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迅雷の魔女の生涯  作者: アレン:re
新たなる星詠みの巫女の誕生
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初めての創造

そうやって何日経ったか、私は朝起きると山の浅瀬でキノコや山菜などを自分の記憶を頼りに採取し、その帰りに川で飲み水を確保する。


試しにと魚を捕りに川に入ってみるが魚たちは私をあざ笑うように股下を通り過ぎていくばかりで一匹もとることはできなかった。


寝る場所なんてものはないのでいつもきまって大木に背中を預けて眠る。


だが、獣の鳴き声や、大木の裂け目を通る風の鳴き声を聞くたびに、また魔物が来るのではないかと恐怖し、なかなか寝付けなかったがそんなときは決まって星詠みを行った。


今までの習慣から、それをやらなければ落ち着かないというのもあるが、今までと違い星詠みを行うたびにどこからか送られてくる妖精の魔力がどこか全能感を感じ、それがあるだけで安心して眠ることができた。


ちなみにエリスが使っていた収納魔法だが、一日目は何の成果も得られなかったのだが、夜に妖精の魔力を取り込んだ次の日には、一日目の苦労は何だったのかと思うくらい簡単にできた。


試しに攻撃魔法も使ってみようと調子に乗って使ったのだが、あれは緊急時以外に使わないことを心に決めた。


威力が段違いなのだ、自分が想像し放った威力の軽く三倍の威力は出た。


それほど、妖精と人間との種族の格の違いを感じるには十分だった。あれは緊急時以外に使ってはダメだ、あれに慣れていれば簡単にこの身を亡ぼす。そう思った。


「ねぇアスラー、今日で何日目だっけ?」


意味のないことというのはわかっているのだが、思わず問いかける。


アスラは決まって私の周りをぐるぐると周回するだけだった。

それでも、一人でいるよりはよっぽどいいと私は思っていた。


思ったよりも早く使えてしまった収納魔法のせいで、やることがなくなってしまった。


なので私は、自分自身を鍛えるために妖精の魔力がない状態の強化に取り掛かる。


強い魔法を使うには魔力を多くつぎ込み、かつより鮮明に想像する必要がある。


逆に言えば魔力が足りなければ想像できていたとしても、発動することはないのだ。


それを母に教わってから私は、毎日魔力を伸ばすために地道な修行を続けていた。


魔力を伸ばすには、まず魔力の総数を増やすことから始まる。


魔力は使えば使うだけ伸びていくため、私は毎日まず魔力を空まで使い切ってから眠っていた。


家の中で攻撃魔法など使ってしまえば最悪家が吹き飛ぶ恐れがあるため、私は毎晩、まず光球を三つほど自分の周りに浮かべながら、余った魔力で身体強化をかけていた。


最初は身体強化だけで魔力を使い切ることができ、それが家の中でできる一番効率のいい方法だと教えてもらったのだが、一年ほどたつとそれだけでは魔力を使い切れなくなってしまったため、自分で考えた結果この方法を思いついた。


