超絶美少女な君が幼馴染…??
『お〜い、久しぶりに幼馴染が帰ってきたよ〜。ドアを開けて〜!!』
インターホンから鈴の音が鳴ったような可愛らしい声が聞こえてきた。
……やっぱりるいは相変わらずだな。
俺の名前は海。21歳の大学生で田舎の家で一人暮らしをしている。
幼馴染のるいは上京したきり会ってない幼馴染で、久しぶりに俺の家に来てくれたんだよな。
………でもこんなに可愛い声してたっけ…?
るいは高校時代男なのに身長が小さく華奢で女の子のような容姿で声も普通の男よりは高かったが、まだ男だとは分かったのに…インターホンから聞こえた声は完全に女の子の声だが…
いや、元からこんな声だったっけ…もう3年会ってないからもしかしたら俺の記憶が間違ってたかもしれないな。
るいをいつまでも外に待たせているのは申し訳ないのですぐに玄関に向かった。
「速く開けて〜!外暑いんだよ〜…」
外からドア越しにるいの声が聞こえてきた。
今は8月で外は30℃を超えているから速く家に入れないと……
「分かったって。今開けるから!」
そう言って俺は玄関のドアを開けた。
「すまんすまん…早速中にはい……っ…!?!?」
……俺は今見ている光景の意味が分からず、ドアを開いたまま固まってしまった…
それもしょうがない。男の幼馴染だと思って開けたら外には超絶美少女が立っていたのだ。
漆黒に染まったなめらかで艶がある長い髪に、目が合うと吸い込まれそうになるほど透明感ある水晶のような瞳、小さくとても整った鼻に、みずみずしく苺のように赤い唇でとてつもなく可愛い顔をしている。
胸は無いもののくびれた腰に小さい身長は俺の庇護欲を掻き立て、着ている白いワンピースはもう言葉に表せないくらい似合っている…
……この美少女は一体誰なんだ…!?!?
「ん…??あっ…そっか、海はこの格好を見るのは初めてだもんね。私は海の幼馴染のるいだよ!…どう?この格好驚いた…??」
「……はっ…??」
その言葉を聞きさらに俺の脳はショートを起こす。……この美少女がるい…??るいは確かに可愛かったが男だぞ…?こんな美少女じゃなかったはずで…
「…信じられないのは分かるけど本当にるいなの。私、あっちでは女装をして女の子で過ごしてるんだ!」
「………取り敢えず中に入って……」
俺はショートした脳で一旦落ち着くために美少女を家の中に入れた…
―――――――――――
「落ち着いた…?」
「……あぁ…」
俺はようやくこの美少女が幼馴染のるいだと受け入れることが出来た。幼馴染が突然女装をして美少女になって帰ってくるイレギュラーな状態にも対応出来るこの脳に感謝感謝だ。
…俺はもう一回るいの姿をじっくりと見る。
………やっぱり超絶美少女だ。ヤバイカワイイ。
見てるだけで下半身が反応しそうになるくらいカワイイ。というかもう反応してる。
これがただの美少女ならまだしも幼馴染で性別男ならよりまずいんだけど。
いや…今は女として生きてるんだっけ…でも普通にまずい。
「あっ…これあげるね。どら焼き」
「おう、ありがとう…」
俺はるいに下半身が反応してるのをバレないようにどら焼きが入った袋を手に取りキッチンまで持っていった。
ふぅ…ミッション成功だぜ………なんか飲み物でも出すか。
「コーヒー飲むか??」
「うん、飲む〜」
俺はコーヒーを淹れ始めて棚にあるお菓子も用意する。るいは確かスナック菓子が好きだったよな。ならポテチでも持ってくか。
コーヒーも二人分淹れ終わったのでポテチを持ってリビングのテーブルに置く。
「あ、これ観たかった映画だ。ね、これ観ようよ」
そう言ってるいはテーブルに置いてあったスクールラブコメディのアニメ映画のDVDを手に持った。……わざわざ都会から田舎の俺の家まで来て映画を観るのか…??…まぁいいか。るいっぽいしな。
「おういいぞ。昔から映画好きなところは変わらないな」
「かっこいいと言われるためにVtuber事務所に応募をしたら、何故か女性Vtuberをやることに…!?〜演じていたら現実でも影響が出始めてメス堕ちがどんどん進行していきます〜」
という小説も投稿していますので興味がある方は読んでみてほしいです。
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