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バンド  作者: こくぼなり
一章
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1/60

始まり

初投稿です!初めてなので分かりにくいところがあるかも知れませんがよろしくお願いします!

「私バンド辞めるから…」

 乾いた目線は私を捉えなかった。視界がぼやけていく。思考が落ちていく。青藍の悪い予感は見事的中してしまった。




「ダカダン、ダカダンダ、ダ、ダ、ダン」全身を震わせるドラムの音がスタジオにひとりでに響く。

「今日も調子いいね青藍!」

 友黄が跳ねるような声で青藍を褒める。少し間が空き一瞬だけこちらに目を向ける。

「今日それぞれできなかったところは次までに練習しとくように!」

 紫織が総括をしてみんなが片付けを始める。ベースをケースに入れながら今日のミスを数える。1、2、3…14、15全部で17回もミスをしていた。

 他の人は多くても5、6回なのに私だけ二桁もミスをしてしまう。

  バンドを始めた時はみんなと同じレベルでやれていた。しかし私だけ上達が遅かった。みんなは「少しづつ出来るようになるよ」や「落ち着いてがんばろ」と優しい言葉をかけてくれた。

 「劣っている」そう自覚し始めたのは初めて一年半のことだ。

「緑一緒に帰ろ」

 赤華が入り口に立っていた。

連載していきます!次も読んでね!

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