3
星船が月をかわして——ようやく地球が見えた!
「Возвращающийся(ヴォズヴラシチャユシチー)」の舷窓の外に、青と緑が入り混じったあの球体が、墨色の虚空に静かに浮かんでいた。惑星の縁に沿ってかすかな弧状の光がにじんでいる——まるで母がまぶたを閉じるとき、わずかに漏れるあの優しい光のように。
操縦室は静まり返り、生命維持装置の低い唸りだけが聞こえていた。フェンは喉仏をごくりと動かし、爪をシートの肘掛けに食い込ませた。スージーの涙は無言で操作パネルに落ち、小さな暗い染みを広げている。ディーンは雲層をじっと見つめたまま、涙が頬を伝って口元に達しても気づかなかった。
船内での6年、地球時間では50年(宇宙とブラックホールの影響による)……自分の家族がまだいるとは限らない。それでも、戻る場所があるということだけは確かだった。
だが、先ほど月面に着陸したとき、あの「帰ってきた」という確信は、すでに一つの裂け目を抱えていた。
通信チャンネルからはザーザーというノイズが聞こえるだけだ。歓迎のメッセージも、誘導灯も、自動応答システムすら完全に沈黙している。本来なら稼働しているはずの中継局は灯りを消し、ソーラーパネルは微小隕石で蜂の巣のように穴だらけだった。足跡も、車輪の跡も、さらには先人が残した旗竿さえも見当たらない——風化したか、あるいは意図的に撤去されたのだ。
「もう一度、地球に呼びかけてみよう。」
フェンは周波数を調整した。公共チャンネル、緊急チャンネル、民間帯域、軍用帯域……どのチャンネルも、まるで石を海に投げ込んだようだった。ラジオ放送の雑音も、航法ビーコンのパルスも、モールス信号の一滴すら聞こえない。電磁スペクトルはからっきしに静かで、その静けさが背筋を凍らせた。
「装置が故障しているか、それとも……」スージーは鼻をすする。声はまだ泣き声を帯びていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
着陸した!降着装置が地面に触れたときの鈍い音が、静寂の中で何倍にも増幅され、棺の蓋が閉まる反響のように響いた。
貨物ハッチがゆっくりと開き、熱風が土ぼこりの匂いを伴って流れ込んできた——この匂いは記憶の中の地球のものではなかった。まるで長年誰も世話をしていない古い家のようだ。乾燥し、朽ち果て、風さえも動くのが面倒くさそうだ。
フェンが最初にタラップを飛び降りた。
立ち止まって三秒間ぼんやりとした後、低い声で言った。「ここが……空港だ。」
そう、本来ここは空港であるはずの場所だった。
滑走路はまだあったが、亀の甲羅のようにひび割れ、その隙間からは枯れた雑草が生えていた。管制塔は下半分だけの骨組みが残り、鉄筋がねじれて空に向かって突き出している——骨折して外に飛び出した骨の断端のように。ターミナルビルのガラスカーテンウォールはすでに砕け散り、コンクリートの支柱だけがぽつんと立っていた。そこには見知らぬ暗色のつる植物が絡みついている。
「きれいに撤去されてるね。」スージーが後ろから続く。声はほとんど聞こえないほど小さかった。「使えるものは全部持っていかれたんだ……」
ディーンはしゃがみ込み、指で地面をこすった。指先には灰褐色の粉末がついた。
「風で飛ばされたんだ。誰も掃除してない、少なくとも十年以上は整備されてない。」フェンは周囲を見渡した。「クレーターもない、放射線の痕跡もない、血痕もない。どちらかというと……秩序だった撤退のようだ。」
スージーは自分のブーツの先を見下ろし、ディーンは遠くの灰色がかった地平線に目をやった。かつてそびえ立っていた高層ビルの輪郭はまだかすかに残っているが、まるで古いガーゼをかぶせたようにぼやけて色あせていた。
「市街地だ。空港から市中心部までは十五キロ。あの高速道路に沿って行けば着く。行こう。」
三人は非常用バックパックを背負い、倒れたフェンスを乗り越えて、かつて車が行き交っていたあの道路に足を踏み入れた。
アスファルトは凸凹で、何もなかった。ホラー映画にありがちな車両の残骸さえもなかった。
三人は並んで歩いた。足音が広々とした空間でひときわ異様に響いた。
