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蒼月のルナ  作者: くろね
4/18

4 普通にピンチです②

「このままじゃ……やられる……!」


必死に体を動かそうとするが、まるで鉛のように重く、指一本すら動かせない。目の前の女性が、不気味な笑みを浮かべながら、ゆっくりと近づいてくる。


「安心して、すぐに終わるわ……」


彼女がそう囁いた瞬間、俺の視界が暗くなり始めた。まるで意識が遠のいていくような感覚に陥る。冷たい恐怖が背筋を駆け抜け、全身が硬直する。


「これで、終わりか……」


もう逃げられない。自分の無力さを噛み締めながら、絶望が心を支配しようとしたその時だった——


「そこまでよ……!」


突然、耳に響く声。目の前の女性が驚いたように動きを止めた。そして、俺の視界に、またあの少女が飛び込んできた。まるで月の光を背負って現れたかのように、彼女は俺と女性の間に立ちはだかった。


「これ以上、好きにはさせないわ」


少女の声には怒りが滲んでいる。昼間見たあの不思議な雰囲気とは違い、彼女は完全に戦闘態勢に入っているようだった。


「……また私の邪魔をするのね、蒼月のルナ」


女性は冷たい目をこちらに向けたまま、感情をほとんど感じさせない声で呟いた。その声には無機質な冷たさがあり、どこか無関心さえ感じさせる。


「蒼月の……ルナ?」


俺はその名前を聞いた瞬間、彼女の異名が頭に刻まれた。彼女がただの少女ではないことを示すその名前が、今、ここで明らかになったのだ。


「そいつに手を出すなら、覚悟しなさい」


ルナと呼ばれた少女の言葉には確固たる決意が感じられた。俺はその背中を見ながら、再び希望が芽生えるのを感じた。


「こいつが……助けてくれるのか?」


そう思った瞬間、少女の周りに奇妙な空気が漂い始めた。何かが変わる。再び、俺は彼女がただの少女ではないことを確信した。


二人の間に、緊迫した空気が漂い、戦いの幕が今、開けようとしていた。



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