表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/17

Grand Guignol with sizuki11

Grand Guignol with sizuki11

グランギニョルウィズシヅキ



シヅキたちが戦闘を行っている最中、cwに突如として現れた城、ベベルスブルク城にて

聖槍十三騎士団黒円卓第一位、首領ハイドリヒ

彼は"とある人物"に向かって指示を出している。



ハイドリヒ

"ザミエル"、"彼ら"の処遇は卿に任せる。



そう、ハイドリヒが指示を出してるのは聖槍十三騎士団黒円卓第九位大隊長、エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ、またの名をザミエルである。



ハイドリヒ

多少、抵抗するであろうが、それも彼らの"運命"だ。


ハイドリヒ

然る前に遊んでやれ、"叩き直すが良い"


ザミエル

jawohl(了解) mein Meister(我が主人)

ヤボール  マイン マスター



そして、ザミエルは戦火のもとへ向かったのだ。



????

ふふふ、予想通りですな、獣殿


ハイドリヒ

ああ、"彼らが裏切るのは初めから"わかっていた事だろ?



ザミエルが去った後、ハイドリヒの玉座の後ろから現れたのはメルクリウスであった。



メルクリウス

確かに、、、、



メルクリウスは不気味に微笑み続ける



メルクリウス

獣殿の爪牙からは逃れる事はできないと思いますがな


ハイドリヒ

ふふふ、彼らには自身を見つめ直してもらう必要がある


メルクリウス

なるほど、、、、、、


メルクリウス

自分達の"立場"に危機感を持ってもらうか、、、、、


ハイドリヒ

もしくはスワスチカを開くための礎となるか


ハイドリヒ

それは彼らにしか、"成し得ない"事だ



ハイドリヒは全てを試している

既知は知った、未知が知りたい

それはメルクリウスも同じ

ハイドリヒに"全ての未知を見せてくれる"とメルクリウス自身が言っていた、今、試されている彼らはその一貫であると、そして、、、



ハイドリヒ

それに彼らの"後釜"については決まっているようだが?


メルクリウス

さすがは我が友よ、、、、、ですが、その事については"後の楽しみ"としておきましょう


メルクリウス

今は"前座"を楽しむべきかと、、、、、


ハイドリヒ

無論だな


メルクリウス

なにせ、彼らは"彼"を守るために我々を裏切ると言うのだからな、、、、、ふふふふ


ハイドリヒ

"メトシェラ殿"だったな、カールよ


メルクリウス

ええ、彼がベイと接触する事で"メトシェラ"として、覚醒する


ハイドリヒ

そして、ベイとメトシェラ殿が戦をするためには、トバルカイン、ヴァルキュリアが必要であると考えている


ハイドリヒ

そして、それはメトシェラ殿と"近しい人物を駒と選んだ"のだろ?



そう、彼らと言うのは、今ヴィルヘルムと戦っている"櫻井戒"と"ベアトリス"の事である。

メルクリウスは"シヅキ"をノアの方舟である吸血鬼の始祖"メトシェラ"に覚醒するためにヴィルヘルムと戦闘させ、その覚醒までの間、矛と盾のように櫻井戒(盾)とベアトリス(矛)は動かされている。そして、それは"初めから裏切るのを意味づけられていた"と言うのだ。



メルクリウス

ええ、何より私が考えたシナリオ(恐怖劇)通りに事が進んでいるのだから、、、、、そして、、、、、


メルクリウス

彼らとメトシェラ殿がどのような"未知"を示してくれるのか、満足していただけるかと存じます。


ハイドリヒ

ああ、この枯渇した既知感を壊せるかどうか、期待してるぞ、カール


メルクリウス

御意に



メルクリウスはそうして答えると更なる問いを投げられる。



メルクリウス

さて、現在他方面で動いている、クリストフ、マレウス、シュピーネ、バビロンはどのような未知を切り開いてくれるかですな?



