第3話:新たな仲間とダンジョン挑戦! 予想外のトラブル発生!? (2)
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ダンジョンの入り口
ダンジョンに到着すると、そこは薄暗く、不気味な空気が漂っていた。中に足を踏み入れると、魔物の唸り声が遠くから聞こえてくる。
「エ、エルヴィン、本当にここって初心者向けなんだよね?」
「大丈夫さ、皇帝候補ならこれくらい朝飯前だって!」
エルヴィンは軽く手を振り、余裕たっぷりの態度でダンジョンの奥へと進んでいく。瑠璃も恐る恐る後に続くが、すぐに何かが動く気配を感じた。すると次の瞬間、二人の前に現れたのは、うごめくスライムの群れだった。
「ス、スライム!? 数が多くない!?」
スライムといえば、異世界では最弱の魔物とされる存在だ。しかし、数十匹も集まれば話は別だ。瑠璃の魔力でこの数を相手にするのは到底無理そうだ。
「ここは俺に任せて!」
エルヴィンが魔力を集中させ、右手を大きく振り上げた。次の瞬間、彼の周囲に風が渦巻き、鋭い刃となってスライムたちに襲いかかる。
「スキル発動! 風の刃!」
ビュン!という音とともに風の刃が飛び出し、スライムたちを次々と斬り裂いていく。見る間にスライムの群れは跡形もなく消え去り、辺りに静寂が戻った。
「おお…エルヴィン、すごいじゃん!」
瑠璃は心底感心した。自分もいつかこんな風に魔法を操れるようになりたいと強く思った。
「へへ、こんなの序の口さ!次はもっと強いモンスターが出るかもしれないけど、瑠璃も少しずつやってみようぜ」
エルヴィンに励まされ、瑠璃は気を引き締めて再びダンジョンの奥へと進んだ。
第3話:新たな仲間とダンジョン挑戦! 予想外のトラブル発生!?(3)は、
明日投稿予定!!