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山上くんのご飯  作者: 戸井 三晴
8/13

餃子の日

 「居酒屋ぼったくり」を読んでいたら餃子が食べたくなった。

スーパーでニラ、白菜、豚挽き肉、餃子の皮を買って来よう。俺の影響のされ易さったら、ない。とほほと思いつつも脳内皆餃子。お口もおなかも餃子を欲している。

皮から手作りもやりたいけれど何せキッチンが狭いから麺棒を使うスペースが無い。まあ、持ってないけどね。欲を言えばすり鉢もほしいし摺り子木も欲しいし圧力鍋も欲しい。置く場所が無いんだよなあ~。たらたらと考えながら歩く。ついでにとろけるチーズも買っていく皮が余ったときとかにあると便利。あー、糠がある。糠漬け作りたいなあ。でも毎日かき混ぜるのとかたぶん無理だなあー。黴びて終わりな未来しか見えない。辞めよう。もう少し私生活に余裕が持ててからかな。あ、海老買うの忘れてた。無くてもいいんだけど、少しあのぷりぷりした感じが欲しい。一気に原価高くなるけど。

俺、彼女なしの独り身、気にしない。あとジップロックも買って行こう。

家に帰って早速白菜をみじん切りにしてニラも小口に切っていく白菜は塩を振って水分を抜く。ぎゅっと絞ってボールに移して刻んだニラも入れとく。「ぼったくり」では挽き肉に下味を付けてから野菜と合わせていたけどそれはちょっと手間の部分でめんどくさい。海老も背わたを取って叩く。酒と塩、胡椒と醤油を振ってチューブのショウガを少し垂らしてもむ。

それもボールに移して、挽き肉も入れてショウガ、ごま油、塩、胡椒、醤油、あとなんとなく蜂蜜も少し入れてみよう。しっかりかき混ぜたら具は完成。ラップして少し冷蔵庫でねかせます。その間にお風呂に入ります。

三〇分程ねかせたら、テレビを付けて、テーブルの上にラップを敷いたバット(の代わりのお菓子のカンカンの蓋だけど)とフライパン、水を入れた小皿と餃子の皮を袋から半分くらい出してタネはフローリングの俺の隣、ビールを開けてスタンバイおっけー!テレビを見ながら餃子を包んでいく。バットに餃子が並んでいきもう乗らなくなる。それは冷凍庫にそのままイン。次はフライパンに直に円を作るように並べていく。真ん中にも二、三個置いて。これだと一八個くらい並ぶ。並べ終わったらそのまま焼きまーす。ちょうど三〇枚入り一袋開いたのでタネを再びラップして冷蔵庫に入れ、テーブルを綺麗にしていく。フライパンが温まってきたら水を流し入れて蓋をして蒸し焼き。あと少しで水分が無くなるってところで油を軽く回し入れてじりじり音が激しくなるまで焼く。しっかり焼き目を付けたら蓋を取って上から平たい皿を被せてひっくり返す。油を多く入れてしまったときはひっくり返す前に皿で押さえて油を切ってからひっくり返す。小皿に酢と醤油を出してテーブルへ。

ビールももう一本開けて、いただきます。

うーん、塩気が少し足りない…。酢醤油につけちゃえばいいんだけどさあ…、水気抜く時の塩結構使ってるからと思って塩少なめにしちゃうからたぶんそれだよなあ。もうちょっと味濃くしたいと思うんだけど、いつも味薄い。だからといって前作ったときに味濃いめにつくったらちょっと濃すぎたし…。難しい。

冷蔵庫に入っているのはもう明日包むことにする。


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