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異世界の常識はありません!  作者: エメラルド
3/7

運命の出会い 2

=====ソフィア視点=====


―あれ?このダンジョン、もしかして、雑魚のドラゴンしかいない…?


「うわああ、うそでしょおっ!ここ、ドラゴン地獄じゃん!」


くうっ…ちょっと遠い、洞窟のダンジョンに行っとけばよかった…!そんな後悔が、今更こみ上げてくる。まあ、今更洞窟に行く時間はないだろう。仕方ない。まずは、試しに一匹倒してみよう!


「えいっっ!!」


あれぇ?…ドラゴンって、一発で倒せるんですねえ!幼い頃は五発でやっと倒せたレベルだったけど、今や一撃で倒せるようになるなんて!随分と成長したなぁ、あたし。


「げっ、もう5時じゃん!早くホテルに行かないと!(もうこんな時間なんだ…)」


結局、今日の経験値の収穫は7だった。って、少ないにもほどがあるでしょ…!とほほ…。まあ、悪いのはダンジョンだからね!うん。雑魚しかいなかったから、経験値がすくないのは仕方ないもん!アー、でも、さすがにもうちょっと経験値が欲しかったかなぁ。でもまあ、ラッキーセブンだからいっか。

―と、どうこう思っているうちに、ホテルに到着した。


「あ、お部屋を予約されていたお方でしょうか?」

「はい!」

「えーっと…ああ。では、1階にある、一番奥の103のお部屋にどうぞ。」


あたしは、鍵を受け取って、部屋へ急いだ。ああ、わっくわくする!楽しみで楽しみで仕方ない。夕食は何かなぁ?部屋はどんな感じなんだろうか…?未知なる世界に、期待を膨らませる。

―えっと、103のお部屋…あ、あった。ここか!


「よーし!今日は心ゆくまでこの部屋でゆっくり過ごすぞー!」


そうして、あたしは思い切って、ドアノブに触れた。



=====レティシア視点=====


「…雑魚しかいない。」


ドラゴンがそこら中にうろついている。というか、このダンジョン、雑魚しかいないのにやたら広い。なぜだろう…まあ、そんなことはさておき。


「ドラゴン、倒せるかなあ。」


普通は余裕で倒せるはず…なんだけど。なんと!ボクは…今まで一度も戦闘したことがないのだっ!(ドヤッ)


「―ともかく、絶対魔法じゃ勝てないんだよなぁ。」


ボクの魔法は、おそらくドラゴンよりも弱いだろう。


「ええい!もう、こうなったら!!」


周りに人がいないのを確認し、ドラゴンをナイフで真っ二つに切った。ふっ、戦闘未経験のボクでも簡単に倒せちゃうなんて、まだまだだな、ドラゴン!


「そろそろ時間だ。ちょうど4時30分。」


念のため早歩きでホテルへ向かう。まあ、間に合うだろうけど…。

―ふ~、着いた。今は5時ぴったりか。ギリギリセーフだな。


「あ、ホテルで予約された方です…かっ!?」


ホテルの人は、ボクを見た途端飛び上がった。


「ホテルで予約したのですが?」

「あ、あれ?嗚呼、た、たしかにっ!確かに確かに、さっき予約してましたもんねっ!?」


はあ…。


「おっ、お部屋は103です!!」

「ありがとうございます。」


部屋の扉を開けて、中を見た。―ザ・普通の部屋だ。

ボクは、大量の金が入った荷物を床に置いて、ゆっくりとソファーに腰かけた。

その時、自分のすぐ側に気配を感じた。何だ、一体何者だ…


「お邪魔しま~す!!」


聞き覚えの無い声がして、ボクの部屋に誰かが入ってきた。

透き通るような青い瞳、三つ編みにまとめられたサラサラの青の髪の毛の少女。年は大体15歳位だろうか…。(というか、お邪魔しますって一体…)


「えっと…」


少女は、きょとんとした顔でボクをじっと見つめてきた。


「あなた、誰?」

「その言葉、そっくりそのまま返します。あなたは、誰でしょうか。」


おかしいな。ボクは確かに一人で予約したはずなのに。


「えぇっと。部屋間違いじゃないですよね?」

「うん。部屋間違いじゃないよ!」


ん?これはどういう事だ?段々頭がこんがらがってきたぞ…


「もしかして、あなたもこの部屋を予約したんですか?」

「うん!そうだよ!」


…マジですか。


「あ、えっと、名前は?ボクは、レティシア・ランドールです。」

「あたしの名前は、ソフィア・セレスタイト。ソフィアってよんでね!」


ソフィア・セレスタイト様か。ふむ、覚えておきましょう…


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― 新着の感想 ―
[良い点] 比喩がうまいですね!!!ソフィアとレティシアは、性格が全然違うけど、だからこそ面白いな!と思いましたー!! [気になる点] かんじがむずかしくてよめません…「視点」☜ (↼_↼)。。これ、…
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