(10)『学校のファッションショー』
○服飾専門学校・外観(1ヶ月後・3月・午後)
T『1ヶ月後』
卒業作品ファッションショーのポスター。
○同・ファッションショー会場(午後)
卒業作品ファッションショーの
オープニングが始まる。
次々と学生デザイン衣装のモデルが歩く。
麻美子、会場の後ろの方(機材の周辺)で
演出などを見守る。
麻美子「…」
田岐先生も端の方で見守る。
手伝いの祐香は友人の女子学生と
真剣に観ている。
客席にいる夏芭。
夏芭「…(目が離せない)」
学生デザイン衣装のモデルが歩く。
○同・学生作品展示ブース(午後)
ファッションビジネス科の展示ブースで
は学生が考えたショップやディスプレイ
の作品がある。
夏芭、麻美子のショップディスプレイ作
品を見ている。
夏芭「……(と真剣)」
田岐先生「良いのありました?」
夏芭「? (と田岐先生に気付いて)!」
隣に田岐先生がいた。
田岐先生「お気に入りはあった?」
夏芭「…」
田岐先生「真剣に見てたから」
夏芭「…お久しぶりです(と会釈)」
田岐先生「(会釈を返す。思い出して)! フリマ。
息子連れて遊びに行くから」
夏芭「…(え)?」
田岐先生「キーケースの改良版、楽しみにして
るよ」
夏芭「…? (何のことやら)」
○(回想) アパート・夏芭の部屋・居間(1ヶ月前・
夜)
田岐先生「あとフリマやってみれば?」
夏芭「(フリマ)?」
T『1ヶ月前』
夏芭は制作途中のキーケースを田岐先生
に見せて消費者にウケるかどうかを聞い
ていた。
麻美子は缶ビール四本目に突入している。
田岐先生「実際に体感した方が早い。直接フリマ
で反応見てみたら?」
夏芭「…」
麻美子「良いね。(私も)やりたい!」
夏芭「…(とやってみようかな)」
夏芭、満更でもない。
(回想終了)
○服飾専門学校・学生作品展示ブース(午後)
夏芭「…?」
夏芭、田岐先生が言うフリーマーケット
に覚えがない。
田岐先生「! 見る?」
田岐先生、返事も待たずにスマホを出し
て息子の写真を次々と見せる。
夏芭「(見て)…」
二人の近くを祐香が通る。
祐香「(二人に気付いて)…!」
だが夏芭と田岐先生は気付かない。
祐香「…(とそのまま通り過ぎる)」
田岐先生、息子の自慢が止まらない。
夏芭、困る…。