十分ほど歩いたが、誰も口を開かなかった。最初のうちはその沈黙はまだ自然だった——周囲を観察し、未知の危険に警戒しているのだ。しかし次第に、その沈黙は重くなっていった。まるで背中に鉛の板を乗せられたかのように。
「ねえ……この草って、元々あった種類なのかな、それとも後から生えてきたのかな?」
「生物の授業なんてとっくに先生に返したよ。」
「まあね。でも色はけっこう緑だし、汚染されてるようには見えないけど……」
また気まずい沈黙が流れた。風が路肩のビニール袋を舞い上げ、ひと回りして溝に落ちた。
「そういえば……船に乗ってるあの六年間、ずっと帰ったら熱々のラーメンを食べたいと思ってたんだ。母さんの作るやつ、ネギと卵とランチョンミートがちょっと入ってて……」
フェンは言葉を止めた。地球ではもう五十年が経過していることを思い出したからだ。
母がまだ生きているなら、もうすぐ百歳だ。彼は唾を飲み込み、それ以上は言わなかった。
「僕はアイスクリームが食べたいな。子どもの頃のあの古い冷凍ケースに入ってたやつ、紙カップに入ってて、上にあずきが一粒のってるやつ。」
また誰も答えなかった。誰の目にも、この空は白っぽく輝いて異様に明るく、まともな雲さえ浮かんでいないことがわかっていたからだ。
雨はおろか、風さえも乾いていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
高速道路の終点、本来なら市街地入口にあるはずのあの立体交差点は、数本の橋脚を残すのみだった。それらはすべて倒れており、断面は不自然なほど平らで、まるで巨大な刃で根元から切り落とされたかのようだった。
ディーンがさらに先へ進むと、また似たような跡を見つけた。もっと大きく、輪郭の中にはタイルの半分が残っていた——タイルは地面と同じ高さで切断され、断面はガラスのように滑らかだった。さらに先へ進むと、次から次へと現れた。正方形、長方形、L字形——整然と並んで、かつて街区だった土地に刻まれていた。まるで巨大なハンコを土に押し込んだかのように。
砕けたレンガも、瓦礫も、鉄筋も、何もなかった。すべての建物が取り去られ、かつて建っていた場所だけが残されていた——色あせた写真のネガのようにくっきりと。
フェンは立ち上がって見渡した。足元から地平線まで、見渡す限りすべてがこうした「跡」だった。道路のグリッドはまだ残り、街路樹の位置もまだわかる——いくつかの木はまだ生きていて、空っぽの跡の端で斜めに生えていた——しかし建物そのものは、一棟も残っていなかった。都市全体が剥がされ、二次元の平面図だけが残されていた。
「戦争じゃありえない。」ディーンがつぶやいた。「戦争なら——」
「……あれは何?」
それらのものは、最初は墓標か何かのランドマークだと思われた。しかし近づいてみると、それぞれの盛り上がりが観音像であることがわかった。
まったく規則性なく点在していた。かつて店先だったと思われる場所に立っているものもあれば、畑のあぜ道に半分埋まっているものもあり、道路の真ん中にどんと置かれ、台座がアスファルトのひび割れを押しつぶしているものもあった。
大きさはまちまちで——一番小さいものは手のひらほどの高さしかなく、一番大きいものは二階建てのビルのように高く、遠くから見ると廃墟と化したトウモロコシ畑にしゃがみ込む巨大な人影のように見えた。
材質も実に多様で、見ているだけで背筋が寒くなった。
最も一般的なのは磁器で、釉薬が剥がれて灰白色の素地が露出し、表情は風雨でぼやけてしまっていたが、うつむいたまぶたとほほえんだ口元がかすかにわかる——フェンが子どもの頃に祖母の家で見たあの像とまったく同じだった。
玉も少なくなかった。翠色や乳白色で、灰色がかった光の下で冷たく潤んだ輝きを放ち、台座には複雑な蓮華文様が彫られていたが、すでに割れているものもあり、断面は鋭かった。
陶土、木彫り、青銅鋳造、鉄造、石彫り……さらにはプラスチックで型取りされたものまであった。表面の焼き付け塗装が膨らみ、下の黄ばんだ樹脂が露出しており、縁日で五百円で売っている土産物のように安っぽかった。
しかし、本当に背筋が凍る思いをさせたのは、それらの異様なものたちだった。
スージーが最初に見つけたのは、路地の入り口の廃墟の跡のそばに立っていたものだった。
