アスナは自身の装備している剣を見る
アスナ
私たちの装備している剣もこの様、、、、、、とてもじゃないけど、戦闘続行は不可能よ
剣の矛先は折れ、刃は脆くなり、とても、戦える状況ではない
クライン
ふぃー!、クリスハートの旦那から借りた装備品がなかったら、どうなってたか、わからなかったぜー
キリト
ああ、これに関しちゃ、菊岡に感謝だな、、、、、、、、っ!
すると、キリトは背後から不気味な殺気が送られてくる事に気づく
キリト
みんな!気をつけろ!、、、、何かが来る!
アスナ、リウビア、クライン
っ!!?
キリトがそう言うとキリトたちはヴァレリアたちの方を向く
ヴァレリア
ほう、これこれは皆さんお揃いですね
クライン
って!神父さんじゃねぇーか!
アスナ
え?、、、トリファ先生?
ヴァレリア
クラインさん、お久しぶりですね、それにアスナさん、キリトさん、先程ぶりです
ヴァレリアは現実世界で先生と神父をやっている
ヴァレリアが今現状この場所にいる事、自体にキリト、アスナ、クラインは驚いているのだった
キリト
心理学を教えてる、先生がどうして、こんなところに?
キリトがその問いを投げかけた
するとヴァレリアは普通の回答をした
ヴァレリア
ふふふ、キリトさん、私も"1人の人間"ですよ?
ヴァレリア
まあ、先生、神父という立場もありますが、この仮装世界に興味がありましてね、私の友人と共に、体験している最中なのですよ
そう言い、ヴァレリアはこちらが友達ですと言う素振りを見せた
そして、シュピーネはそれにお辞儀する状態となった
その瞬間、リウビアがとっさに大声を出した
リウビア
みんな!騙されたらだめだ!
アスナ
え?
クライン
?
キリト
?、どう言う事だ、リウビア?
リウビアがヴァレリアとシュピーネに警戒するように言うのだ
リウビア
キリト、前に情報提供した時に、伝えたよね、シヅキが命を狙われたって
キリト
ああ、、、、っ!、、、、まさか!
リウビア
そう、そのまさかだよ
リウビアはヴァレリアたちに指を差し、続けて言葉を発する
リウビア
そいつらがシヅキの命を狙ったプレイヤーの仲間、つまり、聖槍十三騎士団のメンバーの2人だよ!!
キリト、アスナ、クライン
っ!?
リウビアはシヅキ、櫻井戒、ベアトリスと会う前にキリトたちにシヅキに何が起きたのか、そして、シヅキを襲った人物が聖槍十三騎士団と言うギルドに属している事
それらを伝えていた
当然、キリトたちは驚いている
リアルで先生として、神父として、活動していた人が、聖槍十三騎士団黒円卓のメンバーの一員である事に
クライン
おいおい、どう言う事だよ、神父さん!
クライン
ちゃんと、説明してくれよ!
アスナ
トリファ先生、、、、
そうすると、ヴァレリアはメガネの位置を整えた
そして、神父であり、先生である、いつも通りの表情をした
ヴァレリア
キリトさん、アスナさん、クラインさん?リウビアさんがおっしゃっている事は全て"真実"ですよ
クライン
っ!?
アスナ
そんな!!
キリト
、、、、、、、、
ヴァレリア
改めて、あなたたちにも自己紹介をしましょう
ヴァレリア
私の名は聖餐杯、聖槍十三騎士団黒円卓第三位、首領代行、ヴァレリア・トリファ=クリストフ・ローエングリーンと申します、皆さんにわかりやすく言えば、先生や神父の姿は仮初の姿です
ヴァレリア
そして、とある我が師からは、"邪なる聖人"などと"祝福"(呪い)を賜った男ですよ
クライン、アスナ
、、、、、、、、、
クラインやアスナは言葉が出なかった
なぜなら、クラインとヴァレリアは飲み仲間でとても親しくしていたのだ
そして、アスナはキリトと一緒に勉強するなか、行き詰まった時に、解決方法を教えてくれる良い先生であり、キリトとアスナの2人がこれからも祝福されますようにと祈ってくれていたのだ
彼らはその面を見ているため、信じられないというのが心情なのだ
シュピーネ
そして私がシュピーネ、聖槍十三騎士団黒円卓第十位ロートシュピーネ、以後お見知り置きをかの英雄であられまする、帰還者たち殿
キリト
俺たちの事も知ってるみたいだな、、、、、
シュピーネ
ええ、知ってますとも、ですが、今は聖餐杯猊下に物申したいご様子ですが?
