ふたりしてふたりとも
夜中に
少しうるさい冷凍庫の音は
なにかを懸命に凍らせようとする
生命力に満ち満ちていて
こちらを逆に
萎えさせたりするものだから
握ろうとして握れない
細かすぎる白砂のようだった終わった恋
そんな過去の風とかを
想い出させたりするから
君はやがてどんな幸せを手にできるのか
そんな未来はやっぱりみたくはないかな
ふたりしてふたりとも
お互いを理解できないと想い込んでる
似たもの同士だったね
意味など考えずに
サヨウナラに向き合うところまでよく似てた
淡路島の
アクアイグニスってプールでみた
小春日和の鮮やかな水色
白い薄さに近づいてゆく水色の空と
濃い藍色に近づいてゆく水色の海と
水平線がそのふたつの美しさを
クッキリとわけている
そしてプールからみわたせる
人工のプールと
天然の海の境界
太陽をみあげて
ぷかぷか浮いていると
静かぁ〜な幸せが
いつまでもつづく気のする水の音と
微かなやさしさを運んでくれる風の音
そこには
ちょっと照れるけど
ふたりっきりのなだらかな愛と
ふたりっきりのあざやかな幸福が
そのプールサイドには
確かにあった
まるで幻想みたいな
ひとときの永遠
そんなものがそこには
確かにあった
やさしく吹く風と
揺れる水面が
そのときの幸せを
いっぷくの絵画となした気がしていた
むろん今は昔の幸せな絵の中の物語
ふたりしてふたりとも
お互いを理解できると想い込んでる
似たもの同士だったね
意味など考えずに
サヨウナラなんて来ないとやみくもに
信じ込んでしまうかたくなさとかまで
ほんとうによく似てた