幻想の英雄やキリト達が警戒しなくてはならない聖槍十三騎士団は"ヴィルヘルム"だけではない。

第三位クリストフ、第八位マレウス、第十位シュピーネ、第十一位バビロンの面々も各地で動いているのだ。

彼らは幻想の英雄及びキリト達を使い、未知を引き出そうとしていた。元にクリストフとシュピーネはシヅキの友達であるリウビアを連れ去っているのだ。



ハイドリヒ

ふふふ、それは愚問ではないかな、カールよ



ハイドリヒは手を払うようにメルクリウスに言うのだ。



ハイドリヒ

聖餐杯(クリストフ)は私と一度は同化した身だ、彼なら更なる未知を切り開いてくれるであろう。そして、彼と共にいるシュピーネ、そして、マレウスにバビロンも


ハイドリヒ

皆、"私の英雄達"であるからな。


メルクリウス

ええ、だからこそ、幻想の英雄と黒の剣士殿の面々が我々と接触する事で更なる"神秘"(未知)を知る事ができるのではないかと存じますが如何かな、獣殿?


ハイドリヒ

それもまた愚問だな



ハイドリヒは黄金のタテガミをかき分け



ハイドリヒ

彼ら(ヴィルヘルム、クリストフ、シュピーネ)は動き出した。それに同調して、あの戦場(sao)を潜り抜けてきた英雄達(幻想の英雄の面々及びキリト達)も動き出す、その時こそ、"神秘"が訪れるのではないか?


メルクリウス

ふふふふ、さすがは獣殿、ならば


ハイドリヒ

ああ


ハイドリヒ

その時が訪れるまで、しばし、この前座(シヅキとヴィルヘルムの戦)を楽しもうではないか


メルクリウス

ええ、仰せのままに、獣殿



そして、現在に至る



櫻井戒

くっ!


ベアトリス

きゃあああああ!



爆風と共に炎の竜巻が櫻井戒とベアトリスを襲う。



シヅキ

戒の兄貴!、ベア姉!


ヴィルヘルム

よそ見してんじゃねぇー!


シヅキ

くっ!



櫻井戒とベアトリスに気を取られ、ヴィルヘルムの薔薇の杭が襲い掛かり、危機一髪のところで回避した。



シヅキ

はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、くっ!



だが、少し薔薇の杭がかすっていたのだ。



ヴィルヘルム

へっ!こんなもんで終わらせんなよ、、、、、、、、なっ!


シヅキ

くっ!はあああああああああっ!


ヴィルヘルム

っ!



ヴィルヘルムの手刀が繰り出されるがシヅキの周りに展開された、聖森の薔薇騎士による薔薇の杭を使い、ヴィルヘルムの攻撃を防御した。そして



シヅキ

くっ!はあああああああ!!!!


ヴィルヘルム

なっ!?



ヴィルヘルムの手刀が弾き返された瞬間の刹那、シヅキはヴィルヘルムに向かって、剣を奮った。そして、左腕を切り落とした。



ヴィルヘルム

がっ!


シヅキ

っ!!、おぉぉりゃゃゃっ!!!


ヴィルヘルム

うあっ!!



そして、シヅキはダメ押しの蹴りをヴィルヘルムにかましたのだ。シヅキの蹴りの一撃はヴィルヘルムを壁に激突させる勢いを見せた。



ヴィルヘルム

くっへへへへへへ、やるじゃねぇ〜か



そして、ヴィルヘルムは切り落とされた左腕を再生させ、体勢を立て直して、狂気の目つきで



ヴィルヘルム

あいつらに気を取られてねぇ〜で、こっちに集中しろや!小僧!


シヅキ

くっ!



そして、シヅキとヴィルヘルムはぶつかり合う。そして



????

ふん、やれやれ、やつも相変わらずだな、それにしても



櫻井戒とベアトリスに攻撃を仕掛けた人物はタバコをふかしながら、二人の方へ目を向ける。



????

ふぅー、情けないぞ、キルヒアイゼン、そして、櫻井の一族よ


櫻井戒

っ!


ベアトリス

貴女は!?



炎の竜巻の硝煙の中現れたのは聖槍十三騎士団黒円卓第九位大隊長ザミエルであった。



ベアトリス

なぜ、少佐がここにいるんですか!?


ザミエル

決まっている、貴様らに"制裁"を下すためだ


ベアトリス

っ!


櫻井戒

やっぱり、そう来たか、だったら、ベアトリス


ベアトリス

ええ、私も覚悟していたわ



櫻井戒とベアトリスは剣を構えた、そして、ザミエルは



ザミエル

ふん、上官である私に歯向かうか、ならば



ザミエルは吸っていたタバコを捨て、背後から魔法陣が現れ、次の瞬間、炎の爆炎が櫻井戒とベアトリスに襲いかかる。そして、その場所は炎に包まれた。



ベアトリス

くっ!


