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山上くんのご飯  作者: 戸井 三晴
3/13

ざ じゃんく

あー、やる気が起きない。こういう日ってたまにある。御飯を作る気にもなれず、布団の上でごろごろ本を読んで日がな一日ぐーたらする。無理して家を出てみたりすると更に気が滅入ってしまったりする。動いてもないのに無情にもハラは減る。動きたくない。この本の先が読みたい。しかし、空腹は気になる。これは出前を取るべきか…それとも、作るべきか…困ったときの携帯様。この近所の出前は何があるのだ。教えてください。スクロール。スクロール。寿司……トンカツ……ピザ……中華……どれもいいなあ。わあ天ぷらもあるじゃん。えー迷うぅ~。どうしようぅ~。気分は女子高生だ。ピザか寿司か、だな。メニューを見てきめようじゃあないか。俺は華のJKだ。JKになりきれ!JKは何を選ぶ。

えー、ピザはぁ、高カロリーだから太っちゃうよぉ~。やっぱぁ、ここはぁ、お寿司?みたいなぁ?きゃはw

よし!決まった寿司だ!俺は寿司を食するぞ!ホタテが食べたいでしょ?あとはぁ、マグロでしょ。本マグロが良いなあ。イカも入ってなきゃアタシ、嫌よ。許さないから。…チッ、しょうがねえな。わがままめ。奮発してやる。そんでもって二人前を頼む。あと、唐揚げ良いなあ。ぽちっちゃえ。えーい。

さて、また続きを読もうかな~。あ、その前に金缶冷やさないと。今日はとことん自分を甘やかします。二本くらい冷やしてぃ~。あ、ちょっと、一本、常温で飲んでしまおう。

俺、常温は常温でうまいと思うんだよなあ。特に金缶、あ、ヱビスビールね。ちょっと、ポテチ開けちゃお。ポテチ。ポテチ。おれ、カルビーのうす塩派。湖池屋とかフラ印とかあんまりなじみがないもんで…ただそれだけ。ぼりぼり。マツリカとキリヒトが気になるので読書を再開する。

ピンポーン

おっとお。もう来たか。開いていた本をそのままテーブルにハの字にうつ伏せに広げていそいそと財布を持って玄関に向かう。本をハの字に広げて置くヤツって、いやがる人いるよね。俺しょっちゅうやっちゃう。元カノに怒られたなあ~。ほろ苦ひおもひで…。


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