キリト
、、、、、、、、、、、
キリトたちに自己紹介をした
そして、アスナ、クラインは衝撃的事実に少し、戸惑っていた
そして、キリトはシュピーネの言う通りヴァレリアに問いかけた
キリト
なあ、先生、一つ聞いても良いか?
ヴァレリア
おや、なんでしょうか?
キリト
あんたは"いつから偽りの姿で俺たちに接していたんだ"?
ヴァレリア
、、、、、、、、、
ヴァレリアは一呼吸おき、答えた
ヴァレリア
"最初からですよ"
"最初からだ"
キリト
っ!!!!
すると、ヴァレリアは優しい微笑みから、恐怖を感じさせる表情をした
そして、なぜかヴァレリアの声が"誰かの声"と重なって聞こえたのだ
そして、キリトは恐怖を感じた
ヴァレリアの表情はまるで見るだけで恐怖し、壊れてしまいそうなものだった
それはまるで
"あのsaoにいた破壊公(ラインハルト)のように"
キリト
っ!あっ!!!!
アスナ
き、キリトくん!?
すると、キリトは何かが流れ込んでくるのを感じた
それはとある記憶であった
ーーーーーーーーーーーーーーー
誰も座っていない玉座から声がする
破壊
崩壊、終焉、旧秩序の死とそれを成す力
抑制出来ぬ自然、大災書
旧神共の黄昏、、、、、、、最後の戦争
怒りの日だよ、私はそれを待っている
すると声と共に目の前に圧倒的質量を持つ魂が像を結んだ
黄金の色をした髪と瞳に、一切の隙もない典雅な顔立ち、紛れもない邪悪なのに、王侯貴族のような気品と威厳に満ち溢れている。
その男は玉座に座り、不敵に微笑み、見るものを全て"アイ(破壊)"する事ができそうな人物(聖槍十三騎士団黒円卓第一位首領ハイドリヒ)が目の前にいた
ハイドリヒ
そう、警戒することはない、かけたまえよ、"黒の剣士殿"
ハイドリヒ
私はただ、卿と話がしたかったのだよ
、、、、、、、、、、、、、、、、、、
記憶が途切れる
ハイドリヒ
私は常に試している
ハイドリヒ
今この時を、刹那の一挙死一等速を
ハイドリヒ
どうすれば、未知を感じれるのかと
ハイドリヒ
ああ、つまりだな、私はデジャヴの虜なのだよ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、そこで記憶が途切れた
キリト
はあ、はあ、はあ、はあ、、、、
クライン
お、おい!大丈夫かよ!キリト!!
キリト
っ!、、、ああ、大丈夫だ!
(なんなんだ、今の記憶は、、、、とても、他人事だと思えなかったが、、、、、)
アスナ
くっ!
すると、アスナはヴァレリアたちに怒り吠えるのだ
アスナ
あなた!いったいキリトくんに何をしたの!?
ヴァレリア
ふふふ、いえ、私は何もしていませんよ
アスナ
くっ!、何もしてないのにキリト君があなたを見て、倒れ込むわけないでしょ!!
リウビア
確かに、キリトの様子を見る限り、普通じゃ考えられない状況だったけどね
リウビア
さあ、正直に答えろ!
