表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
山上くんのご飯  作者: 戸井 三晴
2/13

暑い日のトマト麺

気持ちよく寝ているとものすごい騒音が聞こえて一気に意識は浮上してきた。

ベッドからずり落ち窓のカーテンを開けると目の前の道路を工事しているようだ。

「うるせーよおぉ~」

畳の上でうずくまって心からの批難をこぼししばし項垂れ、勢いよく立ち上がった。

ささっとTシャツとジーンズに履き替え顔を洗って歯を磨く。漫画や小説などが散らかった床の上を片づけることもせずエドウィンのサンダルを引っかけて部屋を飛び出した。

 くさくさした気持ちで歩いているが、なんとなく足はいつも行く本屋の方向へと向かっていく。自動ドアが開いて中に入ると涼しい風が肌を撫でた。とりあえず、小説の新刊コーナーから漫画の新刊と順繰り回っていく。特に目新しいものは出ている気配がない。ひやかしだけで本屋を後にする。

コンビニに寄って缶ビールを二本買い、近くの公園の木陰のベンチに陣取り、大股広げて缶ビールのプルタブを開ける。この缶を開ける音というのは実に小気味のいい音だと毎回思う。

 ジージーとうるさいくらい蝉が鳴いてじっとり汗をかいているところに冷えたビールを勢いよく流し込む。のどが音を立てて黄金色の液体を吸収していく。夏のビールって何でこんなにうまいんだろ。飲み終わると、缶を左右に振って中身がないことを確認してベンチの下に置く。手持ちぶさたになったのでベンチにごろんと横になった。気持ちいい。

「……昼飯何しよ」

ポッケから携帯電話を取りだし時間を確かめる。まだ、十一時になったばかりだ。両手を組んで後頭部の枕にする。そよそよと風は吹くが熱風だ。暑さがせり上がってくる。外でごろごろしているのも苦痛になってきて起き上がる。ベンチの下の缶を拾い上げ、公園のくずかごに投げ入れた。近所のスーパーに向けて歩き出す。冷たくてのどごしの良いものが食べたい。


 台所にスーパーのビニール袋をどさっと置いて、大きな鍋にお水を入れて火に掛け換気扇をまわす。次にスーパーのビニール袋を漁ってそうめん、ミョウガ、トマトジュース、天かす、青葱を出す。ミョウガと青葱は小口に刻んでおく。今日買ったそうめんは三輪そうめん。三輪そうめんは細くてコシもあってつるつる感も絶品だと思う。封を開けて、三本取り出す。一五〇gを食べる予定だ。鍋も良い具合に沸騰してきたのでそうめんをバラバラと入れて行く。さっとかき回して、どんぶりを取り出し、創味のめんつゆ一に対して、トマトジュース四・五もしくは五を入れ、かき混ぜておく。麺がゆだったら、ざるに空けて水で締める。しっかり水を切ったら、それをどんぶりに空けて刻んだミョウガ、葱をどさっと盛ってごまを振りかけオリーブオイルを垂らして、あ、ショウガを忘れていた。チューブのショウガをたっぷり絞ったら「夏ばて防止のトマトだぜ!そうめんの完成です!」キッチンに立ったままどんぶりをかき回してずるずるすする。あーなつだなあ~。あ、天かす…。ま、いっか。今度なんかで使お。

…あー晩ご飯なににすっかなー


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