年賀はがき
筆ペンの走りが
一枚一枚に
ゆったり広がる
想いを込めて
人によっては
重くなる様に
一枚一枚に
ソウソウと広がる
出す意味は
いつしか
あんまり無いモノに
来たら出す
挨拶に成り下がり
普通に不通で
構わなかった
物質を送り合うのか
データを送り合うのか
データを物質だと見ているのか
人はそれぞれ
お金がかかるからか
人はそれぞれ
お金次第を理由にして
音信不通も理由にして
口だけの繋がり
場所だけの繋がり
空間だけの繋がり
時間だけの繋がり
ほざき散らしては
風呂釜の栓みたいに
抜き取る
実際の所
出涸らしみたいな
現代人の人間関係は
胃が痛くなるほど
考える物でも無い
それでも
一枚一枚に
筆ペンを走らせる
ちょっとした
何かとして