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占い師です  作者: ツヨシ
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「ちわー、私占い師です。あなたを占ってあげます」

誰か来たので出てみると、若くてやたらとチャラい男がいて、そう言った。

「なんだ、あんたは」

「さっき言ったとおり、占い師ですよ。たまに無料で無差別に占っています」

「いや、うちはそういうのはいいから」

「すぐ終わります。そうですね。あなたはあとちょうど五十年生きますね」

「五十年?」

俺は今五十歳だから、あと五十年ということは百歳まで生きるのか。

考えていると男が言った。

「私の占いは必ず当たります。なんと百パーセント。絶対に実現します」

そんなことを言われても、俺はもともと占いなんて信じない。

おまけに目の前の男ときたら、その顔、その服装、その声、そのしゃべり方が全てにおいて、一般的な占い師とは程遠い。

全くもって説得力がない。

「あらーっ、あなた疑ってますね。もう一度言いますよ。私の占いは絶対です。嫌でも当たります。いや、私が当てて見せます。なにがなんでも当ててみせます。間違いない」

「わかったわかった」

どうでもよくなった俺は、その男を締め出した。

男はやけに通る声で「絶対に当たりますから」とか言っていたが、やがていなくなった。

――変な奴もいたもんだ。

俺はそう思ったが、さして気にしていなかった。


俺が五十二歳の時だ。

会社の同僚と五人で車に乗っていたが、なぜか車が反対車線に飛び出して、トラックと正面衝突した。

同僚四人が死んだが、俺だけ生き残った。

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