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だから、私は咬ませ犬がいい  作者: ニワトリのぼん
2/16

チョコレートの企み

 


 私のお父さん、ダンは茶色い髪に茶色い瞳。大きな体で、森のくまさんのようだ。それに比べてお母さんは、波うつ黒髪と、人間界では珍しい、月のような色の瞳。まさに母は夜を身体で表したような女性だ。


 土地を下見をする為に訪れた両親を、見たご近所さんが

「あそこの夫婦は旦那が妻に騙され、家を買わせて結婚したのでは?」

と家を建てる前から噂をしていたらしい。


 見るから体がデカイだけの無害で気が弱そうなお父さんに、黒髪のグラマラスボディのお母さん。娘の私から見ても、誤解されて仕方ないと笑ってしまう。


 その誤解を解いたのも、噂の原因の母だった。見た目が夜の女そのもののお母さんだが、実はとっても抜けていて、天然で、おかし作りとお花が大好きな、少女のような人だ。

 そして、仕事の都合で魔法使いや、魔女にとっては住み辛い人間界に引っ越したお父さんを追いかけるほど、お父さんを愛しているお母さんである。


 どうやら、その噂は のほほん、としたお母さんでも流石にカチンときたらしい。


 家が無事に建ち、ご近所さんに挨拶をと、オレンジとクルミがたっぷり入った手作りチョコレートブラウニーと、育てたお花の花束を持って、隣だけでなく、町の人やすれ違う人、お店の人にまで配っていた。

 もちろん、私もお父さんも手伝っていたが、空間魔法と軽量魔法のかかった荷物はほとんどがお母さんが持ち、会話もお母さんのおっとりながらも、ノンブレスのマシンガントークで、ほぼ私達の存在が無かった。

 私は目の前で“人は見た目で判断してはいけない”という言葉を目の当たりした人々を見た。



「セルフィナ、お父さんとこの間行った孤児院を覚えている?」


 そんな誤解されやすお母さんに、問われる。私はもちろん、と言って真っ赤な紅茶を飲んだ。冷めても鼻をくすぐるフルーツのとても素敵な香りがした。


もともと、お父さんが孤児院に通っているのは、私が使い古した人間界のぬいぐるみや、洋服を寄付したりと、ボランティアしてるだけではない。

『魔力を持つ人間を保護、監視をする』

それが父の仕事のひとつだ。


 人間界には数は少ないが、私達と同じ魔法使いがいる。私達と同じ異世界から人間界に移り住んでいる者、人間に恋をして正体を隠し移住して家族を持つ者。


 シルは、シルヴェスターは後者の方と呼ばれるはずだった。シルパパは異世界人でありながら、人間のシルママに恋をし、お互いが惹かれ合ってシルヴェスターがうまれた。


 人間と異世界人の間に生まれた子は、ある種族を除いて、人間の血に負け、魔力など持たず、ただの人間が生まれる。

 シルの父は、そのある種族の者であり、しかも長だった。その種族は他種族との関わりを一切持たない閉鎖された一族。

 例外中の例外だった。この事実は世界中で、私しか知らない。シルの父親さえ、自分に息子がいるなんて知らないだろう。


「セルフィナは兄弟が欲しい?」

「えっ!?うん!欲しいよ?私、お姉さんになるの憧れてんだぁ!」


 パチパチと手を叩いてはしゃぐ。お母さんはそう、と一言呟いて先ほどの不安そうにした目をゆるりと垂れさせ、いつもの優しい温かい表情になった。お茶を入れ直すわね、そう言ってお母さんはキッチンに立つ。


 あぁ、ストーリーが進んでいる事に漸く実感した。目を閉じたら、前世で何度も見たゲーム画面が浮かぶ。

 セピア色の背景には、父のダンが孤児院の大人達を説得したり、一人でいるシルヴェスターに話しかける姿が見えた。必死に説得を試みるその背中は、我が父ながら頼りない。


 季節が変わった。綿あめのような雪がしんしんと積もった冬の時期になった。鼻が赤くなったシルヴェスターが私の弟として家に訪れた。寒さに震えるシルヴェスターを姉 セルフィナをはじめ、優しくて温かい両親に抱き締められるのだ。

「今日から家族よ」

人に抱き締められた事がない彼は、その温かさに泣いた。


 画面が変わり、アルバムが開かれた。魔法の基礎をお父さんとお母さんに、教わっているシルがいる。

 それは、師弟関係なのではなく、家族として、親から子に教わるように、みんなが笑顔で杖を振っていた。


 アルバムはパラパラと捲られる。最初はセルフィナが沢山写っていたが、シルが成長するにつれて、見なくなった。代わりに、個性的な髪色をした少女達が出てくる。


――シル…


 シルヴェスターと初めて会ったあの日、彼は愛されるべき人間だと感じた。いや、感じただけだと生温い。そうなるべきだと、思ったんだ。

 だから、私はシルを応援するよ。ハーレム主人公になる事に。


 ゲームの内容だと、ハーレムエンドは無かったが、私で幼少期から女慣れしてるから、きっと紳士で、素敵なハーレム主人公になれるだろう。女の子に囲まれて、困っている典型的な主人公になったシルを想像して、ふふふと笑った。面白すぎる。

