第4話:奇跡の魔道薬と目指せ「初級魔法」!(2)
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数日後:再びダンジョン挑戦!
エルヴィンとともに、再び初心者向けのダンジョンへと向かうことになった瑠璃。今回は前回の失敗を踏まえて、慎重に準備をしてきた。魔道薬も何本か買い、しばらくは戦えるだけの備えは整っている。
「よーし、今回は俺が前回よりも気合いを入れてサポートするからな!」
「エルヴィン、今回は私も役に立つからね!」
気合を入れてダンジョンに入ると、早速魔物が現れる。今回は前回よりも少し強力な「ゴブリン」だ。瑠璃は魔道薬の力を使い、再びファイア・ボールを発動。なんとかゴブリンを怯ませることには成功したが、連続で撃つことが難しく、すぐに息が切れてしまった。
「く…魔法が一発で終わるのはつらい…」
「ここは俺がなんとかする!瑠璃はちょっと休んでくれ!」
エルヴィンが前に出て、風の刃でゴブリンたちを倒していく。彼の風の魔法は相変わらず華麗で、瑠璃には真似できない技だった。しかし、そんなエルヴィンに頼りっぱなしでは自分も成長しない。
「次は私も…!」
瑠璃は懸命に自分を奮い立たせ、再び魔法の力を絞り出そうとする。そのとき、ふと自分の中で新しい感覚が芽生えたような気がした。これまではただ単に魔力を放つことしか考えていなかったが、もしかしたら何か別の方法があるのではないか。
「そうだ…今までやってたのは、ただの力任せだったのかも?」
瑠璃はゆっくりと魔力を自分の手に集中させ、できるだけ無理なく流れるように意識を向けた。すると、先ほどよりも穏やかで安定した魔力の流れが生まれ、火の玉が再び彼女の手のひらに現れる。
「やった…今度は連続で撃てるかも!」
瑠璃は自分の成長を感じながら、ゴブリンたちに向かって次々にファイア・ボールを放っていく。効果的なダメージにはまだほど遠いが、それでも彼女の自信は少しずつ高まっていた。
「見たか、エルヴィン!今度は私もちゃんと戦えるよ!」
「おお、すごいじゃん、瑠璃!これなら次のダンジョンも余裕だな!」
こうして、魔法を扱うことの喜びを少しずつ感じ始めた瑠璃。まだまだ弱いままだが、一歩一歩進んでいるのだと実感しながら、今日もまた訓練に励むのだった。
次回 第5話:真夜中の特訓、明日こそファイア・ボールの完全習得!
明後日投稿予定!!