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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
カファルジドマ大帝国編 (最終章乙)

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大規模パーティで大帝国へ!

 島と大陸が合体なんて瞬間が見られるなんてな。

 とうとう俺の島とカファルジドマ大帝国は繋がった。いや、俺が無人島開発スキルで無理やり接合したという方が正しい。


 島は島ではなくなり、大陸の一部となったのだ。



「おぉ……このような奇跡を目の当たりにできるとは……」



 大帝国を前にして驚くルドミラ。みんなも戻ってきて外の様子を伺っていた。


「あの、ラスティ様」

「どうした、ストレルカ」

「シックザールという方は倒されたのですか?」

「スコルが倒した」

「ええ!? スコルさんが!?」


 ストレルカや他のみんなも驚いていた。まさか、スコルがシックザールを撃破するとは思わなかったのだろう。俺も同じ気持ちだ。

 ただ、死体を確認したわけではない。

 まだ生きている可能性もある。

 だが、その時は俺がトドメを刺す。今度こそ。


「これからどうするのだ、兄上」


 俺の服の袖を引っ張ってくるハヴァマールは、上目遣いで聞いてきた。


「もちろん、カファルジドマ大帝国へ乗り込む。そして……」

「そして?」

「ヘイムダル宰相と交渉する」

「交渉って……ヤツに飛ばされたのではないのか」


 それはそうなのだが、エドゥの母親らしいからな。つまり、きっと事情があったから俺たちを飛ばしたに違いない。それはエドゥのこれまでの行動や発言、今現在の視線からも理解できた。


「……」


 俺のことをずっと見つめているエドゥは、頼むから話し合いでお願いと訴えかけてきていた。そう視線を向けられると仕方ないな。



「今回は大人数で行動した方がいいんじゃないか」


 そう提案するのはテオドール。俺もそう思っていたところだった。



「ああ、そうだな。今回は固まっていく」



 かなりの大所帯になるが、バラバラよりはいい。

 もう散り散りになるのは御免だ。

 なので俺はみんなを連れていくことにした。ナハトやアイファも含めて。

 ただし、ムスペルさんとキリアンには島国ラルゴへ避難してもらう。


 なので俺は二人にそのことを説明した。



「――そうか。約束通りだな、ラスティ」

「居場所は聞いたから、キリアンの家族の方もエドゥが転送してくれる」

「ありがとう。助かる」


 そして、ムスペルさんも。


「私のことはお気になさらず。島国ラルゴという場所も楽しみです」

「そう言ってくれると助かるよ」


 さっそくエドゥに頼み、ワープポータルを展開してもらった。やはり、島ではなくなった途端に転移が可能になった。もう不自由はない。


 二人は転移の中へ飛び込み、島国ラルゴへ。


 まずはキリアンとムスペルさんの避難完了っと。



「行くのですね」

「今すぐにでも宰相に会わねば。スコル、また力を貸してくれ」

「はいっ。わたしも最後まで戦います」



 会って話して……シックザールのことも聞かねば。情報がいろいろ不足している。本当のことを。真実を話して欲しい。


 それともし、シックザールが生きているのなら……完全決着をつける。



 今回は、俺、スコル、ストレルカ、ハヴァマール、アルフレッド、ルドミラ、エドゥ、テオドール、ナハト、アイファ、コルキスの大所帯パーティで向かうことに。これほどの人数で動くのは初めてかもしれないな。



 ちなみに、島にいた騎士たちはとっくに逃げ出して、カファルジドマ大帝国へ帰ったらしい。そもそも、騎士たちはあの過酷なサバイバルで肉体的にも精神的にも参っており、直近では戦闘さえもままならない状況だった。

 なので、戦う気力もなかったというわけだ。

 そこへシックザールの乱入があったから余計に心が折れたことだろう。


 更に言えば俺の拠点があまりに強化されすぎて、誰も攻略できなくなっていた。難攻不落の最強拠点になってしまっていたのである。

 おかげで平和に過ごせて最高だったな。


 ――さて、いよいよ出発だ。


 今度こそカファルジドマ大帝国へ。いや、ヘイムダル宰相に全てを話してもらう。

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