母に教わったのは初期魔法に属される炎球(ファイアーボール)水球(ウォーターボール)などの比較的危険の少ない魔法ばかりだった。


他のも教えてほしいといくら懇願しても決まって返ってくるのは、「まだ駄目よ。あなたが十歳になったらね。」という言葉だった。


それがひどく子ども扱いされている気がして、当時はよく駄々をこねたものだ。


そんなことをふと思い出し、少し昔を懐かしみ感傷に浸った。


とにかく、これからはそんな基礎魔法で倒せないような魔物の魔力を集めなければいけないわけで、そのためには自分自身の強化が急務だった。


魔法の練習をしようと、私はここに来る前に見かけた草原へと足を運ぶ。


村の近くでやるのは、なぜだか申し訳ない気持ちになったため、魔法を使うときは決まってこの原っぱに足を運んでいた。


原っぱについた私は、まずどんな魔法を使うのかの創造に入る。


まず大前提として、これから私は試しに山に入って簡単な魔物を討伐してみようと考えていたため、火系統の魔法はいったん除外することにした。


素人の私が万が一火系統の魔法の制御を誤れば、山火事になり今現在ひどい有様の村の裏の山をさらに悲惨な状態に変貌させてしまうだろう。


よって私は、まずは土系統の魔法を創造してみることにした。


「思い描くのは魔物が足を取られるくらいの隆起。範囲は短くかつ足をかけても壊れないくらいには頑強に。」


ブツブツと自分の頭の中にあるイメージを言葉に吐き出す。


創造する方法は色々あるが、私はこの方法が一番性にあっていた。


「使用する魔力はできるだけ少なく、隠密に。効果時間は、、十分くらいでいっか。」


そうして頭で膨らんだ魔法を顕現させるために私は魔名を決めて口に出す。


「“土壁(ウォール)”!」


初めて自分で作る魔法がちゃんと発動してくれるのか、そんな不安の中祈るように閉じていた目を開けた私が見たのは、私の二M(めとる)ほど前に十C(せるち)ほど隆起した土の壁だった。


発動できたことにまずホッとした私は次に強度の確認をするために土壁に近づく。


「わぁ凄い凄い!これだけ固かったら大丈夫だ!」


いくら足蹴にしても壊れないその土壁に気分を良くした私は、どんどん頭の中に浮かぶイメージを魔法に変換していく。


「“炎壁(ファイアーウォール)”、“水壁(ウォーターウォール)”」


調子に乗って色々試していた私は、自分の魔力量を過信していたのか、途端に体がだるくなった。


魔力が切れると、ひどい倦怠感に襲われ、体を動かすのも億劫になる。


その一歩手前まで魔力を使った私は、後ろ髪をひかれる思いで魔法の創造を中止し、重い体を引きずって村に戻ることにした。


「あー調子に乗って魔力使いすぎちゃった、、早く夜にならないかなぁ。」


何とか大木のもとまでたどり着いた私は、そこで腰を落とし夜になるのを待つ。


日は傾きもうすぐ夜になる赤い空は、一番星が輝いていた。


そうしてしばらくアスラと戯れながら過ごしていた私に待望の夜が来る。


すでに森で拾ってきた薪に“(トーチ)”で火をつけた私は、薪のぱちぱちとなる音を背景音楽に星詠みをアスラにも分かるように声に出して行っていた。


「あぁ!アスラ、今日は熊がよく見えるよ!ほら、あそこの星とここの星を繋ぐと熊に見えるでしょ?それでね!こことここの星で・・・」


上機嫌でアスラに星詠みを聞かせていると、私の体がわずかに発光する。


妖精の加護をもらった影響か星詠みを行い体の魔力が回復している間、私の体はまるでいつか父に近くの川で見せてもらった虫のように光を帯びていた。


あの時は、夜の川の周りを自由に駆ける虫の描く軌跡が子供心に綺麗だと思ったものだが、いざ自分がこうなってみるとひどく滑稽に写り、私はこれだけが不満だった。


そうは言ってもどうしようもないので、今は割り切っているのだが、、


人前で星詠みするのは控えた方がいいかもな、なんてことを考えながら夜は更けていった。

星詠みを行うときに現れる発光は本来、幻想的で妖精を一部体に卸すその御業は人々が敬うほどの静謐さを纏っているはずなんですけど、、、ラルーナからすれば蛍と同義らしいですね、、、笑


なるべく魔法とかは抜きにして横文字は使いたくないんですが、私の語彙が乏しいばかりに変わりになる言葉が思いつかなくて、、世界観ぐしゃぐしゃで申し訳ないと自分を恥じるばかりです、、もっと勉強します、、。


もしこの話が面白い!続きが気になると少しでも思っていただけましたらブックマークと下にある★にて評価していただければ、私のモチベーションに繋がります!よろしくお願いします!!

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