プロローグ
みなさんこんにちは!新人作家(?)のえるです!
めちゃくちゃ下手ですが、温かい目で見守ってくれると幸いです。
よろしくお願いします!!
緑が溢れる野山、清らかな水が流れる川、広大な海。
自然に恵まれ、人に恵まれた国、リラ。そこでは今日も、たくさんの人間が暮らしている。
どこからか笑い声が聞こえる。人々の笑顔が見える。
そんな、平和な国。
そこは、差別も、戦争も起こらない。誰もが楽しく暮らせる国。
………たった一つを除いて。
「こっちだ!急げ!!」
急いで駆け回る兵士。
「助けてください!うちの子が……!!」
傷ついた我が子を抱え、泣き叫ぶ母親。
そして、荒ぶる魔物。
「グルオアアアァァァア!!」
魔物。それは、人を傷つけるために生まれた生物。
なぜ生まれたかは分からず、なぜ人を傷つけるかも不明。ただ一つわかっているのが、魔物が人族にとっての脅威なのは説明する必要もない事実。
だが、それに対抗できる力を、人々は持っている。
「ウォーターガン!!」
水でできた弾が、蛇型の魔物へ飛んで行き、命中する。
そう、これが魔法。
六つの属性のうち一つを、人は生まれながらに天から授けられる。
それを使えば、自分や大切な人を守ることができる。
だが、誰もが強いわけではない。
そこで生まれたのが、騎士団だ。
誰かを守りたい、もっと強くなりたい、そういった志を持つ人間が集まる場所。
魔物が出れば直行して討伐するのが騎士団員らの仕事だ。
この世界は、魔法によって成り立ち、魔法によって循環する。
これは、この世界で最強と謳われる、ある少女が紡ぐ物語。