第2話:お助けアイテム、魔道具ショップの罠
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翌日、瑠璃は少しでも楽をしようと「魔道具ショップ」に向かった。ここでは冒険者や魔道士の修行に役立つアイテムが販売されている。
「いらっしゃいませ、何をお探しですか?」
店主はにこやかに声をかけてきた。瑠璃は早速、強くなるためのアイテムがないかと尋ねる。
「初心者でも簡単に強くなれる魔道具とか、ありませんか?」
店主は、目を輝かせて色とりどりのアイテムを並べ始めた。
「こちらの『魔力増幅リング』は、装備するだけで一時的に魔力が二倍に! お値段も、たったの300万ゴールド!」
「高っ!?」
「では、こちらの『魔力回復ポーション』。疲れ知らずの修行が可能です。ただ、1本50万ゴールドとなっております!」
「高すぎでしょ! 普通の学生はそんなの買えないよ!」
瑠璃はショックを受けつつ、もっと手頃なアイテムを探すことにした。店主はため息をつき、棚の下からひっそりとした小瓶を取り出した。
「では、こちらの『微量魔力付与薬』。少しだけ魔力が強化されるかもしれません。ただし効果は保証できません」
「えー、それ怪しくない?」
お財布と相談しながら、瑠璃は結局「微量魔力付与薬」を購入した。飲んでみると、なんとも言えない苦い味が口いっぱいに広がる。
「うっ…これ、効くの?」
瑠璃は半信半疑のまま、地道な修行を続けることになった。魔道帝国ロウナでの道のりはまだまだ遠く、彼女の試練の日々はこうして始まったのだった。
次回予告:修行の日々が続く瑠璃に、やがて仲間ができる! 新しい仲間とともにダンジョンへ挑むが、予想外のトラブルが発生!?
次回の投稿日11/5