 我が弟シルヴェスター。貴方は本当に愛されるべき人間なんだ。お姉ちゃんが、絶対 貴方を幸せになるようサポートしてあげるから、もう気味の悪いと他人に言わせないから。

頑張って、素敵なハーレム主人公になろうね!


 私には彼と一緒にいられる時間が、残り少ない。11歳の私はあと数ヶ月で、異世界で一番大きな魔法学校『異世界大魔法学校』に入学する。シルは年が私の二つ下なので、まだまだ入学には遠い。


 残り数ヶ月、私はシルを沢山甘えさせよう。一緒にクッキーを焼きたいし、姉弟ケンカもしてみたい。

 きっと、優しいシルは私を傷を付けたくないから、代わりに言葉の暴力を振るうのだ。でも、私は本心じゃないのを知っているから、ヘラヘラと笑って、検討違いの事を言って話を逸らす。

 言ってる事が伝わらないシルはやきもきして、機嫌を悪くして、いじけて、部屋に閉じこもる。

 私はそんなシルに仲直りのチョコレートケーキをプレゼント。大好きなチョコを食べて許してくれたシルに、私はお礼のキスをする。そうしたら、シルは顔を真っ赤にして、また怒るんだ。


 あと、今度こそディオン達に会わせよう。あの広場事件から2ヶ月経った。大丈夫。きっと大丈夫。


 したい事が沢山ある。楽しみな事も沢山ある。外を見ると、葉っぱがない木は丸裸だ。お気に入りのセーターの袖を指先までひっぱる。



「雪が降りそうだね」

「そうね、じゃあ今日はあったかいものを作りましょう。バタープディングとかどうかしら?」

「ふふふっチョコレートもいれたい」

「ええ、ええ。たっぷりチョコレートを入れましょう」



 今日のプティングが上手く作れたら、明日 シルにも食べさせよう。それで、言おう。

「私に、兄弟ができるかもしれない」

「君の母に子供ができたってこと?」

違う、と私は首を降る。

「お父さんがここの孤児院の子を迎えたいって…」

私のお父さんに声をかけられているシルヴェスターは困惑するんだ。もしかしたら

『君を家族に迎えたい』

そう言って、最近しつこく付きまとう熊のような男は、私の、セルフィナの父なのでは?と。困惑してるシルから目を逸らして、髪を指で遊ぶ私は言う。

「シルが、シルが私の弟になってくれたらどんなに幸せなんだろう」

と。それから「シルじゃなきゃ、イヤだよ…」と年上のくせに頼りなく、目を伏せて言うんだ。シルは、不器用に頭を撫でる。その目は決意した目。

 きっと、きっと貴方は自らの足で、このボルドーカラーの屋根と丸んまるな窓が特徴のこの家に来るだろう。


少し曇った窓の先は冬に向けて準備しだしている木々が穏やかにしなっていた。










 外は雪が積もっている。僕は冬が昔から嫌いだった。危ないから、とミセス・サリーが孤児院のクソガキ共を院に閉じ込める。

 元気の有り余った猿みたいなクソガキ共は、中でギャーギャー騒ぐ。張りぼてみていなボロい孤児院だから、部屋の端にある僕の部屋まで その雑音は十分響く。


 冬は嫌いだ。でも今年はもっと嫌いになった。セルフィナが雪で、来れなくなったからだ。

「お母さんが、危ないからもう外に出かけるのを控えなさいって言ったの」

ごめんね、と鼻を赤くして言うセルフィナ。やだよ、なんて言えなかった。ガチガチと歯を鳴らす彼女に、我儘なんて言えない。


 俺は寒さを余り感じないから平気だが、太陽のような彼女には、僕の部屋は寒くて薄暗い苦痛しか感じないだろう。本のページさえ、捲れないほど寒がっている。

「雪が溶けたらまた遊ぼう」

そう言って、温かいバタークッキーをくれた。保温魔法がかかったバケットで持ってきてくれたらしい。


 僕は、彼女が居なくなってから少し泣いた。君と会えなくなると考えるだけで、僕は息苦しくなった。彼女は雪が溶けたら、と言ってくれたが、その間に彼女が僕を忘れたら?

