登校
今日は転校生が来るらしい、俺には関心もないし、興味もない、全く持ってどうでも良いことだ。
そろそろ学校に行かなければならないな
朝ご飯も食べずに家を出た俺は、何時もの通学路を通っていた、周りの人達が、おはよう、おはよう、なんて言ってる中で俺1人だけはいつも1人で話すこと無く登校していた。
時野「紫苑お早う、また1人なの?相変わらず友達居ないわねぇ」
このお嬢様気取りのムカつく野郎は、時野、俺の数少ない、心を許している人だ。
そういえば、俺の紹介がまだだったな、俺の名前は佐原 紫苑、名前の由来は無いらしい、親が的当に良い名前を見つけて、それをつけたといっていた。
紫苑「ああ、友達は居ないよ、悪かったな、でもお前が居てくれるから俺は別に良いんだよ」
時野「馬鹿じゃ無いの?私だけで良いなんてさぁこれだから根暗は困るわぁ」
時野は気のせいか、頬が赤くなって居た。
おそらく熱か、極度の興奮状態にあるのだろう。
紫苑「そろそろホームルームが始まるぞ転校生もその時くるのか」
扉がまるで、うがいのような音を立て、開いた。
そこには転校生らしい、可愛らしいポニーテールの女の子が、先生の後ろに立っていた。