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神427号~ラブ・イズ・フォーエバー~  作者: 大鳳葵生
第一章 六英雄再集結の章
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3話 エンチャントスキルブレイク

「エンチャント。スキルブレイク」


 僕はクリエイトした魔剣ドラゴンスレイヤーにスキルブレイク属性を付与した。


 スキルブレイク属性というのは、攻撃をあてた相手のスキルを一定確率でランダムに一つ破壊することができる。


「これで高速再生を破壊してやる」


 僕は神聖剣で多重結界を破壊しつつ、結界の内側に侵入。無造作に放たれるブレスをゴッドウィングでガードしつつ首元まで接近し、切断する。


 当然のように再生するヌッポッポン。はずれか。まだ多重結界の内側にいることを確認し、スキルブレイク属性を付与した魔剣で連続切りを続けた。


 ちなみにスキルブレイク属性は、今この場で作った属性だから僕しか知らない。ただし、問題は僕が今ここで使用してしまったが為に、この世界の歴史にスキルブレイク属性が刻まれてしまった。


 つまり、これから生まれる魔物にスキルブレイク属性が付与されてもおかしくないと言うことだ。だから保険をかけてスキルブレイク属性は一定時間で回復するようにしてある。


 万が一クリエイトやジョブチェンジがブレイクされたら僕死ぬぞ。


 海を漂うヌッポッポン。こいつの体はどれくらいあるのだろうか?


 僕はドラゴンスレイヤーでヌッポッポンの首を突き刺すと、急上昇したが、首が裂けるだけで上に引き上げることはできなかった。


「ありゃ失敗。でも、多重結界は消えたね」


 スキルブレイク成功。多重結界が破壊されたことを確認した。


「テレパス。ヘレネ!」


(ヘレネ。僕は今君の脳に直接語り掛けているよ!)


(ラヴィ様? いかがなさいましたか?)


(多重結界の完全破壊に成功。まだまだ分身もするからヘレネにはとにかくヌッポッポンの分身を雷撃などで貫いてほしい)


(仰せのままに)


 小舟の上でヘレネが気象操作チートを発動していることが感じ取れた。


 ヘレネの雷撃は、視界に入る空からならどこへでも落とすことができる。


「さてと、これで高速再生持ちの分身以外はポンポン消えていくね」


 一頭のヌッポッポンを除き、分身のヌッポッポンたちは次々と消えていく。


「神427号。ラブ・イズ・フォーエバーが命ずる! 破壊だけを繰り返すその魂! 知性を持った生き物に輪廻転生する為に427(しにな)


 魔剣ドラゴンスレイヤーにエンチャントしたスキルブレイク属性のオーラが、極限までに光り輝く。


「気付いたんだよヌッポッポン。オーラをチェーンソーのように高速回転させれば連続ヒットしていつかはその高速再生もぶっ壊せるって思わないかい? あ、この世界チェーンソーってないんだっけか」


 僕がドラゴンスレイヤーを突き刺そうとすると、ヌッポッポンは海中から飛び出す。海の中に沈んでいた肉体は長く羽根のようなものあり、ヌッポッポンは飛翔した。


「逃げるなよ。神の御前だぜ?」


 ゴッドウィングを使用してヌッポッポンを追いかけ、チェーンソーのようにオーラを回転させたドラゴンスレイヤーで切り裂いた。


 多段ヒットしたおかげで一刀両断している最中で高速再生がされなくなっている。


「神がかってるだろ?」


 途中までの高速再生のせいで、一刀両断とは言い難い形だが、無事ヌッポッポンを切り裂いた。


 僕がヘレネの待つ小舟に飛び乗ると、笑顔で拍手をするヘレネが待っていた。


「お待たせ」


「お見事ですラヴィ様」


 ヘレネの風でヌッポッポンの死体を港まで運び討伐報告を行うと、港では、ヌッポッポンを焼きバーベキューで祝い始めた。


「龍は食べ物なのか?」

「この世界では一般的な食事の一つですね」


 ふむ、ヌッポッポン焼きを一口食べると、噛み応えのある肉にじんわりと口内に広がる脂身がやみつきになりそうな味わいだった。

私はヌッポッポン食べたくないです!


今回もありがとうございました。

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