 息が上がる。口を開けているはずなのに、肺に酸素が回らない。セルフィナ、セルフィナ、セルフィナ


「ッ僕を、お、いて」


行かないで

ズキズキと痛み、真っ暗になる視界の端に、見えたダークブラウンの熊みたいな男。最近しつこく付きまとう この男。弱いところを見せたくなくて、睨んだ。睨んだはずだった。でも睨めなかった。

一瞬、その男の隣に セルフィナの姿が見えたから。




「外に出たいよ、サリー!」

「私も外で遊びたーい」

「クマさんが持ってきた、ソリに乗って遊びたいね」

「危ないのでいけません」

「大丈夫だよ!だってもう大人だもん!」

「いけません!」


ガタガタ、ギャーギャー

 冬はほんとに嫌いなんだ。寒さは平気だけど、クソガキ共は煩いし、ミセス・サリーも怒ってばっかだ。それにセルフィナが、居ない。



 ――セルフィナが来なくなったその日、僕は過呼吸になって、気を失った。目を覚ますと、隣にはクマのような男が居た。

 男は、話し出した。俺は多分この時、初めて男の話をまともに聞いたと思う。


『家族に迎えたい』

会うたびに言ってくる怪しい男。いつもは、睨んで威嚇したり、彼が部屋に来ようものなら、窓から飛び降りたりして逃げていた。


 男はベッドに腰をかけ言う。今日は娘が小さい頃に乗ってたソリを持ってきた、と。

「一度、孤児院を出たんだが、忘れ物をしてたので、取りに来たんだ。それで、ついでに君に会いに行ったら…」

アッハッハ、男は笑ってダークブラウンの髪を大きな手で掻いた。笑い事ではない、僕は本気で死ぬと思ったのに。


「すまん、すまん。君を笑ったわけじゃないんだ。自分の口下手加減に笑ってしまって…」

それに君と話せて無意識に舞い上がっていたらしい。そう言って頼りなく笑う男に、僕はなんだか言葉に出来ない感情になった。


「別にいい。続けたら、はなし」

 でも、嫌な感情じゃなかったから、僕は男に話しを続けるように命令した。

 それから男は話し出した。最初はスポーツの話だった。

 いつも一人でいる僕は、スポーツなんて言葉しかしらないから、ラグビーのチーム名を出されてもチンプンカンプンだ。つまらなそうにしてる僕に気付いた男は話を変えた。

「俺にはな、妻と娘がいるんだ」

 その事は、ミセスの口からも、逃げる僕の背中に叫ぶように言った、目の前の男の口からも聞いた事があったので、知っている。と頷いた。


 家族の話をする男は、スポーツの時とは違い、饒舌に話し出す。顔を近づけて、らんらんとした目で話す男に、僕は初めて家族の愛に触れた気がした。


「俺の妻と娘は素晴らしい!俺は、俺は…ほんとに…幸せ者なんだ…」


 感情が高ぶった男が、えぐえぐと泣き出した。俺は、人に触るのが怖い。でも、泣き出した彼に、触れられたのは大好きな彼女と同じ髪色をしていたからかもしれない。


「君は優しい子だ。優しい子なんだ。だって、こんな変なおじさんでも、泣いている…泣いてる人の背中を撫でる事が出来る、ほんとに優しい子なんだ」


 変、というのは自覚していたのか。男はまだ鼻をすすっている。


「俺の家族にならないかい」





「――家族…」


 男とまともな話をしたあの日。セルフィナと入れ替わるように、今度は熊に似た男、ダンが僕の部屋に通いだした。

 ダンは大きな体にはそぐわない、可愛らしく甘いお菓子をいつも持ってきてくれた。

 その度に、セルフィナを思い出して、僕は目頭があつくなる。ダンじゃなくて、セルフィナがいいって。


「弟…」


 雪が降る前日、セルフィナは急に泣き出した。兄弟が出来る、しかもその子はこの孤児院から迎い入れるらしい。


 その時、僕は確かにダンの顔が浮かんだ。もしかしたら、もしかしたらセルフィナのお父さんはダンの事じゃないかって。

 でも僕はもうその時から、ダンを避けていたから、ノコノコ近寄ってダンに聞けなかった。答えを得るまで、こんな寒い時期になってしまった。


 予想が、確信に変わった。ダンも家族を愛していて、僕を気味悪がない。ダンの妻、フレイアとも会って話した。セルフィナにそっくりなフレイアと会って、セルフィナにますます会いたくなった。ダンと、フレイアは僕の部屋に何度も通うのに、肝心のセルフィナが会いに来ない。


