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第六話:ペアで修行!その3〜回想〜

静かに風が流れた。少し肌寒く感じる。

ずっしりと重い空気の中、ネオンは語りだす。


「俺がまだ漢字が一つも書けないぐらいの時、誰かに両親殺されて親戚をうろうろしてたんだ。

 けどどこも良い感じのところが無くて、そのうちグレていって、中学生の時にはもう一人暮らししてた。

 学校でもつるんでる奴いないし、家でも誰一人いないし・・・・・・どこでも一人だった。

 そんな俺でも双剣を持ってて、適当に振り回してたらはまっちゃってさ。

 毎日剣の練習だけはしていた。そんなある日・・・・」






〜回想〜



「なぁ。お前ちょっと俺たちのためにジュース買って来いよ」

いきなり俺に話しかけてきたのはいつもクラスでリーダー気取りしてる奴だった。

「おい聞いてんのか? さっさと買って来いよ、五人分」

そう言うと周りからそいつの子分が4人出てきて、

「俺に逆らうってんのか? 俺の強さ知らないとか言わせへんぞ? 」

子分が笑い、そいつが俺の肩を押してくる。

俺はもうその時限界だった。


「そろそろキレん「黙れ!! お前に指図言われる筋合いねぇんだよ!! 」

俺は言い切ってしまった。そのときプチッと音が聞こえた気がした。

「おいお前ら!! やっちまえ!!!! 」 「いえっさー! 」


四人は俺をボコボコにしようと向かってきたときに俺はやつらを半殺しにしていた。

そう、狂戦士バーサーカーになって暴走していたのだ。


「お・・・・・お前、狂戦士バーサーカーだったのか・・・・? やっやべぇ・・・・・・」

ひぇ〜といいながらリーダーは逃げていく。

その時の俺は暴れに暴れまくってて、自分の意思で体が操れず

自分が学校を壊していく様を見ていることしかできなかった。

逃げていく子供たち、いやな目で見るクラスメイト、先生の哀しい目。

そんな姿しか見ることができなかった。


そして俺は学校を出て(正確に言うと入り口を壊して暴走して)街中まで被害は及んだ。

いつも持っていた双剣を振り回し、俺を殺そうとした旅人を次々に傷つけた。関係ない人たちも傷つけた。

俺はこのまま傷つけて傷つけて、最後に殺されて死ぬんだな・・・・・・と思っていたそのとき


「こらーっ! 町ぶっ壊していいと思ってるの?! みんなが許しても私は許しません!! 

 町を壊すなら私を倒してからにしてちょうだい! 」


一人の同い年ぐらいの女の子が叫んできた。すごく勇気がある。

その漆黒の黒髪は風を誘い、澄んだ青い目が俺を見ている。

けど俺の体は気にせず町を壊していく。

「お前なんて無詠唱で十分だ!! いけぇ! フレムガ!! 」


女の子が手の平を俺に向けた瞬間、大きなほのおの玉が飛んできた。

なかなかの威力で、俺の背中に傷ができる。

俺の身体はその少女の方を向き、突進した。


(やべぇよ! 止まれよ俺の身体ぁ!! )

それでも俺の身体は止まらない。

(もう・・・・もう俺は・・・・・・)

後一秒でまた女の子を傷つけてしまう。


(俺は、もう誰も傷つけたくねぇんだよ!! 止まれぇぇぇ!!! )




俺の剣は女の子の肩の上ギリギリで止まった。

しかし、俺の意思が身体の暴走を一時的に止めている、という危険な状態だった。

女の子は手を伸ばし、俺に優しく抱きついてこう言った。


「もう悲しまなくていいよ。憎まなくていいよ。

 もう、一人じゃないから。私が一緒にいてあげるから。

 だから、泣かないで。ね? 」



いつも読んでいただきありがとうございます。


残念ながらこの作品を一時休載させて頂きます。

他の作品を書いていくつもりなのでそちらのほうもよろしくお願いします。

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