ヴァレリア
やれやれ、皆さん疑い深いですね、私はただ、見せただけですよ
アスナ
見せるって何を!?
すると、ヴァレリアの周りに黄金のオーラを纏うようにしていた
すると、ヴァレリアは不敵に笑いながら言葉を発する
ヴァレリア
私がなりたいと思う"黄金の器"をね
アスナ、クライン、リウビア
っ!?
アスナたちは直感的に感じた
これ以上足を踏み入れられない領域にいるのではないかと
ヴァレリア
ふふふ、いずれわかりますよ
ヴァレリア
私が言っていた"意味"をね
するとヴァレリアは後ろを向き、シュピーネに声をかけた
ヴァレリア
これより私たちも帰還しますよ
シュピーネ
了解しました、ですがよろしいのですか、彼らを野放しにしておいて?
ヴァレリア
ええ、構いませんよ
そう言いヴァレリアは奇妙な事を口ずさむ
ヴァレリア
"やるべき事は済みました"、それに
ヴァレリアはキリトたちの剣を見る
ヴァレリア
あの状況では、今の我々と闘うのは無謀と言うものでしょう、あなたもそうお考えですよね?、、、キリトさん?
キリト
、、、、、、、、、ああ
そう言い、キリトは立ち上がって答えた
キリト
こちらとしても、これ以上はあなた達と争いたくはない、、、、、、、
ヴァレリア
ふふふ、、、、、、、そうですか、、、、、、
ヴァレリアの言う通り
今現状キリトたちの装備しているものでは、先程の装備品の二の舞である
それはキリトたちも同じ考えである
先ほどのヴァレリアの攻撃を見る限り、これ以上続けば、戦力的にも不利であり、後方にはシュピーネもいる
だから、下手に動けないのだ
ヴァレリア
と言う事です、シュピーネ
シュピーネ
承知しました
そうシュピーネは言い、ヴァレリアとシュピーネはキリトたちに向き直る
ヴァレリア
では、私たちはこれにて失礼させていただきます
そう言い、ヴァレリアはメガネの位置を整えて、続ける
ヴァレリア
次に会う時は"聖戦"の最中、あなた方が生き残る事ができれば、もしかしたら、"協力できる事"があるかもしれませんね
キリト
なっ!!
ヴァレリア
その時が来るのを楽しみにしておりますよ、ふふふ、ふはははははははははは
キリト
まて!、、、、、っ!?
そう言い、ヴァレリアとシュピーネは背を向け、歩き始めた
キリトは呼び止めようとしたが、なぜか、それ以上近づく事ができないのだった
キリト
くっ!
アスナ、クライン、リウビア
、、、、、、、、、、、
彼らの影は少しづつ見えなくなり、最後には消えてしまったのだ
そして、彼らが消えた瞬間、恐怖と殺気が消えていった
リウビア
っ!
キリト
っ!リウビア!大丈夫か!
リウビアはその瞬間、膝をついた
リウビア
ああ、大丈夫、、、、少し、疲れが出ただけだよ、、、、
クライン
たく!無理はするなよ、ほら、肩を貸すぜ
リウビア
ありがとう、クライン、、、、、それから
リウビアはみんなに向けて言う
リウビア
ありがとう、助けてくれて
キリト
気にするなって、困っていたらお互い様だろ?
アスナ
そうね、リウビアさんが無事でよかったわ
クライン
そうだな!、それ!行くぜ、せーの!
リウビア
よっと!
リウビアはクラインの肩を借り、立ち上がった
アスナ
それじゃ、撤退しましょう
キリト
ああ
キリトはそう言い、ヴァレリアたちが去った方角を見る
アスナ
?どうしたの、キリト君?
キリト
いや、なんでもない、さあ、帰ろう!
アスナ
うん!
キリトは内心こう思った
あの記憶はなんなんだ?
"なんだか、俺が体験していたような気がする"、、、、、
そう思ったのだ
そしてキリトたちはリウビアを連れて、その場を後にした
つづく