表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
塩人  作者: 千田 神奈
1/1

おはようございます

初投稿になります。

最初なので本当にかじりのところだけになりましたが、もし興味をもっていただけたら次話からもお願いします。

さらさら......

彼女の通ったあとには街灯に照らされて白く輝く粉が海まで続いていた。


第一話


「おはようございます」

学校までの一本坂の途中、毎朝掃除をしている女性に挨拶をする。彼女の掃除しているものは昨日、私の落としたものだ。

「あら、おはよう。昨日もお疲れ様」

優しく微笑んでくれるこの女性は私がこぼした塩をいつも処理してくれる人だ。

「いつもすみません......」

「いいのいいの。こちらこそいつもありがとう」


私が塩をこぼす理由は、私が塩でできているから。

私は、人ではない。見かけは人と同じだが、塩でできた人形である。

昔、この海のそばの小さな町には化け物がいた。町の人たちはその化け物に食われて少なくなっていった。そこで困った人々は海神様に祈り続け、供物を海に流した。

そしてある日、また化け物が襲いかかってきたとき、海神様の化身が現れ、町の人を救った。それが私の祖先。初代の塩人だ。

ご先祖様は化け物と共に海に還ったとされるが、確かなことは分からない。

それからしばらくは化け物なんて出ずに平和に暮らしていたのだが、都市開発の影響で再び化け物が現れている。都市開発拠点では結界が張られているため、その外側にあたるこの町になだれ込んでいる。

私は今高校生として生活し、化け物と戦っている。なぜ高校生かというと、人では高校生の体が最も動きやすいからだ。


今日は私の学校に転校生がやってくるのである。

「しおりちゃんはどんな子だと思う?」

この田舎の海のそばの町に転校生など滅多にないので皆朝からその話ばかりしている。

“しおり”というのはこの町の人が私につけてくれた名前である。

「先生の話では男の子らしいよ」

「かっこいい子ならいいね」

ありがちな展開を期待する田舎の子たちは私にとって、とても愛おしいものだった。

予鈴が鳴った。

いよいよ転校生が来る。

皆の期待が膨らんでいるのが分かる。

それは私も例外ではない。

この度は、閲覧ありがとうございます。

本当にかじりのところだけになってしまって申し訳ございません。

次話からはもう少し話が進みますのでよろしければお願いします。

投稿は不定期ですが......。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