人の腰ほどの高さで、全体が不均一な灰褐色の質感を呈し、表面には細かい穴と縦方向の繊維模様があった——まるで磨かれた骨のような。
彼女が近づいてよく見ると、その観音の顔——眉と目は二枚の黒曜石がはめ込まれ、唇は横に切った貝殻の弧線であり、頭部、胴体、蓮台はすべて大小さまざまな骨片で組み立てられていた。関節部分は金属線で巻き付けられ、いくつかの骨片にはまだ濃い茶褐色の斑点が残っていた。
「人骨だ。大腿骨、肋骨、頭蓋骨……きれいに組み立てられてる、まるで工芸品みたいに。」
フェンはスージーの腕を掴み、その像から引き離した。
しかし角を曲がると、さらに多くの像が視界に飛び込んできた。
ディーンはしゃがみ込み、枯れた雑草の束の横から小さな像を拾い上げた。
手のひら大で、持った感じはひどく軽い——磁器でも玉でも木でもない。
3Dプリント素材だ。
ひっくり返すと、台座に細密な模様が一周している。近づいてよく見ると、それは微細に刻まれた経文で、文字はハエの頭のように小さく整然と並び、台座を三周している。
経文の末尾には、数字の刻印があった。EN2020.07.13——コンピューターが太陽暦と照合したところ、わずか5年前のことだった。
「五年前……五年前までここには人がいた。3Dプリンターを動かせて、経文を刻めて、こんなものを造って道路の端に置ける人が。」彼の指の関節は白くなり、突然腕を振り上げて、その小さな像をひび割れたアスファルトに叩きつけようとした。
「ディーン!」
フェンの声は大きくはなかったが、鉄の棒が横から差し込まれたようだった。彼はすでに大股で駆け寄り、右手でディーンの手首をしっかりと支えていた。指先が脈拍の上に当たっていて、加減が絶妙だった——痛くはないが、力が抜けていた。
「投げるな。」
ディーンは彼を睨みつけ、目尻が少し赤くなっていた。「日付を見たんだぞ、フェン。五年前まで彼らはここにいた。五年前までここには文明があったんだ。人が像を造り、電気があった——俺たちは船で六年を過ごし、彼らは地球であと四十四年生き延びた。それなのに?何の音もなく全部消えた。ただ、しゃべらない泥の塊だけを残して。言ってみろ、これを残してどうしろって言うんだ?」
フェンは手を離さなかった。彼は小さな像を見下ろした——3Dプリントの積層痕ははっきりと見え、プラスチック素材は少し黄ばんでいたが、観音の顔立ちは依然として柔和で、うつむいたまぶたとわずかに上がった口元は、祖母の家のあの磁器の像と七分ほど似ていた。
彼は再びディーンを見上げた。その目は舷窓の外の墨色の虚空のように静かだった。
「思い出と希望だ。」
ディーンは言葉を失い、長い沈黙の後、
小さな像をそっと元の場所に戻した——台座を突き出た木の根の上に載せて、きちんと正しく、まるで誰かが改めて供えたかのように。
「行こう、中心部へ。もしかしたら……もしかしたら彼らは何か別のものを残しているかもしれない。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
彼らは半ば崩れたコミュニティセンターの地下室で、その端末を見つけた。
画面はクモの巣状にひび割れていたが、ハードディスクは奇跡的に無事だった。
スージーは船から持ち込んだポータブル電源を接続し、十七分かけてようやくシステムを立ち上げた。
画面にファイルの一覧が表示され、日付順に並んでいた。最後のファイルの日付はEN2023.11.02——地球時間で、船が帰還する約二年前のことだった。
フェンは最初のファイルを開いた。
画面が明るくなった。
若い女性のアナウンサーが明るいスタジオに座り、背後にはカラフルな字幕が流れ、BGMは春節の夜会のような軽快なものだった。
「……この『観音ブーム』は沿岸部から内陸部へと広がり、各地で市民が自主的に造像活動を組織しています。材質は磁器、玉、木、銅に加え、3Dプリンティングや廃材リサイクルによる革新的な形態も見られます。統計によると、全国で新たに設置された観音像は二億体を超え、一家庭あたり平均七体を所有しています。社会学者は、これはポストテクノロジー時代における人々の精神的拠り所への回帰を示す積極的な兆候だと指摘しています……」
