表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界漢道  作者: ナナトル
漢、異世界に立つ
1/1

始まりは雪の中で




「__別れましょう」


雪が降る公園の駐車場に停まる一台の車の中で

助手席に座る俺に向けて彼女はそう言った。


「あ?何て言ったいま?」


「もう、貴方との関係が疲れたの別れましょうって言ったの。」


聞き間違いであって欲しいと俺に彼女は冷たく言い放つ。


なぜだろう……

確かに俺は表のお天道さんに顔向けできるような綺麗な仕事はしてねぇが、愛した女に不満を抱かせるようなことはしてねぇと思ったんだけどな。


「俺のどこが悪かったんだ?治せるようなら治すぞ。」


「貴方は悪くないとは思うのよ。でも、別れたいの。」


まったくもって意味がわからないが、俺の彼女である鬼源(オニモト) 姫華(ヒメカ)が別れたいと言うならば…それが本望と言うのならば従おう。


「そうか……別れるか。」


「・・・うん。」


思ったよりデかいショックを受けて軽い目まいに襲われたが何とかこらえ、懐に入れてた小さな箱を取り出した。


「別れることになって意味もなくしちまったけど、これを受け取ってくれ。」


今日は姫華と俺がつき合って丁度3年目の夜。

そしてフられて意味が無くなったが、俺が決意して買った姫華へのプレゼントは……


「えっ……これって」


箱を受け取った姫華が開けると、そこにはシンプルだが美しい指輪が一つあった。


そう、婚約指輪だ。


俺は姫華が指輪を確認したところを見届けて車から出た。


「え……あっ、まっ」バタンッ!


姫華が何か言いかけたが、聞きに戻る気はない。

公園の中、白息を吐いて歩いてく。



最後に見た彼女の涙の意味を考えながら

















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