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久々のお出かけ

 働きたくないでござる。


 ござるがそうも言ってられないらしい。ガッデム。


 文句を言ってても始まらないので諦めて働きます。


 というわけで計画を考えよう。


 案1、黒騎士を全員避難させる。

 ん、万事解決。

 サイズタイド? 知ったことかね?


「他に手はないのかしら? なければ仕方ないけど……サイズタイドを見捨てる上に、一時しのぎにしかならないわよ?」


 まあ、そうなったらヤコウが聖教国で必要数量産されるだけか。

 はい。もうちょっと考えます。


 案2、ヤコウオリジナル皆殺し。

 そうすれば向こうの攻略の手はなくなる。


「何人いるのかしら?」 


 確かに……というか俺もそんなことやりたくない。

 どれだけいるか解らんし、探すのも大変だし。


 案3、聖人皆殺し。

 じゃあヤコウオリジナルにそもそも指示させなきゃいいでしょ。


「聖教国が暴走しないかしら?」


 するだろうね。

 で、仮に全軍で攻めてきたら? 今まで山田の話に乗ってた俺の苦労はなんだったんだ? って話だ。


 案4、鬼堂さんにとどめを刺す

 ウチを攻める理由自体を潰せば終了。


「殺人を推奨する気はないけど……うん」


 まあ、今だって死んでるようなもんだしね。


 凍った遺体に穴開けてくるだけ。

 案4が一番罪悪感がなさそうだ。

 方針が決まったところで、


「それで、鬼堂さんの冷凍装置ってどっちにあるのかしらね?」


 そこなんだよね。

 “どこ”か、じゃなくて“どっち”か。

 

 最優先で守るべきものを放置はしてないだろうから、聖教国の領のどこか。

 候補は西端にあったというから日記に記載された場所。

 もしくは聖都。


 新人類使って鬼堂の為の組織を作っていたなら、当然その頭に鬼堂を据えるはずだ。

 聖人達が聖人なんて半端な職業名乗ってるのも、鬼堂を王座に座らせる為だろう。

 

 冷凍睡眠ならクールな宅急便で移設は可能なはず。

 目覚めた後にジャジャーンと王様デビューするなら聖都だし、さすがにビリオンは鬼堂のいるところを守るだろう。


 近いのも聖都だし、こっちから攻めるとしよう。

 となると鬼堂はどこに居るのか。


 領主の屋敷だよな、やっぱり。うーん。


「ねえ。鬼堂さんを直接じゃなくても良いんじゃないかしら? それって忍び込むってことでしょう? そんな危険な真似して欲しくないわ」


 ……スズカママン。

 バブーって良いながら胸に顔を埋めたい。


 確かにそうだね。出来るからってやる必要ないよね。


 冷凍睡眠が稼働していると言うことは、発電システムがあると言うことで。

 まさかソーラーなんて不安定なもんで動かしちゃいないだろう。


「スィン。前時代の地図から聖教国の聖都に一番近い発電所の位置座標を割り出してくれ。出来たら俺に送信を頼む」

『はい、マスター』

「それと聖都の様子をリアルタイムで確認したい。トリィの視界をドランの受信機で受信できるか?」

『可能です。すぐに対応します』

「結構。トリィ隊はドランと共に発進。俺が発電所を破壊後の聖教国の様子をモニターさせてくれ」

『はい、マスター』


 はぁ。

 考えてみればエイガ君達をタイガに送り届けて以来だよなぁ、ウチの敷地出るの。

 ダリィ~。

 

 いや、行くけどね。 


 引き籠もりだって全く外出ないで生きてはいけないのさ。

 少なくともコンビニくらい行くんだから。


 さて、ハンカチとティッシュは持った。

 ネクタイは要らないね、ってことで 


「いってきまーす」

「いってらっしゃい、トキ」




◇◆◇◆◇


 久しぶりの愛機ドラン。

 たまには動かしてやらんとよくないよね。


 スィンの整備のたまものだ。

 起動スイッチを押し込んだドランの起動音には一切の不安がない。


「ピー」


 おっと、今日は頼むぞ、トリィ。

 ああ、途中までは一緒に空中旅行だ。


 ドランに乗り込み、プロペラ飛行で上昇し、少しだけ夜空を楽しむ。


 ステルス機能はオン。


 姿を晒して聖教国にドランが現われればどうなるかは、過去のフットハンドルが教えてくれる。

 皆逃げだし、壁の外で野獣たちにパックンチョだ。

 間接的にとはいえ無駄に大量殺人犯になる気はない。


 静かに一撃で沈める。


「キビツ。いっきまーす」


 ゴメン。今のは単に言いたかっただけ。


 ジェットエンジンに火をともし加速するドランのGに身を委ね、1時間もない短い空中飛行を楽しむ。

 気がつけば目的地だ。


 さて、お仕事は迅速に、かつ正確に。


 電磁加速砲スタンバイ


「そうだ、京都で逝こう」

 

 ---発射!!


 放たれた弾丸は、その豪速故に空気すら破裂させながら、視認も許さず大地を穿った。


「トリィの視点映像を転送開始---受信確認」


 さて、どうなっただろうか?


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