画面はある小さな都市の広場に切り替わった。何万人もの人々が、さまざまな材料を仮設の作業小屋に運び込んでいる。ある者は「造像積徳、観音護佑」と書かれたプラカードを掲げていた。
カメラが寄ると、汗だくの老人がマイクに向かって興奮して叫んでいた。「昔は神様や仏様にお参りするのもこっそりだったけど、今は国が支援してくれる。俺たちはこれまでの分を取り戻さなきゃならねえ!」
スージーが一時停止ボタンを押した。
三人は誰も口を開かなかった。ディーンは顔をそらし、フェンは画面の隅で絶えずスクロールする字幕を見つめていた——「造像ブームは加熱の一途をたどり、関連産業は雇用を創出……」——そして次のファイルを開いた。
二番目のニュースにはタイトルもBGMもなかった。
画面は薄暗い会議室だった。中年の男性が机の前に座り、机の上は書類で埋め尽くされていた。彼の目の下のくまは深く、声は嗄れていた。
「……過去五年間、造像に使用された陶土の消費量は、過去百年分の総和を超えました。銅、鉄、木材などの戦略備蓄は警戒ラインを下回っています。さらに深刻なのは、大量の像が完成後に道路や野原に無秩序に投棄され、『菩薩は壊してはならない』という民間信仰のためにリサイクルを敬遠する風潮が広がり、資源循環が完全に断たれたことです。食料生産地域では労働力が造像と輸送に転向したため、耕作面積は六割減少しました。昨年の冬、北方の十七都市で大規模な飢饉が発生しました……」
画面に統計グラフが次々と表示され、曲線は急激に下降していた。
最後のカットは、空っぽのスーパーマーケットの棚に固定された。数体のプラスチック製観音像がよろよろと隅に積まれ、隣には「無料お持ち帰り」というラベルが貼られていた。
フェンは指をタッチパッドの上に置いたまま、迷いながら最後のファイルを開いた。
それは老人の声だった。画面上には映像はなく、暗い灰色の静的ノイズだけがあった。カメラはずっと前に壊れてしまい、音声だけが残されたようだった。
「……また百体刻んだ。今日は町の西の十字路に運んで、二列に並べた。帰り道に足が痛くて動けなくなって、道端に座って三十分ほど休んだ。空は相変わらず灰色で、地面も乾いている。あの像たちはあそこに立っている。目を半分閉じて、口元をわずかに上げて、昔と同じだ。昔とは違う——昔はまだ誰かが参りに来たものだ。通りすがりに合掌するだけでも。今は鳥でさえあの辺りを飛ばない。」
録音から激しい咳が聞こえた。肺を吐き出しそうなほどの重い咳だった。
「うちの女房は死ぬ前に言ったんだ。『もう刻むんじゃないよ、いくら刻んでも無駄だ。観音様が本当にいるんなら、なんで雨を降らしてくれないんだ?』って。俺は何も答えなかった。彼女が死んだ夜、俺は最後の未完成の像を抱えて、庭に座って夜明けまで刻み続けた。刻み終わって、彼女の枕元に置いた。翌日、遺体を収容に来た人がその像も一緒に持っていった。『副葬品にすれば安泰が保証される』って言ってな。俺は後でまったく同じ像をもう一体刻んで、同じ場所に置いた。」
長い沈黙。背景には風が空洞を抜ける音だけが聞こえる。
「俺は今まで生きてきて、四千体以上刻んだ。人にやったものもあれば、盗まれたものもある。雨で砕けたものもあれば、俺がまた刻み直したものもある。でも、一体として霊験を現したものはいない。雨もなく、糧もなく、薬もなく、子供たちは一人また一人と去っていった。わからない——俺が足りなく刻んだのか?それとも誠意が足りないのか?それとも俺が刻む像が間違っているのか?もっと良い材料を使うべきなのか?もっと大きく刻むべきなのか?……明日、町の南の廃車置き場に行ってみよう。あそこにはまだ廃車が何台か残っているらしい。鉄板が使えるかもしれない……」
録音はそこでぷつりと途切れ、ファイルが終了した。
端末の画面が暗くなり、電源インジケーターだけが緑色の光を一定の間隔で点滅させていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
フェンが駆け出したとき、スージーが彼の名前を叫んだ。ディーンは手を上げかけて、また下ろした。
足音がひび割れたアスファルトを踏み、乾いた固い地面を踏み、道端に傾いたもの、土に半分埋まったもの、枯れ草の中に伏せたもの、それらすべての観音像を踏み越えていった。
