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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
カファルジドマ大帝国編 (最終章乙)

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水着姿の乙女たちと禁断のオイル塗り

 小屋の扉をノックする音が響く。


「ラスティさん、もういいですよ~」


 この可愛い声はスコルだ。

 そうか、水着に着替え終わったのか……! 楽しみだなぁ。


 扉を開けると、そこには――。



「………………」



 とても可愛らしいビキニ姿のスコルがそこにはいた。な、なんて可憐! 黒のビキニとは……似合いすぎだろう。

 しかも、結構大胆というか――うん、似合っている。


 言わずもがな、顔はいつも最上級に可愛い。

 少し視線を落とすと、この世の男の全てを抹殺できる破壊力を持つ谷間。その威力は即死といっても過言ではない。


 そして、そのまま曲線美のくびれと美尻が――ぐッ、は……鼻血が。俺の鼻がもれなく決壊してしまう。

 大魔法に匹敵する火力を見せつけられ、俺は思わず片手で顔を覆った。



「あの、ラスティさん……?」

「…………か、可愛すぎて見れないんだ」



「か、かわ……っ! そ、そ、そうですかね……えへへ」



 スコルも顔を真っ赤にして照れていた。なんだか嬉しそうにしながらも、俺の手を引っ張った。


 俺はそのまま自作プールに誘われ、そこで更に刺激的な光景と邂逅(かいこう)するのであった。



(ぶ、ふぁああああああっ!?)



 ストレルカもビキニじゃないか! しかも、水色の上品なヤツ。なかなか面積が危ういのだが、すげぇ似合っている。

 というか、美しすぎる。やはり、貴族令嬢なだけあってスタイル抜群だ。女神がそのまま降ってきたかと錯覚したほどだ。白い肌がまぶしすぎてビビった。



「ど、どうされましたか?」

「あー…いや、ストレルカってキレイだなって」

「まあ! 嬉しいです、ラスティ様っ」



 俺の左腕に抱きついてくるストレルカ。ちょ、それは……いろいろマズイ。



「兄上、顔面が崩壊してるのだ」



 ジト~っとした眼で俺を見つめるハヴァマール。こいつは変わった水着だな。なんだこの紺色の水着。白い胸布に謎の文字で名前も書かれていた。多分【ハヴァマール】って書かれているんだと思う。

 ……そういえば、アルフレッドに聞いたことがる。

 異国には“スクール水着”なるものがあると。これが噂の……。



「ラスティくん! わ、私はどうでしょうか……!」



 ずいっと目の前に現れるルドミラ。こ、これは!!



「うわぁぁっ! ル、ルドミラ、お前なんてカッコしてんだ!!」



 そこには『マイクロビキニ』のルドミラが立っていた。ちょ、まてまて! いくらなんでも布面積が少なすぎるって!

 お前はただでさえ、いつもビキニアーマーで刺激的なんだぞ!


 あまりに肌色が多すぎて直視できなかった。


 なにやってんだ、勇者(ルドミラ)が!!



 さすがにマトモに見れないので、横を向いた。すると、そこにはアイファが。……おぉ、フリフリの可愛い水着――



「見るんじゃないっ!」



 ナハトに遮られてしまった……瞬間、スコルもストレルカも俺を引っ張った。アイファを見ないよう背を向けさせられた。


 ……えぇ。


 一瞬だったが、アイファってそんなに凄いんだな。

 ちゃんと見ておきたかった気がするが、スコルたちとナハトの防御が鉄壁すぎて無理そうだ。



「みんな、プールを楽しもう」



 俺の一声により、準備体操を始めた。ひとりを除いて。



 ざぶぅぅんと水の跳ねる音がすると、それはハヴァマールだった。



「気持ちいのだ!」

「こら、ハヴァマール。ちゃんと体操しなさい」


「え~、面倒くさいのだ――って、足を吊ったのだああああっ!」



 ほら見ろ、言わんこっちゃない。

 ちゃんと体を解しておかないと、危険なんだぞ。


 とはいえ、俺はスコルとストレルカに腕を補足されているので身動きができないのだけどね。



 ◆



 雲一つない青空の下でみんなプールを楽しんでいる。

 俺はあれからプールサイドチェアを五つ作成。

 寝そべって、浮き輪でぷかぷか浮かぶハヴァマールを眺めていた。


「あ、あのっ、ラスティさん」



 隣のスコルが話しかけてきた。



「ん?」

「オイル……塗ってくれませんか?」


「オ、オイル!?」

「日焼け止めオイルです。……その、背中は届かなくて」


「マジか!」


「はい。ラスティさんじゃなければイヤなんです」



 そんな見つめられると断り辛い。いや、断る理由もないのだが。

 そうだな、スコルの肌は真っ白で強い日差しには弱そうだ。ちゃんと日焼け止めをしておかないと、後々が大変だろう。


 指名された以上、俺がやらねばっ。


 日焼け止めオイルが入ったポーション瓶を渡される。こ、これをスコルの背中に塗ればいいんだな……!


 すでにスコルは無防備な――無防備すぎる背中を見せていた。



「…………」



 なんか耳が赤いような……!


 やっべ、緊張してきた。

 だけどスコルの体を守るためだっ。

 俺は瓶の蓋を開け、オイルをスコルの背中に垂らしていく。



「……んっ」



 妙な声を漏らすスコルさん。

 ……ちょ、なんて声を出すのっ。


 さて、あとは手で塗りたくるんだよな。……このスコルのすべすべの肌に触れて……。いいのか、俺が触っても。



 ――いや、俺が塗りたい。

 他の誰かにやらせるくらいなら俺がやる。



 俺は、オイルを――――!

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