第2話 月光に消える魔のデータ。
登場人物紹介
早乙女千鶴 怪盗セイレーン、バディ蘭子。
長谷川蘭子 怪盗セイレーン、バディ千鶴。
西園寺博士 怪盗道具の開発者。
水島美貴 警視庁捜査一課刑事。
阿部百合子 警視庁捜査一課刑事。
*登場する全ての名称はフィクションです。
丸山邸に潜入しようとした怪盗セイレーンであったが、刑事のバディ(の1人?)に阻まれ撤退することに…
セイレーンのアジトにて。
「あのさ、蘭子ちゃん。」
「千鶴、分かるけどさぁ…。」
「まあまあ、警視庁のそれも一課の刑事が来たならしゃあないじゃろ。」
「でも、バディの片割れ天然ぽくね。」
「怒られてたしね…。」
「刑事の1人は厄介だけど、もう1人はポンコツみたいだし、何かイケそう。」
「あの人刑事だよねぇ…。」
一方一課では。
「百合子、マジ怪盗出たね。」
「美貴、オバケじゃないんだから、出たとか言わない。」
「また来そうだね。」
「そりゃ来るでしょ。目的果たしてないし…。」
「じゃあ、張り込みだね。」
「今度はきっちりやってよね。」
西園寺博士が新兵器を作った。
「よっしゃ、出来たぞい。」
「なになに、博士これ?」
「瞬間移動出来る装置じゃな。」
「変装して通り抜けるより、一気に突破する感じね。」
「壁にぶつかったりして…。」
「それじゃコントよね。」
「そんなアホな装置作る訳なかろう。きちんと指定した場所に行くわい。」
「冗談よ、博士。今までの機械見れば分かるわよ。」
「博士ってスゴいんだね。」
「まっ、まあな。それより使い方説明するぞい。」
何か難しそうだな…。
丸山邸、夜。
「百合子、何で待機するの昼じゃなくて夜なの?」
「怪盗と言えば夜じゃない。真っ昼間から怪盗がウロウロしてたらおかしいわ。」
「眠くないのかなぁ。」
「バカなこと言ってないで、警戒しなさい。」
「蘭子ちゃん、昨日の刑事いるよ。」
「まずは屋敷に潜入よ。装置準備して。」
「オッケー、いつでも出来るよ。」
「じゃ、行きますか。」
装置を作動させ、屋敷の裏口に移動した。
「これ、博士がトレースした屋敷内の図面だね。」
「丸山がデータ保管するなら、事務スペースね。」
「ここの怪しい秘密部屋って何だろう。」
「どうせろくでもないことに使っているわよ。」
図面の事務スペースの位置に装置をセットする。
「丸山いるかな?」
「いようがいまいがやるしかないわね。」
「じゃ、行きますか。」
「ここが事務室だね。」
「闇金データは恐らくUSBメモリーにあるわ。」
「パソコン内は大丈夫かな?」
「丸山は用心深いわ。ハッキングの可能性があるパソコン内にはデータ残さないでしょうね。」
「何か、いかにもな金庫あるよ。」
「フェイクの可能性もあるけど、一応開けてみるわね。」
蘭子ちゃん、手際いいな。
金庫あっさり開いたよ。
「まさか、こんな所には無いわよね。」
「蘭子ちゃん、このUSBかな?」
「えっ?うそでしょ。丸山バカなの?これじゃ取って下さいと言わんばかりじゃないの。」
「なんか天然さん多いね。」
「一応中身チェックするか…。」
データ解析する。間違いなく闇金データだ。
「こんなもんなのね。」
「博士にデータ転送したよ。」
「じゃ、撤収だね。」
「そう言う訳にはいかないのよね、怪盗さん。」
「あらあら、一課の刑事さん。流石ね。」
「百合子、あの2人捕まえればいいんだね。」
「ポンコツ刑事に捕まるセイレーンじゃないよ。」
「ぽっ、ポンコツ…。百合子ってポンコツなの…。」
「いやいや、美貴!アンタがポンコツって言われてんの!」
「へっ?私ってポンコツだったんだ…。」
今のうちだ。素早く事務室を出る。
「蘭ちゃん、屋敷脱出だね。」
「何であの人刑事になったんだろ。まっいいか。」
屋敷の外に出た。月明かりがキレイだ。
「今夜満月だね。」
「無事任務完了だ…って刑事さん?!」
「そう簡単には逃がさないわよ。」
「ゆっ、百合子足早いよ…、待ってよ…。」
「あなた、いや百合子刑事、何でバディがあんなのなの?」
「美貴は大切なバディなの。」
「なるほどねぇ。」
「百合子さん。あなたが守りたい、このUSBメモリーだけど…。」
「早く返しなさいよ。」
千鶴と蘭子は顔を見合わせる。
USBメモリーを空に投げ…、そして破壊した。
「あっ、メモリーが...。」
「何で壊すのよ…。」
刑事2人はがっくりとたたずむ。
「じゃあね、刑事さん。」
「まったねーー!」
怪盗セイレーンは立ち去った…。
数日後…。
ニュースで丸山の悪事が話題となった。
闇金を始め、違法取引に関してもリークしたからだ。
「まあ、丸山もこれで終わりかな。」
「あの刑事、この件捜査すんのかな。」
「今回の依頼主から報酬入ったぞい。」
えっ、結構な金額じゃない?
「博士、凄いわね。」
「まあ、色々困っていたんじゃろ。」
「さて、仕事も終わったし、推し活でもしようかな。」
「ちょっと千鶴、終わりじゃないわよ。」
へっ?何かまだあったっけ?
「データ盗んだけど、まだ何かあるの?」
「丸山の件は終了だけど、依頼が無くなった訳じゃないわよ。」
依頼どんだけあるのよ…。
「まあ、世の中困っとる者が多いってことじゃな。」
「はいはい、分かりました。で、次の依頼って何よ。」
「この試験管を盗むんじゃよ。」
「理科実験みたいなやつ?」
「もっとヤバいやつじゃよ。極秘研究しとるもんじゃな。」
「細菌兵器の培養サンプルね。」
「狙いはサンプル及び研究報告データじゃ。」
「何か高額報酬のニオイがする...。」
第3話 予告
研究所からサンプルとデータを盗ることは出来るか?!立ち塞がる刑事バディ。
次回 「一触即発!アブないブツ?!」
怪盗チーム、まずは1勝?!
次なるターゲットに向け作戦開始ですな。
それでは次回また。




