↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バンド  作者: こくぼなり
一章
PR
27/60

好物に祟りなし

 私の願いが神様に通じたのか今日は、緑が学校に来た。とりあえず青藍の気分も晴れるだろう。

 それにしても今日から、テストとは憂鬱だ。全く勉強してないわけでもないけれど、点数はそれほど取れなさそうだ。

 いつもそうだ。どれだけ勉強しても、上位4分の1以上には入れない。

 逆に勉強しなければ半分より下になってしまう。今回のテストは…いつも通りだろう。

 半分より少し上。学年のなかで、中の上ぐらいだ。

 一時間目の公民、二時間目の現代文Bはそこそこ取れたが、三時間目の化学基礎で半分くらい点数を落としてしまった。

 放課後の教室で落ち込みながら、帰る準備をしていると、廊下から誰かに呼ばれた。

「紫織ちゃん」

 消え入りそうな声で、呼んでいるのは青藍だった。

「おぉ!青藍!どうした?」

「ちょっと話あるんだけど…」

 今日の青藍は、昨日より顔色が悪かった。今日は緑が来たはずだから、げんきになっているとおもったのに。

「じゃあ一緒帰ろうか」

「うん…」


 いつもより自転車のスピードを速くして家に帰る。結局青藍からの話は、緑のことだった。

 要約すると、緑の様子がおかしかった。なんとなくそう感じたからなんとも言えない。

 そんなことを言われても、私はどうもできない。

 しまいには、自殺するかもしれない、私たちと縁を切るかもしれない、と言ってきだか正直どうでもいいことだ。

 青藍は、私のことを神とでも勘違いしているのだろか。人の心を変えることなんて、できるわけがない。

 家から少し遠い浜辺に、自転車を止めて考える。「クソインキャ、クソインキャ。面倒な相談しやがって」と言いながら海に石を投げる。

 考えても考えてもいい案が出ない。何を考えればいいのか分からなくなったので家に向かって自転車を全力疾走させた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。