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ヒーローは突然に  作者: 世良雄介
6/10

二人の野球少年(3)

「絶対何かあるよ!」

次の日の放課後、耕と祐司て優介は秘密基地に居た。

「確かにな…僕もそう思う。」

祐司は耕から昨日の話を聞いて腕を組んでいた。

「なんか、上手く誤魔化してるけどお前、もう別行動やめろよ…」

耕は呆れて言った。

「それと、健太のお兄さんは 健太はもう友達ができたのか って言ってた…何故あえて「健太は」って言ったんだ?もしかしたら、お兄さんは友達ができなくて悩んでるんでは…」耕は考え込んだ。

「それにしても、よくもまあ耕君はそんな事に気づくよね。」

優介は感心していた。

「まあ、洞察力だけが俺の取り柄だからな。」

「それも、そうだな。洞察力以外に取り柄がないもんな。ハハ。」

「祐司…お前…。まあ、そんなことよりこの事、健太に話してみるか。」

「え…大丈夫かな…健太君が心配するんじゃない?」

優介はいつも、友達の心情考えている。

「いや、耕の言う通り言おうか。健太のお兄さんの為にも事実をしる必要がある。」

「そうだよね…お兄さんの為には必要かもね…」

優介は心配しながらも、うなずいた。


「お待たせ!」

そこへ、健太が来た。

「おう。お疲れ!」


「昨日はごめんね、一緒に遊べなくて。」


「イヤイヤ、僕らの方こそ勝手についていちゃて悪かったね。」


健太が座るといきなり耕が聞いた。

「ねぇ、健太!最近、お兄さんに変わった事ない?」


「え…変わった事……特にないけど、どうして?」


いきなりの質問に健太はびっくりした。

そこで、耕は昨日感じたことを話した。

「そうなんだ。でも、お兄ちゃんは明るい性格だし特に悩みはないと思うよ。」


「自慢のお兄さんなんだね」


「へへへ…」


耕に言われて、健太は照れていた。続いて、優介も質問した。

「あ、健太君のお兄さんはサッカーが好きなの?昨日リフティングしてたけど。」

「うん。そうだよ。でもね、小学生の頃は野球が好きで野球を習ってたんだよ。それなのに、中学になったらいきなりサッカーがやりたいって言ったんだ。最初にこっちに来たときは野球部に入るって言ってたけど…」


「へー面白いお兄さんだな。」

その時、祐司は眉間にシワをよせた。



「お兄さんは嘘をついてる。」



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