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春夏冬

作者: 野中 すず


(さむ)……」


 十月の朝、自宅の玄関を開けた大澤(おおさわ) (あおい)は呟いた。

 

 つい最近まで、たった十五分の徒歩通学でも汗がふきだし困っていたのが信じられない。


 ――いきなり冬じゃない。秋はどこ行ったの?


 そう不満を感じつつも葵は少し喜んでいる。

 二月生まれのせいか、葵は幼い頃から寒さよりも暑さに弱かった。十七才になった今でもそれは変わらず、猛暑の夏より極寒の冬の方がまだ楽に感じている。

 しかし、ここ数年の「秋がない」による気温の急激な変化。葵の身体はそれについていけず、去年もこの時期に風邪をひいて苦しんだ。


 今年は油断しないようにしよう。冬物、お母さん出してくれてたからちゃんと着ないと……。


 そのとき、何処かからカラスの鳴き声が聞こえた。

 葵がなんとなく空を見上げると淡い月が見える。


 葵はため息を()いた。まだ白く浮き上がるほどの寒さではない。






 昨日の夜、なんかすごくエロい夢みた気がする。どんなんだったっけ?



 最後までお読みくださりありがとうございます。


 御感想、評価(☆)頂けると嬉しいです。


 ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
私も体力ないから、葵さんの気持ちがめっちゃ分かる〜 日常のシーン、等身大の女の子の姿が見れて最高!!
秋、本当になくなっちゃいましたね。 どこいっちゃったんだろう……(´・ω・`) と思っていたら、作中でもなんかワープしていて「おっ」となりました笑。 ラスト2行の温度差がまた絶妙ですね。 葵ちゃん、風…
野中マジックさく裂ですね 時間にして十分程度でしょうか。作中に流れてるのは。 しかしてその十分の間に一つの物語を作った。 起承転結がちゃんと入ってる……すげい。 ぬけてる、 季節、時間、夢。 …
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