櫻井戒

っ!


ザミエル

来い、キルヒアイゼン、トバルカイン


ベアトリス

行くわよ!戒!


櫻井戒

ああ!



そして、櫻井戒とベアトリスによる詠唱が起こる



ベアトリス

私が犯した罪は

War es so schmählich,――


心からの信頼において あなたの命に反したこと

ihm innig vertraut-trotzt’ ich deinem Gebot.



櫻井戒

血の道と血の道とその血の道返し畏み給おう



ベアトリス

私は愚かで あなたのお役に立てなかった

Wohl taugte dir nicht die tör'ge Maid,


だからあなたの炎で包んでほしい

Auf dein Gebot entbrenne ein Feuer;



櫻井戒

禍災に悩むこの病毒を、この加持にて今吹払う呪いの神風


橘の小戸の禊を始めにて、今も清むる吾が身なりけり



ベアトリス

我が槍を恐れるならば この炎を越すこと許さぬ

Wer meines Speeres Spitze furchtet, durchschreite das feuer nie!



櫻井戒

早振る神の御末の吾なれば、祈りしことの叶わぬは無



ベアトリス、櫻井戒

創造(ブリアー)(そうぞう)

Briah―



ベアトリス

雷速剣舞・戦姫変生

(トール・トーテンタンツ・ヴァルキュリア)

Donner Totentanz――Walküre



櫻井戒

許許太久禍穢速佐須良比給千座置座

(ここだくのわざわいめしてはやさすらいたまえちくらのおきくら)



二つの詠唱が謳われる

それは初めから"本気"だと言う事

それをザミエルに伝えるため

そして



ザミエル

ふん



ザミエルは指を鳴らし、魔法陣から炎の渦が櫻井戒とベアトリスを襲う



櫻井戒

、、、、、、



櫻井戒はそれ炎を全て受け止めて、自身の創造で腐らしていく、"それは何者も通さないと言う矛のように"

そして



ベアトリス

、、、、、、、、



一つの雷鳴と共にベアトリスは飛び出す



ザミエル

ほう


ベアトリス

はあああああああああ!


ザミエル

面白い



ベアトリスはザミエルに向かう、そして



ベアトリス、ザミエル

はっ!



"炎"と"雷"が交差する

そして、ザミエルは自身の鞘に収めていた剣を取り出し、剣と剣が混じり合う

ベアトリスによる剣捌き、そして、それを受け止めるザミエル



ベアトリス

っ!、、、あなたは!


ザミエル

?、なんだ、キルヒアイゼン、何か私に意見でもあるのか?



互いの剣が交差する最中、語り合う



ベアトリス

あるにっ!、、、、、決まってるじゃないですか!!


ザミエル

っ!


櫻井戒

はっ!


ザミエル

くっ!



その瞬間、ベアトリスは怒りと哀しみ、そのようなものを感じさせながら、ザミエルに言う

そして、櫻井戒の追撃により、ザミエルを押し通した。そして



ベアトリス

少佐(ザミエル)はハイドリヒ卿が行おうとしている事を"本当に良い事"であるとそうお思いですか?


ザミエル

今更、何を言っている、、、、


ザミエル

それが我々(聖槍十三騎士団黒円卓)の目指している事であろうが


ベアトリス

ええ、確かにそうです、ですけど、、、、、



ベアトリスは真剣な眼差しで



ベアトリス

少佐、貴女の"成す事"は間違ってる


ベアトリス

それがわからないんですか!?


櫻井戒

ベアトリス、、、


ザミエル

ほう、私のする事が間違っていると?


ベアトリス

ええ、そうです!はああっ!!


ザミエル

っ!



ベアトリスの剣捌きに少し驚きを見せるザミエル

そして



ザミエル

っ!、、、ふん



そして、ザミエルは魔法陣をベアトリスの目の前に顕現させ、炎の爆発を起こす!



ベアトリス

きゃっ!


櫻井戒

ベアトリス!


ベアトリス

くうっ!



ザミエルの魔法陣による炎の爆炎に飛ばされたベアトリス

それを受け止める櫻井戒



櫻井戒

大丈夫かい?


