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日々つれづれなることを、書け! 2  作者: 三屋城 衣智子


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幸せを感じることの、恐怖(2025.9.24)

 トイレに篭り、あたった可能性のあるものを反芻しつつ、痛むお腹に痛む原因よ早く出ろ! と念じる。

 午前一時。

 不意に、両親の年齢を平均寿命から逆算して、しまった。


 それからずっと、結婚し子どもを産んでのち時折訪れるこの恐怖に、抗えずに寝れないままこの文章を書いている。


 いつか人はいなくなる。


 この純然たる事実。

 昔は、私一人死んだとてなんともなかろう、だなんて斜に構えていつ死んでも良いと思って消失を受け入れた心持ちでいたのだから、ちゃんちゃらおかしくなってしまう。


 単純に、あの頃はただただ「誰かからの自分の思い通りの愛」を諦めていたのと。

 結局のところ自分と他者の違いを、受け入れていない我儘さがあった、のだろうと今ならわかる。


 思えばずっとずっと自分が欲しかったものだけを、ただひたすらに喚いて欲しがっていたのだろう。


 形が違えど、本当はずっと、自分の思い通りでないにしろ確かに、そこにうっすらと横たわっていたのに。


 想いの表し方は、一人一人違う。

 今だって、私はきっと、子どもが欲しいようにはきっと、愛情のかけらなんて満足百パーセントで降り注げてなんていないのだ。


 そのことを理解するのは、少し寂しいけれど。

 けれど知ることで不足していることは気づけるから。

 そして、百パーは無理でも、近づけることはできるし、実現が難しいならなぜ難しかったかをなんとか説明したりはできるから。

 無駄でも、ましてやいけないことでも、ない。

 と半ば確信しながら、日々過ごしている。


 というポエミーを書くには理由があって。

 私は突然の病気と発見の遅れによって、不運にもその人となりの全てを奪われた家族がいて。

 それは後天的な嵐だったものだから。

 私の中ではそれはもうとてつもない紆余曲折があって、世をひねて見たり、不良にこそならなかったものの、愛情の確認的な試し行動とも言える勉強放棄をしてみたりなんだり(親に褒めてもらいたくて勉強していた動機があったので、反抗した結果、勉強自体を捨て身で捨ててしまったのだった)して。

 青春といえば反抗と世捨てと自分捨て、みたいな、なんだかぐるぐるとした渦と、それでも軌道的なものを元に戻してもらった(見守ってくれた親戚の叔母や叔父や祖父母や、出会った友人諸々から受け取ったものが、確かにあった)光のようなものがあって。

 という。

 まぁ誰にでも大なり小なりある、人生の問題というか課題の中、自分はどうでもいい、という価値観的な不安がいつでもまとわりついていたからだったりする。


 自分はどうでも良い存在。

 と、どこかで常に思ったり感じたり卑下したりしていたために、楽しい日々もあったし、大変なこともあったし、面白かったけれど、多分ずっと不幸せではなかったけれどそこまでミラクルハッピー! みたいな、そんな気分でもなかった、のだろうと思うというか。

 実際そうだった気もするけれど、その過去も今は少し遠くて、その頃の肌感は曖昧になっている。


 そう、曖昧になった。


 それは結局のところ、二つあった夢の中で、最終的に賭けた婚活で家族に出会えたから、だと断言できる。

 もちろん、結婚してからまー色々、書けることも書けないことも色々はあった。

 課題がない期間の方が多分、少ない、気がしている。


 けど、思い返せばもうそんな色々はちょっとだけ遠くて。

 勿論これからも、そんな色々はまたやってくるのだとしても。


 出会えたことが嬉しくて。

 その出会いの結果、両親とも今が一番ちょうど良い距離で。


 振り返れば、これほどに穏やかに日々を過ごせることがあって良いんだろうか。

 というくらいで。


 それは誰が欠けても成立しないような。

 そんな、世界。


 そんな世界を味わえているのに。


 計算してみると、その期間は人生の中でなんて短い。

 頭では理解していたけれど。

 その絶望的なまでの短さに、軽く眩暈がして。


 子どもが生まれた時も、もしも失ったらどうしよう、とひたすらに幸せなのに怖くて仕方がなくて。

 今の、家族が揃って、なんとなく山積した課題もめどがついて一息ついてコーヒーブレイクでもしているような。

 ホッとするこの時間が……いつか確実に失われてしまうなんて。


 もっともっと味わっていたいのに。

 カップの中の液体は、飲めばなくなってしまう。

 わかっているはずなのに。


 なくなりそうなカップの底のコーヒーを、それでも、焦げ付くほどの視線で増えやしないかとじっと目を凝らしてしまう。


 今、めちゃくちゃそんな心境で。


 つらい。

 こわい。


 こうして吐き出さずにはいられないほどに。

 いっそ、ひりだしたこの感情を、腹痛の原因とともにトイレに流してしまえればどんなに良いかと思うほどに。


 多分そして、今、本当に最高峰チョモランマなので、高低差ありすぎてこの耳キーンみたいな状態を、いなす方法が浮かばない。


 なので、こんな文章を書いているわけで。


 ドラマとか漫画とか小説とか、とかく、幸せが怖いの、みたいに言う登場人物がいたけれど。

 これ、怖いなんてもんちゃうよ。

 恐怖なんて可愛いもんで。

 うーで、いー! で、ああああああああああ!!!! の濁点付きだと思う。


 千々に千切れるなんてまだ優しくて。

 ナノとかミクロ以下のつぶつぶは億とか兆だと思う。


 こんな時、他の人はどうしてるんだろう?


 取り入れられるかはわからないけど(道具とかが必要なら費用捻出のあれこれあるし、環境的に難しいもあるから。でもやれそうならやってみたい)アイデアとかやってるルーティンとか、あれば教えてもらえたら嬉しい。


 ほんと多分オワルトキマデノオツキアイで、ずっとつきまとってくる怖くて愛おしいストーカーくんなので、もう、一緒になんとか生活するしかないもんね。


 ちな、腹痛は二十日くらい賞味期限過ぎてた、こんにゃく麺のせい(旦那が先にくだしてた、すまん、まじすまん。子どもは起きたら下痢ピーうむ確認して、あたってしまってたら土下座デスネ)だと思う。

 こんにゃくは、傷みがわからなかった……(スープ? が酸っぱすぎた気もしたので、それかもしれない……まじすまん)


 次は気をつけようと思う。

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