「クマさん来た!」

「ダン、今日はどうしたの?」

「またあの子?」

「抱っこしてよ、ダン!」


ガタガタ、ギャーギャー

 体が大きいくせに、気が弱いダンは、ガキ共に群がられて、困ったように笑っているだろう。

 僕は枕の下に隠していた、手紙を取り出す。つづじの花の香りがするこの時だけ、春を感じる。雪の壁がない春。セルフィナと会える春。セルフィナも僕と同じように、春が待ち遠しく思っているのかな。菜の花のような瞳に映るその先には、僕がいると嬉しい。


 でも、僕はもう待てないから。



「ダン」


 ドアの鍵を二重に掛けたって、意味はない。パチンと指を鳴らすだけで、錆びれた鉄は音を立て落ちる。


「僕を家族にして」


 悲鳴を出すミセス・サリーの周りは、気を失ったクソガキ共が倒れている。


「もちろんさ」


 ダンは周りを見渡しながら、苦笑いしている。「でも、もう少し周りを…」と言うダンに僕は少しいじけたように口を突き出した。

 だって煩くて目障りだったんだ。それに、浮遊魔法を使って、怪我をしないようゆっくりと倒したんだから、別にいいじゃないか。

 僕はダンから目を逸らして、ミセス・サリーに目を向けた。蛇に睨まれたカエルのように、震え上がるミセス。


「ミセス・サリー、僕はダンと出て行くよ。今まで、育ててくれてありがとう」


 それから「ごめん」と一言 謝った。

ミセスは、ガタガタと震えてるだけで、ちゃんと聞いたのか怪しい。でも、謝罪と感謝はしなきゃいけないと、思ったから。

 ほんとは、ミセス・サリーの事、嫌いと思った事なんてないよ。他のクソガキ共も嫌いじゃないよ。でも、僕はここでは気味の悪い嫌われ者のシルヴェスターだから、出て行くね。

 だって僕を弟にしたいって言ってくれた子がいるから。家族になりたいって言ってくれた大人がいるから。


「バイバイ」





「荷物をまとめたか?さぁ!帰るか」

「…うん」


 僕はミセス・サリーに別れの挨拶をしたあと、ダンから黒のバックを貰って、一度部屋に戻り荷物をまとめた。その間、ダンはミセスの記憶変換したりした。

 ダンは、僕がお礼と謝った事を忘れさせてる事になるがいいのか、と聞いたが、僕はただの自己満だったから、消してくれて構わない、と笑った。自然と出た笑いだった。

 僕はきっと、薄情なんだ。だって、この孤児院と別れられて、心がとても軽い。でも、荷物を纏めるこの時だけは、泣かせて。

 部屋から出たら、嫌われ者のシルヴェスターとはお別れするから。


 玄関で待っていたダンは、その荷物 持ってやると言ってくれた。でも断った。この中にはセルフィナとの思い出が沢山詰まっている。二人だけの思い出が詰まっている。


 セルフィナと同じように魔法を使える魔法使いのダン。孤児院の外を出ると、皮のバックから水晶を取り出し呪文を唱えた。


「わっ」

「ヒイイイィイイイイ!!!」


 四方八方から風が襲いかかる。ダンは魔法使いのくせに情けない声をあげていた。



「…止んだ?」


 風が収まり、目を開けたら、真っ白な雪に染まった屋根の家があった。雪の隙間からは、ボルドーカラーが見えて、丸い窓からは優しい光が漏れていた。

 隣で転移魔法で酔ったダンが、ゲェーゲェー吐いている。僕は、手紙を持っていない方の手で背中を撫でた。

 この先に君がいる。僕を待っている、君がいる。そう考えるだけで、僕は胸が温かくなって、涙が出そうになった。











親愛なる未来の弟様へ


 こんにちは。私の名前はセルフィナ・レイヤーです。

 私の事はセルでも、フィナでも好きなように呼んで、と何度も言っても頑なに呼ばない貴方は、弟になっても呼んではくれないでしょう。

あ、でもお姉ちゃん呼びは前向きに検討して欲しいです。


 私は早く貴方と沢山お話したいです。朝は2人でホットチョコレートを飲んで、お昼はお母さんと一緒に三人でお菓子作り。お父さんが帰ってきたら、三人で作ったお菓子を食べさせて、感動でお父さんを泣かせ…いえ、喜ばせたりしたいです。

 夜はお互いのベッドを行き来して、一緒のベッドで眠くなるまでお話ししましょう。私は寒がりだから、その時は温めてね。


 この間、貴方の部屋に置くインテリアを買いました。空を閉じ込めたような、素敵な瞳の貴方にピッタリな、素敵なインテリアです。

 ほんとは貴方が来てから、貴方の好きなようにするつもりでした。でも、待てなくて私とお母さんで、模様替えをしちゃいました。ごめんね。

 でも、せっかく模様替えをしたんだから、早く来て見てください。


 貴方と会えるのを心から待ち遠しく思っています。



 貴方の姉 セルフィナ・レイヤーより






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