どれだけ走ったかわからなかった。肺は乾いた土の匂いで満たされ、喉は砂を飲み込んだように焼けただれていた。彼はただ走っていた。頭の中は何もなく、あの老人の録音の最後の言葉だけがあった——
「明日、町の南の廃車置き場に行ってみよう。」
廃車置き場。
鉄板。
まだ刻む。
フェンは高台の上で立ち止まった。
自分がどこにいるのかわからなかった。もしかすると元市民広場かもしれないし、どこかの建物が丸ごと持ち去られた後にできた巨大な窪みかもしれない。
しかし彼には見えた。足元、周囲、見渡す限りのすべての地面が、観音だった。
大きなものは人の背丈を超え、小さなものは拳ほどの大きさ。磁器の白、玉の青、銅の緑、鉄の赤錆、木の灰黒、プラスチックの黄——びっしりと詰め込まれるように、立っているもの、倒れているもの、重なり合うもの、傾くもの、まるで墓標のない墓地のように、誰も見届け人のいない法会が終わった後に残されたすべての座席のように。
フェンの膝が崩れ、その場に跪いた。
額が硬い地面にぶつかった。鈍い音。土ぼこりが舞い上がり、彼の顔に降りかかった。
二度目の叩頭はもっと重かった。額の端が擦りむけ、血がにじみ出て、灰と混ざり合って暗褐色の小さな染みになった。
三度目、四度目、五度目——彼は数を数えるのをやめた。
次から次へと、どんどん速く、どんどん重くなっていった。
額が土に、砕けた磁器片に、青銅像の蓮台の縁に叩きつけられる。温かい液体が鼻筋を伝って垂れる——血か汗か区別がつかなかった。喉の奥からは押しつぶされたような鈍い音が漏れていた。あの録音の老人の咳のように、胸の一番奥から絞り出されるのに、歯の隙間で詰まって外に出ていかない。
フェンは自分が何を祈っているのかわからなかった。
あの人たちが戻ってくること?あの二億体の像が生き返ること?あの降らなかった雨が五十年分を補うこと?あの四千体以上を刻んだ老人が、たとえ同じ種族の声を一つでも聞けること?
わからなかった。
空は相変わらず灰色だったが、灰色の質が違っていた。
より重く、より厚く、まるで水をたっぷり吸った古い綿布が都市の上に押しつぶさっているかのようだった。
一滴の水が彼の眉間に落ち、鼻筋を伝って唇の隙間へと染み込んだ——しょっぱくて冷たかった。二滴目が彼の目の前の磁器の像の顔に落ち、うつむいたまぶたの端を伝い、鼻翼に沿って、わずかに上がった口元へと流れ、最後に蓮台に滴り落ちて、小さな暗い湿った染みを広げた。
雨。
どんどん激しくなる。
豆粒ほどの雨粒がすべての観音像に叩きつけられる——磁器のものは澄んだタタッという音、銅のものは鈍いドンという音、プラスチックのものはパチパチと軽くはじけ、玉のものは音もなく潤む。すべての像から水が流れ落ちる。水の粒がうつむいたまぶたから、含み笑いの口元から、合掌した手のひらから、蓮台の花弁の一つひとつの彫りの線から伝い落ち、細い銀色の筋となって、異なる材質、異なる時代、異なる技法で彫られたそれぞれの顔立ちを伝って流れ落ちる。
まるで幾千万もの観音菩薩が一斉に泣いているかのようだった。
雨は長く続いた。
やがて、地平線の灰色の筋がかすかなオレンジ色の光を帯び始めた——太陽ではない、ただ雨雲が薄くなって透けて見える暖かな色の層が、濡れた観音像の上に降り注ぎ、一尊一尊が湿った光を放ち、まるで再び開眼供養を施されたかのようだった。
フェンはゆっくりと体を起こした。
額の傷はすでに雨で薄まり、白く腫れ上がっていたが、彼の目は異様に輝いていた。
彼は目の前の、彼が叩頭したときに動かしてしまった磁器の像を見下ろした——祖母の家のあれとまったく同じもの、うつむいたまぶた、含み笑いの口元、釉薬の大半が剥がれて灰白色の素地が露出し、雨がその目の端の細い皺から流れ落ちている。静かに、一滴また一滴と。
彼は手を伸ばし、親指でその水滴の跡をそっと拭った。
そして立ち上がり、振り返って、スージーとディーンの方へと歩き始めた。
雨水が彼の足跡を瞬時に平らにならし、浅く消えゆく二列の窪みだけが残った。そして周囲の幾千万もの観音像の顔を伝って絶え間なく流れ落ちる水の痕とともに、どれほどの年を待っていたかわからない最初の雨の中に溶けていった。




