『友顕のプロローグ』(2)
〇プロローグ
男性は西藤友顕(28)
以前はインターネット配線工事会社に勤務。
(会社ではさいとうが二人いて友顕は、
「にしの西藤」もう一人は「ひがしの柴東」
と呼ばれている)
仕事は直接依頼者の家へ出張して配線工事
をする。
その時、隠れて盗聴器を仕掛けている友顕。
そうやって独自に盗聴チャンネルを増やし
て来た。
ネット上だけの盗聴仲間もいてチャンネル
を共有している。
※注意・友顕がやっている事はアウトです。
友顕はある依頼で配線工事に行くとそこの
アパートに住む女性に愛嬌があって、一目
惚れしてしまう。
いつものように隙を見て盗聴器を仕掛ける…。
しかもそのアパートの場所は友顕が住むア
パートの目と鼻の先にあった…。
友顕はその日から早速その部屋を盗聴する。
家が近いためその女性と道で遭遇する事が
よくある。
途中まで向かう道が同じため声を掛ける事
なく女性の背中を眺めながら歩くなど特に
何をするでもなくただ眺めるだけだった…。
しばらくして女性は引っ越してしまった。
半年も経たないうちに…。
もしかしたら変な視線をずっと感じていた
のだろう…。
次に夏芭が部屋に引っ越して来た。
盗聴器はそのままで、次の住人に対して
特に興味はなかったが引き続き盗聴する
事にした。
というのも、
友顕は配線工事会社を辞めていた。
機器いじりが好きで副業で不具合、故障、
破損で壊れたデータの復旧を個人でやって
いた。
気付けば副業だけで生活出来るぐらい稼げ
ていたため思い切って会社を辞めた。
そのため新しく盗聴器を仕掛けられなくな
り今まで仕掛けた場所とネットで盗聴マニ
ア専用の共有サイトからしか現在は盗聴し
ていない。
友顕は夏芭を耳で観察していたら
少し興味が出て来たらしい。
どんな容姿の子なのか。
友顕は部屋の窓から確認してみた…。
和柄が本当に好きらしい…。
友顕が出掛け先から帰っていると
夏芭と道で遭遇する。
友顕「!」
途中まで道は一緒だから少しの間だけ
夏芭の背後を眺めながら帰る友顕。
友顕「(夏芭の後ろを歩いていて)……」
夏芭はその変な視線を感じていたの
かもしれない。




