第7話(最終話) 史上最大の怪盗劇 後編
登場人物紹介
早乙女千鶴 怪盗セイレーン、バディ蘭子。
長谷川蘭子 怪盗セイレーン、バディ千鶴。
西園寺博士 怪盗道具の開発者。
長谷川瑠璃 怪盗、蘭子の姉。
水島美貴 警視庁捜査一課刑事。
阿部百合子 警視庁捜査一課刑事。
山吹千歳 警視庁爆弾処理班。
山田剛 一課長、通称デカ長。
*登場する全ての名称はフィクションです。
反政府組織の刑務部に囚われた蘭子の姉瑠璃。一方山吹と合流した一課刑事は統括部に向かう。瑠璃の元にたどり着いたセイレーン。
「姉さん、ここから早く出ましょう。」
「蘭子、気を抜かないでね。」
「教育部エリア外に移動しますよ。」
装置を起動し、無事脱出完了だ。
「ここが統括部…。」
「やっぱ本部ともなると凄いねぇ。」
「感心している場合じゃないわ。すぐ警備の者が来るわよ。」
「セイレーンの皆さん、お揃いで。」
「いよいよ本丸ですねぇ。」
一課の刑事さんたちも合流した。
「あなた方、警視庁の...。」
「姉さん、彼女らは味方なんだよ。」
「何で怪盗と刑事が一緒なの!」
「まあまあ、今は反政府のリーダーから計画書をお借りするのが先では?」
「それでどうすんのよ。」
作戦は、山吹さんと瑠璃さんが爆弾で組織を撹乱、美貴・百合子刑事は正面から、蘭子と私は裏手に回り侵入。中央のコントロールセンターを制圧するって感じだ。
「それじゃあ、各自ミッションスタートね。」
「ねえ、百合子。あたし達だけで正面突破だよねぇ。」
「なに、美貴ビビってんの?」
「政府に反対する連中、過激なんだね。」
「そんなの一部だけで、そんなに多くないわ。」
「山吹さんだったかしら。」
「瑠璃さん、話は聞いてます。爆弾、たんまりありますよ。」
「処理班がそんなんでいいの?」
「蘭ちゃん、ここ裏手まではあまり警備いないね。」
「千鶴、油断は禁物よ。爆弾の合図で侵入するわよ。」
それぞれ三方に別れて配置するメンバー。
山吹が仕掛けた爆弾が各所で爆発する。
統括部内は騒然とした。
「今よ、侵入するわよ。」
裏手より内部に入るセイレーン。
「博士のトレースで中央まで行けるね。」
途中の警備員は麻酔銃で眠らせる。
正面入口から一課刑事の2人が入る。
「警察です。館内で爆発があった模様なので捜査します。」
玄関より建物内に進む。
「とりあえず爆弾はこんなもんでいいでしょう。我々も中に行きましょう。」
「何か山吹さん、楽しそうね。」
「そっ、そんなっ、そなことないですよ。」
「さっ、行きましょう。」
めっちゃ動揺してる山吹だった...。
「ここがコントロールセンターだね、蘭ちゃん。」
「千鶴、中に入るわよ。」
扉を開けると、中にはリーダーが構えていた。
「よくここまで来たねぇ、怪盗さん。」
「あなたがリーダーね。」
「その通り。私が反政府組織を束ねるリーダーの桂木だ。」
「桂木さん、おとなしく首相暗殺の計画資料を渡してもらえないかしら。」
「そんなものどうするつもりだ。」
「そうねぇ、適切に処理ってところかしらね。」
「資料などくれてやる。既に計画は動き出したのだ。」
「止められないのかなぁ…。」
「お前たちみたいな甘っちょろいヤツに止められる訳ないだろ!」
その時部屋の入口から一課刑事の2人も入って来た。
「反政府組織のリーダー、首相暗殺の件で署にご同行願おう。」
「おやおや、警察にしてはお早いお着きで。ですが、私は予定があるんでね。失礼しますよ。」
あっ、リーダーの桂木が逃げる!
とその時…。
「桂木さん、一人で逃げるのはどうなんでしょうね。」
「長谷川、お前!」
瑠璃は素早く桂木を捕らえる。
「計画資料のデータは頂いたよ。」
「俺を捕まえても、副リーダーは計画に入った!もうすぐ首相の首を取るぞ!」
「そう言う訳には行かないのよね。」
「私達は怪盗セイレーン。無謀な計画、根こそぎ頂いちゃうからね。」
一課の美貴・百合子刑事は桂木を捕らえ署に戻った。山吹さんも処理班に帰った。
「さあ、最後のミッションよ。」
「博士にデータ分析してもらったから、副リーダーの居場所特定したよ。」
「じゃ、行きましょうか。」
中央地区まで来た。ここからなら首相を狙える。副リーダーはこの近くだ。
「この辺りにいそうだけど…。」
「何でこんな武器持っているんだろ。」
計画書には物騒な代物が色々記載してある。
「海外からの密輸でしょ。そういう連中よ。」
あの車怪しいな…。
ん?窓が開いて、何か凄い武器構えてるんですけど!
「あれ、ヤバくない!」
「じゃ、止めましょうよ。」
瑠璃さんが素早く車に近づく。蘭ちゃんも反対側に行った。構えた武器を押さえ込む。
「残念だったわね。計画は中止よ。」
「何だお前らは!」
「物騒なことは止めておとなしくしなさいよ。」
副リーダーを捕縛した。
反政府組織の計画は、警察の会見で報告された。デカ長さんが張り切っていたな。
リーダー、副リーダーは厳しく取り調べが行われているみたい。幹部は解散したんだって。
「タダ働きはキツイなぁ。」
「蘭ちゃんがやるとか言ったじゃん。」
「蘭子も立派にミッション出来たじゃない。」
「姉さん、もっと褒めていいよ。」
「おいおい、調子にのっとる場合じゃないぞい。」
「どしたん博士?」
「次の仕事じゃよ。」
「たまには休み取ってバカンスでも行きたいなぁ。」
「なら、バカンスついでに仕事片付けておくれ。」
「どんな仕事なのよ?」
「リゾートホテルで行われる闇オークションの品を頂戴するんじゃよ。」
そんなこんなで私の怪盗生活はまだまだ続きそうだな…。
ゆるふわ女子の怪盗生活 完
千鶴の怪盗物語はひとまず終了です。
また別の作品にてお会いしましょう。
ではまた。




