Forever and ever
「ずっと幸せに…」なんて
御伽話の短絡的な結末文
これから先起こる悲劇を
予想さえさせない
用意周到かつ簡単な完結文
「ずっと幸せ」なんて
どんなに望んでも
絶対に手に入らない…夢
だから求めるのか
だから願うのか
ありえないはずの
“Forever and ever”
死ぬまで愛してると…
死んでも想っていると…
死ぬ程好きだと囁いても
何処か虚しく刹那い
生きている 今
死の恐怖が隣にない 今
死と死後を以て語る愛は
語るも語られるも 儚い
それでも希求する
“Forever and ever”
出逢えた 今…心が揺れる
上出来な御伽話を
欺瞞に満ちたその結末を
虚無と叫びながらも
完全否定する事ができない
哀切や寂寥などなくていい
どうか二人の優しい想いが
掌上の砂の様に零れ落ち
消えて無くなりません様に
そう祈る事すら可笑しい
戸惑いに支配される
それでもヒトは祈り願う
今までの否定を覆しても…
貴方と二人幸せになりたい
貴方と笑いあいたい
貴方の総てが御伽話みたく
柔らかく暖かく包まれれば
それはどんなに素敵だろう
自嘲しつつ渇望し懇願する
貴方だけは幸せで…
幸せでありますように…
貴方だけは
“Forever and ever”