ベアトリス

ええ、、、、、



ベアトリスが剣を握りしめて、続ける

そして、雷の如く、ザミエルに向けて剣を奮う

それは涙を流しながらザミエルに訴いかけるように



ベアトリス

っ!わかっているんですか?


ザミエル

何がだ、、、、、


ベアトリス

決まってます、ハイドリヒ卿が行おうとしている事です!


ベアトリス

彼が行おうとしてる事は全ての人の命を奪い、自身の"理想"のために行なっているようなものですよ!


ベアトリス

貴女は"死人でできた道を進み"、ハイドリヒ卿の一部になろうとしている!


ベアトリス

少佐は本当に進もうと思っているんですか!!


ベアトリス

はああああああ!



ザミエルに向けて幾度も剣を奮う

それは大切な上官を取り戻そうとしているのだ



ザミエル

っ!、何度も言っているはずだ!



ザミエルも幾度となく剣を交わす



ザミエル

っ!、ハイドリヒ卿の礎となれる事、それこそが私のヴァルハラだっ!


ベアトリス

くっ!、、、、す


ザミエル

?、、、、


ベアトリス

スイッチ!!!


櫻井戒

はああああ!はっ!


ザミエル

ちっ!



炎の爆炎が巻き起こる



櫻井戒

くっ!


ベアトリス

きゃっ!



ザミエルは爆炎を利用し、櫻井戒の剣捌きを回避した



ザミエル

トバルカイン、貴様の剣には触れたくないのでな


櫻井戒

、、、、、、


ベアトリス

少佐、、、、、


ザミエル


ベアトリス

なら、私だって何度も言いますよ、、、



そして、ベアトリスは体勢を立て直して、ザミエルに伝えた



ベアトリス

私はそんな死人でできた道なんか照らしたくない!


ザミエル

ふん、ほざくな、バカ(むすめ)が!



ベアトリスの魂の叫びをザミエルはあざ笑うかのように笑い、そして



ザミエル

ならば、ここが貴様らの墓場となるが良い!!


ザミエル

形成 (イェツラー)!

Yetzirah―


極大火砲・狩猟の魔王 !

Der Freishutuz Samiel

(デア・フライシュッツェ・ザミエル)



ザミエルの形成位階が発動した

ザミエルの背後の空間が沸騰して陽炎のように揺らめいてドーラ列車砲が具現された



櫻井戒

、、、、、、これはまずい、、、、、


ベアトリス

ええ、そうね


ベアトリス

でも、負けるわけにはいかない!


ザミエル

ふん、面白い!まだ、抗うか!


ベアトリス

あたりまえです!!


櫻井戒

ああ!



櫻井戒とベアトリスはザミエルに向けて剣を構えた

そして



櫻井戒、ベアトリス

貴女はここで私たちが止める!!!

貴女はここで僕たちが止める!!!


ザミエル

ならば、止めてみるがい!!!



そして、ザミエルは詠唱を繰り出した



ザミエル

彼ほど真実に誓いを守った者はなく

Echter als er schwur keiner Eide;


彼ほど誠実に契約を守った者もなく

treuer als er hielt keiner Verträge;


彼ほど純粋に人を愛した者はいない

lautrer als er liebte kein andrer:


だが彼ほど総ての誓いと総ての契約総ての愛を裏切った者もまたいない

und doch, alle Eide, alle Verträge, die treueste Liebe trog keiner wie er


汝ら それが理解できるか

Wißt inr, wie das ward?


我を焦がすこの炎が 総ての穢れと総ての不浄を祓い清める

Das Feuer, das mich verbrennt, rein'ge vom Fluche den Ring!


祓いを及ぼし穢れを流し熔かし解放して尊きものへ

Ihr in der Flut löset auf, und lauter bewahrt das lichte Gold,


至高の黄金として輝かせよう

das euch zum Unheil geraubt.


すでに神々の黄昏は始まったゆえに

Denn der Götter Ende dämmert nun auf.


我はこの荘厳なるヴァルハラを燃やし尽くす者となる

So - werf' ich den Brand in Walhalls prangende Burg.


創造(ブリアー)!!

Briah


焦熱世界・激痛の剣!!

Muspellzheimr Lævateinn!!

(ムスペルヘイム・レーヴァテイン !! )



そして、ベアトリスと櫻井戒の周りは紅蓮地獄と化した。



つづく

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