魔の森の主 ‐ 6
(「・ω・)「ガオー
「ねぇリッタ!」
僕は小さく笑いながら話のバトンを渡した
「詳しい理由は話すつもりはないのさ
元"案内人"だったボクが
神様と会ったり戦ったりするなんて、、驚きなのさ」
リッタが肩を竦めて笑う
「でも……
あの戦いのおかげで“存在”を認めてもらえたし
他の"ナニカ"にとっての職場改善にも
繋がったんだから意義ある戦いだったと思うのさ」
そして、優しく笑う。
「でもいまボクは、ここに"居る"のことができて
ちゃーんと幸せなのさ」
リッタの言葉にユズが嬉しそうに笑った
「それにしても……
神様と戦う前に急にユズが羊を大量に
“テイム”しだしたときは驚いたのさ
本当に正気を疑ったのさ
でも……あの羊さん達、強かったね……
神様も “羊の大群” と戦うなんて
想像してなかったと思うのさ」
「あー、あれは……
前の世界での"神様と戦う"イメージがね
“羊の体当たり”だったんだ
戦い方はちがうけどね!
ステータスを限界まで付与して属性魔法を重ねて…
"必中" "打撃" "刺突" "貫通" "連撃"
"俊敏" "高速" "衝撃" "損傷" "破壊"
"麻痺" "猛毒" "安眠" "不運" … …
思いつく限りのスキルを
全部盛った羊さん達だもんね!
神様も大変だったと思うよ」
少女は唖然としながら呟く
「……勝ってしまったんですか?」
「うん、勝ったよ!
ちゃんとリッタの存在を身体に叩き込んであげた」
「そして他の"案内人"たちにも
定期的な挨拶まわりをするようお願いしたのさ」
ユズは遠くを見るように続けた
「予期せぬ世界の移動で
リッタにとっては思わぬ旅の始まりだったけど……
今では穏やかな日々を楽しんでる
ジットも一緒に居てくれるしね!」
テーブルの上の菓子が空になる頃
ユズが改めて少女を見つめた
「――さて、僕たちの話はここまでだ
キミの物語に戻ろう
復讐という目的が変わっていないのなら……
“魔の森の主”を知ったキミは
何を引き換えに助力を願うんだい?」




