二話 日常の崩壊
「はぁ……」
俺はついため息を漏らす、その理由は最近戦闘技術の上昇が停滞しているからだ。
「クソッ、あと少しで何かが掴めるはずなんだが、何かが足りない」
タダでさえ憂鬱なのに、唯一の楽しみである戦闘技術の上達が止まるのは憂鬱を通り越して絶望ものだ。
「全く、可愛い妹と登校してる最中にため息こぼした後に愚痴とかやめてよね」
そしてもう一つの憂鬱な点が今隣で微笑んでいる今年高校1年生の妹の雪音だ、この妹は物凄く可愛い、白く透き通った肌に漆黒の艶のある髪、それに幼さを残しつつ少し大人びたような不思議な魅力、これは身内贔屓などではなく周知の事実なのだ。
そのどこが憂鬱なのか不思議かも知れないがこの妹は物凄くブラコンなのだ、正直に言って俺も妹は大好きだ、いや愛していると言ってもいい、だが何時かは兄離れをしなければいけない、なのにそんな素振りは全く無いから不安で不安で憂鬱なのだ。
「あぁ、ちょっと刀術と体術が伸び悩んでてな」
「へぇーそうなんだ」
「あぁショックだ」
「も〜しょうがないな〜そんなお兄ちゃんを私がたっぷりと癒してあ・げ・る♡」
「それは嬉しいがお前の兄離れができなかった将来を想像してしまって、そのことに対するため息でもあるんだぞ」
「兄離れなんて必要ないよ!それに私が兄離れしなくてもお兄ちゃんはなんだかんだ言いながら私の事を幸せにしてくれるはずだよ」
「ま、まぁそれは…そうだが…」
はっきり言ってキュンと来ましたはい、やっぱり妹は可愛かったです。
「はぁ〜どこかにダンジョンでも出来ないかな」
「も〜何言ってるのお兄ちゃん?そんな事があるわけないじゃん」
俺はあまりにも暇な時はゲームをしたりするし、ラノベを読んだりするのでオタク系の思想が時々出てしまう。
「まぁそれはそうなんだよな」
そんな独り言を呟き、歩き出した瞬間に突然空に映像が映し出された。




