第6話 史上最大の怪盗劇 中編
登場人物紹介
早乙女千鶴 怪盗セイレーン、バディ蘭子。
長谷川蘭子 怪盗セイレーン、バディ千鶴。
西園寺博士 怪盗道具の開発者。
長谷川瑠璃 怪盗、蘭子の姉。
水島美貴 警視庁捜査一課刑事。
阿部百合子 警視庁捜査一課刑事。
山吹千歳 警視庁爆弾処理班。
山田剛 一課長、通称デカ長。
*登場する全ての名称はフィクションです。
反政府組織による首相暗殺計画を知り、計画の公表を企てるセイレーン。
組織内にはかつての博士の仲間、蘭子の姉瑠璃が残っていた。
だが勢力不足が否めないところを一課の刑事を巻き込み、ここに怪盗と刑事の共闘が始まろうとしていた。
「博士、瑠璃姉さんと連絡取れるかな。」
「基本、こちらからは取れんぞ。向こうから隙を見て来るからのう。」
「連絡出来れば同時のアクションとかも出来たのにねぇ。」
「まずは私らだけで進めるしかないか…。」
「ところでさぁ、5ヵ所ある組織の施設ってみんな同じなの?」
「昔はそれぞれの施設で役割があったが、今も同じかは分からんな。」
「役割って何よ。」
「統括部・広報部・教育部・戦略部・管理部の5つじゃ。リーダーは統括か管理におったな。」
「狙うは統括部か管理部ね。せめて現在の状況だけでも分かるといいんだけどね。」
「次に瑠璃さんから連絡来るの待ってからじゃダメかな?」
「その方が確実じゃろうが、何日もかかるぞい。その間に奴らは行動に出る可能性もあるかもしれん。」
「どうしたもんかね…。」
セイレーンアジト内の連絡機が急に鳴った。
「瑠璃からじゃ。」
「姉さん…。」
『博士、大変です。奴らついに強行手段に出ます!』
「瑠璃、何があったんじゃ。」
『リーダーが首相官邸を攻撃する計画を実行しました。私も博士との関係を疑われ拘束されそうです。』
「リーダーはどこじゃ?拘束されるとしたらどこじゃ?」
『今リーダーは統括部で指揮を取っています。作戦中は動かないでしょう。拘束されるとしたら博士もご存知じゃないですか。』
「ワシらで助けに行く!瑠璃もう少しの辛抱じゃ。」
『博士、今は危険です。私のことは…。』
瑠璃さんの後ろで声がした。
『いたぞ!拘束しろ!』
連絡は切れてしまった。
「博士、姉さんが…。」
「瑠璃さんが拘束されるとしたら何処でしょう博士。」
「あそこしかないのう。」
「あそこって?」
「組織のアルカトラズ監獄と言われた場所、刑務部じゃよ。」
「刑務部って?」
「かつてより組織に反発する者はおった。そんな輩を捕まえて対処して来たのが刑務部じゃ。あそこからは出れん。」
「じゃあ入るのは出来そうね。」
「まあ、あんな所に入ろうとする奴はおらんからのう。そもそも出れんからわざわざ入ろうとする奴はおらんな。」
「そんな所に行こうとしている無謀な人がいるよね、ねぇ蘭ちゃん。」
「姉さんは私が必ず助ける!」
「蘭子、今度ばかりはダメじゃ。ワシが組織にいた時も脱け出そうとした奴はいたが、誰も出ておらん。」
「でもでも博士、私達は怪盗セイレーン。盗めないものはないよね。」
「盗むのは物ばかりじゃない。人、姉さんを組織刑務部から頂こうじゃない。」
いよいよセイレーン最大のミッションを開始する時だ。
「作戦はこうよ。刑務部から姉さんを救出、合流したら3人で統括部のリーダーの所に向かう。」
「統括部で刑事さんたちと合流して最終ミッションだね。」
「一応言っておくが、刑務部は教育部の一角にあるぞい。」
「姉さんのあの言い方からして、今の組織は博士がいた頃と同じようね。」
「じゃから、ああいう回りくどいこと言ったんじゃな。我々が行くのを知っていて。」
「姉さんは私が怪盗なの知ってるの。」
「最初は反対しとったが、お前の活躍を聞いて今では応援しとる。」
「じゃ、刑事さんに連絡するよ。」
「急に連絡するなんて、セイレーンどういうつもりよ。」
「百合子、怒るとシワ増えるよ…。」
「んなこと、どうでもいい!それより美貴、千歳に連絡した?」
「山吹さんもそろそろ来るよ。」
「お待たせしました、水島さん阿部さん。」
「千歳、爆弾の仕込みは?」
「バッチリOKです。」
「今回の相手、反政府組織ってマジヤバい奴らじゃないの。」
「警察内にも関わる人いるみたいだしね。」
「まあ、セイレーンもたまにはいいことするんだ。」
「百合子、怪盗さんお気に入りだもんね。」
「そっ、そんなっ、そんなことないもんねぇ。」
「阿部さん動揺し過ぎです。もろバレですよ。」
「あらあら、一課刑事さんと爆弾処理のお友達も一緒かしら。」
「来たわねセイレーン。」
「連絡した通り、私達が先行する。タイミングみて連絡するから本拠地よろしくね。」
「我々もあんな奴ら放っておけないんでね。」
「じゃあまた、刑事さん。」
「ここが教育部ね。」
「奥にあるのが刑務部だね。」
「姉さん大丈夫かな。」
「蘭ちゃんのお姉さんだもん、大丈夫だよ。」
「それじゃ、博士のトレース結果を元に移動するわよ。」
中は多くの部屋がある。
「牢獄はこの先だね。」
入口の警備員を眠らせ牢屋内に入る。
「誰?警備員じゃないわね。」
「瑠璃姉さん。」
「蘭子、随分成長したみたいね。」
「瑠璃さん、初めまして。早乙女…。」
「千鶴ちゃんよね。蘭子が世話になってるみたいね。」
「いやいや、私の方が蘭ちゃんに面倒というか…。」
「そんなことより早く出ましょう。」
「ここって脱出不可能とか博士言ってましたけど。」
「博士もいい加減ね。こんな牢屋ザルじゃない。」
「この後、刑事さんたちと合流して統括部だよね。」
いよいよ最終決着だ!
第7話(最終話) 予告
瑠璃と合流したセイレーン。統括部のリーダーと対峙する。ラストミッションはどうなる?
次回 「史上最大の怪盗劇 後編」
長谷川姉妹感動の再会!
いよいよ次回が最終回かぁ。
ラストまで目が離せない…かも。
ではまた。




